2022年の自殺者2万1881人、男性13年ぶりに増加 : 小中高生最多514人
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2022年の全国の自殺者数は、21年より297人増加して2万1881人だった。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は、0.8人増の17.5人となった。警察庁の自殺統計を基に、厚生労働省がまとめた。
原因・動機別(複数計上)では、「健康問題」が1万2774人が最も多く、「家庭問題」4775人、「経済・生活問題」4697人が続いた。
男性は前年比807人増の1万4746人で13年ぶりに増加。一方、女性は同67人増の7135人と3年連続の増加。年代別で50代が前年比475人増の4093人とも最も多く、40代3665人、70代2994人が続いた。
小中高生の自殺者数は514人で1980年の統計開始以降で初めて500人を超えた。長期化するコロナ禍で、友人や先生とのコミュニケーションも十分に取ることができず、悩みを抱える子どもが増えていたことも一因とみられる。
都道府県別の自殺死亡率は、山梨24.7人が最も多く、秋田23.7人、宮崎22.7人が続いた。最も少なかったのは徳島12.5人。東京は17.1人だった。
厚生労働省では、「自殺の多くは追い込まれた末の死であり、その多くが防ぐことができる社会的な問題」であるとして、保健、医療、福祉、教育、労働その他の関連施策と連携を図り、総合的な自殺対策を推進するとしている。「まもろうよこころ」のページには、LINEなどのSNSや電話で悩み事を相談できる窓口や、自殺対策の取り組みなどの情報を分かりやすくまとめている。
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