IT関連企業2社が1月、京都府舞鶴市北吸の舞鶴赤れんがパークに開設されたシェアオフィスに入居した。国重要文化財の赤れんが倉庫というユニークな環境でU・IターンしたIT人材が働き始めており、入居企業の関係者は「舞鶴を日本のシリコンバレーに」と夢を描いている。
旧海軍の倉庫として使われていた舞鶴赤れんがパーク3号棟。重厚感のあるれんがの空間が木材で仕切られ、ITエンジニアの若者らがパソコンに向き合っている。
入居した「インフォニック」(東京都)は2021年5月に舞鶴市内の別地点にオフィスを構えたが、赤れんがパークに移転した。これまでに内定者を含めて20~30代の6人を新規採用。市内出身者や関東地方からの移住者だ。大阪府からUターンした安原泰穂さん(29)は「舞鶴には海も山もあり、プライベートが充実している」と喜ぶ。
業務内容は顧客管理システムを依頼主のニーズに合わせて制作する仕事で、市の新型コロナワクチン接種の予約システムも手がけた。地方拠点の意義について望月秀昭・舞鶴支社長は