密かに楽しみにしていた 東京商工会議所(東商)のブロック別政策懇談会へ行ってまいりました。

各支部から選出されて、地域や業界などの問題点を取り纏めたものを東商の上層部がヒアリングをして、必要に応じて それらの課題の解決に向けて国や都に上申する貴重な機会となります。

 

当然、私どもは物流業界ですので、物流業界について問題点を2点ほど話させていただきました。

価格転嫁については、筆頭(最優先)課題であったようですが、転嫁できない(言えない、無視されるなど)様々なご意見が他業種や他地域の方から発言されておりましたが、率直に言って『価格転嫁に動いたのか? 価格転嫁の根拠を示したのか? 転嫁する価格上昇分は適正なのか?』など、疑問が残ることばかり、議長からの問いでは『聞いた話では仕事を減らされた...』など、聞いた話ばかりです。 (聞いた話が本当なのですかね?)

当社 の全てのお取引先様は燃料サーチャージ等にご対応いただいており、事業計画の変更等を行う必要もなく、日々の業務を遂行できております。

下請け業者様に伺うと『まだ耐えられます』や『大丈夫です』など強がり?を言っているところが多いのが現状です。

転嫁すると他社にシフトされるのではないか?という”深読み”をしているのではないかと推測しています。

こちらとしては、潰れてしまっては困りますし、十分整備の行き届いた車両を使用して頂かないと車両トラブルや冷凍機の故障による輸送商品へのダメージや遅延など、転嫁する価格以上に大きな損害が生じることを回避する為に、お話しさせていただいているのですが…

解決策として年度末に事業協力金という形で安定した事業継続に必要と思われる費用を支出する予定です。

これをすることにより、下請け事業者様のモチベーションや必要な所に費用を掛けることが出来る為、結果的に良い仕事をしていただけます。 困ったときに、優先して助けていただける(車両を出してくれる)ことにも繋がってきていると思います。

 

『赤字でないから、転嫁しない』というドンブリ勘定ばかりせず、『適正な利益を得る』のが安定した事業継続になることを理解すべきですね。

お取引先様だって、『赤字でいつ潰れてもおかしくない会社』と業務委託なんてしません。 

『安ければよい』なんて考えている会社は、近い将来 行き詰まるでしょう。(ていうか、行き詰まります)

 

物価高で自分(の会社)だけが良ければ、他は犠牲にしても良いという考え方を捨てないと、来年以降(近未来)で必ず竹箆返しがきますので、『WIN(顧客) WIN(ユーザー) WIN(当社)』の関係構築が事業継続、拡大の最大の武器であると思います。

 

価格転嫁については、こんな感じのお話しをさせていただきました。(会合終了後に呼び出されて話したことも入ってますが)

 

パート1ということは、パート2があるかもしれません...

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