ガーシー主演の「罠の戦争」は続く――。国会に登院していなかった政治家女子48党のガーシー(東谷義和=51)が15日、除名となった。政界との距離を置くかと思いきや、次の国政選挙での再出馬を明言し、まだガーシー劇場の幕は下りていない。〝草彅剛〟をモデルに逆襲プランに打って出ようとしているのだ。
ガーシーは15日、自身のオンラインサロンでの配信で、14日の懲罰委員会にサプライズで出席しようとドバイから韓国経由で帰国しようとしたが、韓国の仁川空港で思いとどまり、再びドバイに戻ったことを明かした。
昨年の出馬前までは「政治にかかわることはない」と無関心だったが、議員になったことで、海外にいながらもすっかり〝永田町の住人〟になっていた。
もう二度と戻ってこないかと思いきや、弁明では「再度立候補して信任を仰ぐつもり」と再出馬の意欲を見せた。参院選は2年後、衆院選も2年半以内に行われる。再びガーシーを擁立できるのは政治家女子48党しかない。「帰国しない」を再度公約にして立候補というのはあるだろう。
そんなガーシーは現在放送中の草彅剛主演のドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)を「おもろいなー」と絶賛し、くぎ付けになっている。
同ドラマは国会議員秘書の主人公が息子を何者かに突き落とされたことで、犯人探しに奔走。魑魅魍魎が跋扈する永田町の権力闘争に斬り込み国会議員に当選するや、スキャンダルや謀略などを政権与党の首相や幹事長、大臣らに仕掛け、仕掛けられる復讐劇だ。
ガーシーのスピード除名となった要因の一つが、岸田文雄首相の最側近である木原誠二官房副長官のスキャンダルを追及し始めたことで〝地雷〟を踏んでしまったからだと言われている。
ガーシーは草彅に自身の姿を重ね合わせるかのように、つい最近も「議員バッジに未練はない」と言いつつもスーツ姿で陳謝文を読み上げ、「こんな若輩者ですが…」と下手に出れば、「ハゲ散らかしたムネオハオス」と罵倒していた鈴木宗男懲罰委員長に「懲役までいって議員に返り咲いているのはすごい」と手のひら返しで、対談を申し入れるなど、ドラマさながらの化かし合いを見せていた。
除名が濃厚となった段階から「口が悪くなりますよ」と不敵に笑い、この数か月間、党や弁護士からセーブするように要請されていた暴露話の全面解禁も示唆している。
今でもガーシーの元には日々、タレコミが相次いでおり、「俺をハメたやつは誰だ!」とばかりにかつての〝暴走モード〟への回帰は時間の問題だ。





