日本国内の公式戦には出ない
腕前SA級の20才の青年が歳上
の人に指導するのを観た。
教え方上手い。
自分が巧くとも教える事ができ
ないプレーヤーはどのスポーツ
にもいる。プロ野球などでも。
例えば長嶋さんに技術指導など
は無理だろうが江川さんは十二
分に可能だろう、みたいな。
教える側も人に教えるのは初め
てだったようだ。
ただ指導内容は正しい。
全く引き玉ができなかった人が
ギュイギュイーンと台の最長距
離を手玉が往復できる程に引け
るようになった。
ほんの2時間で。
扉はノックできた。
あとは、扉を開いて中に入るか
どうかは、本人のやり方次第。
見学していて良いなと思ったの
は、指導する際に物理的な現象
を教えていた事だ。
こうやるとこうなります、と。
これだからこうする、こうしろ
ではない。
真逆。こうするとこうなる、そ
うやるとそうなる、なのでこち
らを選ぶ、理由はこうだから、
という具合に。
この現象面を正確に物理的な点
から伝達指導するというのは、
とても良いと思う。
理由は「なぜそうなるのか」を
脳で理解して、それの選択と実
現を自分で考えさせるからだ。
まず正確な事象を知り、的確に
判断をする。脳内妄想や思い込
みを一切排除して、識別力を以
て物事を正確に見抜く。
そして、適切な方法は何かを自
分で考えて選び、その技法が実
現できるように努力する。
これをすると、極めて短期間に
驚異的に技術が習得できる。
これ、二輪のライドの技術も全
く同じだ。
全ては物理的な事を正確に理解
する事から始まる。
さらに、どうやったらその技法
を自分が実現できるかについて
は、もうひとひねり工夫が必要
だ。