京都浪漫 悠久の物語

KBS京都テレビ
第1・2週 日曜日 21:00-21:55放送 (再放送 第3・4週 日曜日 21:00-21:55)

第118回 大徳寺の塔頭寺院を巡る~興臨院・総見院・黄梅院~

2023年3月12日 放送

京都・紫野の大徳寺は、「一休さん」こと一休宗純や沢庵宗彭といった名僧を輩出してきた臨済宗大徳寺派の大本山。今回は、2023年の春に特別公開が行われる大徳寺の塔頭寺院をめぐる。

まず最初に訪ねるのは、室町時代に能登の大名・畠山義総が創建した興臨院。古田織部好みの茶室「涵虚亭」や村石米齋氏の筆による襖絵が見どころ。次に訪ねるのは、織田信長の菩提を弔うために建立された総見院。等身大の信長像は、本人に最も近い像と言われており、眼光鋭く厳しい佇まいはさもありなんと思わせるもの。境内には、信長や信長の息子たちの供養塔もあり、信長ファンにはぜひとも足を運んで欲しい場所の一つ。最後に訪ねるのは、毛利家の菩提寺である黄梅院。長谷川等伯や狩野永徳と並ぶ桃山時代の絵師、雲谷等顔の手による本堂の襖絵44面は圧巻。また千利休作庭と伝わる庭園「直中庭」は、「苔の枯山水」と称されるもので、いつまでも眺めたくなるほど趣きがある。大徳寺の塔頭寺院で、茶の湯の文化に親しんだ戦国武将の面影を偲ぶ。

第117回 したたかな京都人?光悦と宗達~光悦寺・養源院~

2023年3月5日 放送

安土桃山時代から江戸時代初期にかけて京都で活躍した芸術家・本阿弥光悦と俵屋宗達。今回は、京の町衆から絶大な人気を集めていた光悦と琳派の祖と言われる宗達ゆかりの地をめぐる。

まずは、上京区にある光悦の屋敷跡を訪れ、洛中の中心地で京の町衆にもてはやされていた時代の光悦に思いを馳せる。その後、徳川家康の命により洛外の地に移った光悦の足跡を追って鷹峯へ。豊臣秀吉が築いた御土居跡や老舗醤油屋などを巡り、光悦の美意識が息づく光悦寺へと足を延ばす。鷹峯三山が借景として眺められる庭は、真っ白の雪に覆われており息を飲む美しさ。洛外ならではの冬の光景を堪能した後は、東山区にある俵屋宗達ゆかりの養源院へ。浅井長政の菩提寺を彩る宗達渾身の杉戸絵はあまりにも有名だが、実はこの絵には壮大なファミリーヒストリーが秘められている。浅井家、豊臣家、徳川家が和合する奇跡の寺で、古人の智恵と家族愛に触れる。