暑さ寒さも彼岸まで（読み）あつささむさもひがんまで

ことわざを知る辞典 「暑さ寒さも彼岸まで」の解説

暑さ寒さも彼岸まで

きびしい残暑もいつまでも続くわけではなく、秋の彼岸ともなればしのぎやすくなるし、冬の寒さも春の彼岸ころにはやわらいでくる。

[使用例] 「熱い寒いも彼岸まで」とは土地の人のよく言うことだが、彼岸という声を聞くと、ホッと溜め息が出る［島崎藤村＊千曲川のスケッチ｜1912］

[解説] 正岡子規の句「毎年よ彼岸の入りにさむいのは」は、母親がつぶやいた言葉をそのまま採句したものといわれますが、このことわざを踏まえたものでしょう。

〔異形〕暑さ寒さも彼岸ぎり

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精選版 日本国語大辞典 「暑さ寒さも彼岸まで」の意味・読み・例文・類語

あつさ【暑さ】 寒(さむ)さも彼岸(ひがん)まで

残暑のきびしさも秋の彼岸ともなればめっきり衰え、余寒のきびしさも春の彼岸ごろにはいちだんと薄らぐものだの意。暑い寒いも彼岸まで。〔諺苑（1797）〕

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デジタル大辞泉 「暑さ寒さも彼岸まで」の意味・読み・例文・類語

暑あつさ寒さむさも彼岸ひがんまで

残暑も秋の彼岸になれば衰え、余寒も春の彼岸になれば薄らぐ。

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