ヤフオクでとある本を手に入れた
「花王とともに」全3巻 花王会発行 非売品
花王のOB会のだ
この本から何か 新しい話が出た来ないかと
購入 到着後ざっとパラパラと見たところ
昭和56年発行の「花王とともに第三巻」に
こんな記述が
花王ブリーチの発売について 広瀬顕而さんというOBの方が書かれた部分が 興味深く 念入りの読んでみた
以下その記述から 今回分かったことを
2回に分けて 記していきます
・書かれた広瀬顕而さんは 昭和11年入社で
入社以来 販売関係の部署にいた方で
昭和34年の大阪営業所勤務時に
当時の営業所長兼副社長の命令で
「アメリカマーケティングの実践的手法」を実地で学ぶため
70日間アメリカへ行かれたとの事
帰国後昭和35年に新設された「商品企画部」の部長に
その中の実体験を基に マーケティングの進め方として
「花王ブリーチ」→「花王ハイター」の発売から差別化
市場細分化についてこの本に 記載されていた
①発売当時の背景について
クロロックス 広告(ネット拾い画像)
(市場環境)米国では漂白剤は「クロロックス」がP&Gから
出され ほぼ独占と言ってもよく 普及シェア率90%
だったそうです
日本では 市販品は昭和31年頃から「アロマ」が発売されたが
普及率は10%~20%だったそうです
当時家庭の洗濯で 白くするのは 漂白剤より蛍光剤
蛍光剤の普及率はそのためか35%だったそうです
「白元アース」の「白元」はその蛍光剤の品名から来てたのです
では国内の漂白剤は前記の「アロマ」と「オーヤラックス」に
「サニトール」(小林脳行)が市場では主要品でした
特にアロマは昭和35年頃より積極的宣伝を行い
シェアを広めていったそうです
本社北九州→大阪→東京と広めていったそうです
使用率も九州30%大阪12%東京8%でした
②商品化計画と消費者テストから見えてきたこと
36%の人が 洗剤での選択に不満があり
主なものに 黄ばみへの不満が88% 黒ずみが66%だった
不満を持つ91%の人が なんだかの処置を講じていて
蛍光剤58% 漂白剤23% クリーニングに出す51% だった
漂白剤の必要性の有無は8割が必要と答えた Noは15%だった
多くの人が必要性について認識してた
漂白剤に対する抵抗は?には
ニオイ65% 経済性25% 使いにくさ16%
当時は漂白は洗濯と別に行われるのがふつうであった
またニオイへの抵抗感は当時からあったが
必要性を持ってた人たちが多かったと 言えます
また洗濯頻度が増し黄ばみ・黒ずみが増加するためか
「新品同様の白さにしたい」という
消費者の潜在的な願望が意外と強かったそうです
では なぜ発売に踏み切ったのか
1)洗濯における消費者の悩み解決が 企業の責務 から
2)手軽な使用法使用習慣を消費者に植え付ければ
需要拡大が期待できる点
3)ニオイへの抵抗感は 除臭・殺菌効果がある点を強調し
水道水のニオイを連想させ
習慣づけることにより除去できる
4)木綿以外の繊維で黄ばむという苦情を
逆に進んで㏚ 失敗した場合のため
還元系の「月星ハイドロ」をあらかじめ 添付するか
並行販売をして理解を高めてもらう
画像は1980年代の「月星ハイドロ」
そして1962年8月 「花王ブリーチ」は発売されました
販売店問屋向け(花王だより)送付パンフ
当時の新聞広告(朝日・読売に掲載)
婦人月刊誌広告(一部雑誌に記事風広告)
その2に続く