令和4年度(2022年度)の賃貸不動産経営管理士試験の合格点は34点でした。
今後賃貸不動産経営管理士試験の合格点・合格率はどうなっていくのでしょうか。近年の合格点と合格率推移を確認し、考えてみましょう。
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目次
【合格点34点、合格率27.7%】令和4年度賃貸不動産経営管理士試験結果
令和4年(2021年)11月20日(日)に実施された令和3年度 賃貸不動産経営管理士試験。
合否判定基準として50問中34問以上(管理士講習修了者は45問中29問以上)正解というのが令和4年度の合格ラインでした。
合格率は27.7%という結果になっています。
賃貸不動産経営管理士試験の合格点・合格率の推移
平成25年以降の賃貸不動産経営管理士試験の合格点・合格率です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 | 合格率 |
平成25年 | 3,946名 | 3,386名 | 28点 | 85.80% |
平成26年 | 4,188名 | 3,219名 | 21点 | 76.86% |
平成27年 | 4,908名 | 2,679名 | 25点 | 54.58% |
平成28年 | 13,149名 | 7,350名 | 28点 | 55.89% |
平成29年 | 16,624名 | 8,033名 | 27点 | 48.32% |
平成30年 | 18,488名 | 9,379名 | 29点 | 50.73% |
令和元年 | 23,605名 | 8,698名 | 29点 | 36.8% |
令和2年 | 27,338名 | 8146名 | 34点 | 29.8% |
令和3年 | 32,459名 | 10,240名 | 40点 | 31.5% |
令和4年 | 31,687名 | 8,774名 | 34点 | 27.7% |
令和2年度より、問題数が全40問から全50問に増えました。
令和元年以降から合格率が一気に下がり、大きく流れが変わっています。
令和元年に実施された賃貸不動産経営管理士試験の合格点は29点(全40問)、合格率36.8%でした。
令和2年度は合格点34点(全50問)・合格率29.8%、令和4年度は合格点34点(全50問)・合格率27.7%と、これまでで最も低い点数となりました。
令和4年度は全50問中34点という合格ラインです。ちょっとした油断、ほんの少しのミスで合格を逃してしまいます。
賃貸不動産経営管理士講習者の合格点・合格率推移
賃貸不動産経営管理士試験には、事前に講習を受けることで試験科目が5問免除になる制度があります。
管理士講習の修了者の合格点・合格率の推移をみてみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 | 合格率 |
平成25年 | 1,901名 | 1,689名 | 24点 | 88.84% |
平成26年 | 1,463名 | 1,245名 | 17点 | 85.09% |
平成27年 | 1,653名 | 1,056名 | 21点 | 63.88% |
平成28年 | 2,286名 | 1,556名 | 24点 | 68.06% |
平成29年 | 4,380名 | 2,342名 | 23点 | 53.47% |
平成30年 | 5,379名 | 2,886名 | 25点 | 53.65% |
令和元年 | 6,882名 | 2,641名 | 25点 | 38.40% |
令和2年 | 8,671名 | 2,925名 | 29点 | 33.70% |
令和3年 | 10,390名 | 3,738名 | 35点 | 36.0% |
令和4年 | 11,306名 | 3,475名 | 29点 | 30.7% |
賃貸不動産経営管理士試験の講習受講者の合格率をみると、免除がない場合に比べてやや高い傾向です。
講習を受けるにはお金も時間もかかりますが、試験に合格できる可能性が高くなります。
少しでも合格率を上げるなら、講習を受けた方が良いかもしれません。
関連コラム:賃貸不動産経営管理士講習を受けて5問免除は活用すべき?合格率への影響は?
令和4年度 賃貸不動産経営管理士試験講評動画
2022年12月26日の令和4年度合格発表を受けて、アガルートの賃貸不動産経営管理士講座担当工藤講師と中里講師による講評動画です。令和5年度に向けた対策についても語られているので、ぜひ参考にしてみてください。
賃貸不動産経営管理士試験の難易度は今後上がる可能性
賃貸不動産経営管理士試験の今後の傾向として、難易度は上がっていく可能性が高いです。
受験者が増えていることが考慮され、難易度は上がり、その分合格点は下がるかもしれません。
ちなみに、賃貸不動産経営管理士と類似する国家資格として管理業務主任者というマンション管理業に関する資格があります。
管理業務主任者の合格率は、資格が認定が開始された2001年の合格率58.5%でした。
しかし、翌年の合格率は30%を切っており、ここ数年は合格率20~24%の間で推移しています。
あくまで参考値ですが、類似する国家資格としての参考になるのではないでしょうか。
また、今後想定される賃貸不動産経営管理士試験に影響を与える可能性のある事項として挙げられるのが「賃貸住宅管理業者の要件」です。
現状、賃貸住宅管理業者が設置を義務づけられている業務管理者についは、宅地建物取引士でもOKとなっています。
ただ、この措置は、経過措置という見方もあり経過措置が終わった際に、「賃貸住宅管理業者が、賃貸不動産経営管理士に一本化される」可能性もあります。
つまり、試験内容の難易度にも影響が及ぶかもしれないということです。
関連コラム:賃貸不動産経営管理士は宅建を持っていると有利?ダブルライセンスについて解説
計画的な試験スケジュールを立てて早めに資格を取得しよう
今後さらに、賃貸不動産経営管理士試験の難易度は高くなるでしょう。
試験内容も変わる可能性があることを考えると、なるべく早めに資格を取得したほうが良いかもしれません。