精神科病院「滝山病院」を刑事告訴　強制的に入院させられ監禁されたと50代男性[2023/03/08 19:35]

　入院患者を殴ったとして看護師が逮捕された東京・八王子市にある精神科病院で、元入院患者が不法に監禁をされたなどとして刑事告訴しました。

　八王子市にある精神科病院「滝山病院」では、50代の看護師の男が入院していた患者の頭を殴ったとして7日、罰金20万円の略式命令を言い渡されました。

　2018年当時、埼玉県所沢市に住んでいた50代の男性の代理人弁護士が会見し、適正な手続きを取らずに強制的に滝山病院に入院させられて監禁されたとして、病院側を刑事告訴したことを明らかにしました。

　法律では、本人の同意なしに強制的に入院させるには「家族の同意」が義務付けられていますが、告訴状によりますと、病院は「姉はいるが音信不通」などとした虚偽の書類を作り、要件を満たしているように装ったということです。

　その後、50代の男性は入院させられ、病棟内のドアを施錠するなどして監禁されたとしています。

　合わせて虚偽の書類作成に携わったとして所沢市も告発したほか、厚労省や東京都などに病院への監督機能を強化することなどを申し入れたということです。