“西成のマザー・テレサ”矢島祥子さんを偲ぶイベント、郷里で31日に開催[2023/03/14 18:08]

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 大阪・西成区釜ヶ崎で路上生活者や生活困窮者らに献身的に医療活動を行い、34歳の若さで亡くなった女医・矢島祥子さんを追悼するイベント「さっちゃん、おかえりなさい」が31日、郷里の群馬県高崎市総合福祉センターたまごホールで行われる。
釜ヶ崎では、祥子さんの命日である11月14日に、祥子さんを偲(しの)び、「さっちゃんの集い」が開催されてきた。祥子さんはクリスチャンで、群馬大学医学部在学中から医療ボランティアに関心を持ち、アルバイトで得たお金で東南アジアでの活動に参加。インドではマザー・テレサの施設で働いた際に、マザー・テレサから祝福された経緯もあり、“西成のマザー・テレサ”と呼ばれ慕われていた。今年1月、ボランティアに捧げた生涯に共鳴して追悼ソング「さっちゃんの聴診器」(歌・高橋樺子)がリリースされた。
同曲が地元でお披露目されるのは初めて。祥子さんの母・晶子さんは、「今一度、彼女の生き方を問い直すことにより、今後、経済成長を優先させるだけでなく、困っている人に寄り添うことや、みんなが幸せに、どんな時も希望を持てるような社会にするにはどうしたら良いのか?を皆さんとともに考える場にしたいと願い、今回の企画に至りました」と紹介。「祥子が精いっぱい生き、思いを残しながらも旅立った生涯が、今を生きる人々へ応援歌となって伝わってくれればうれしく思います」とコメントしている。