東京都の女性支援事業を受託している団体の活動を、大声を出すなどして妨害した男性に対し、東京地裁は妨害行為を禁止する仮処分決定を出しました。

一般社団法人の「Colabo」は、性暴力の被害にあうなどした若い女性への支援活動を東京都から受託し、新宿区役所前などで月に数回、夜、バスを活用したカフェを開き、相談に乗ったり、居場所を提供したりしています。

団体によりますと、この活動が去年12月以降、毎回、妨害行為を受けるようになったということです。

ツイッターなどで発信活動を行う男性らが代表への面会を求め、拒絶されると「出てこい」「国民の金を返せ」と大声を出したり、別の日にはバスの前で卑猥な言動をしたといいます。

団体側は、支援活動を行う日の夜、この男性らが新宿区役所付近から半径600メートル以内で大声を上げるなどして業務を妨害することを禁止する仮処分を東京地裁に申し立てていましたが、きょう認められたことを明らかにしました。

団体側の弁護士は、支援を求める女性が集まる活動を無許可で撮影する行為も問題視していて、「カフェは孤立状態にある人を支援する福祉の場、支援の場で、繊細な場所。インターネットで生中継するなどの行為は言語道断だ」としています。