最近のコメント 10 |
★1 | あした世界が終わるとしても(2019/日) | のどかで牧歌的な、まるでクソゲーのように呑気に演じられる命のやり取りと二国間戦争。さすがに俺もブチ切れた。殺し合いは極めて世界の大衆には縁のないように秘密裡におこなわれ、最初のうちはパニックに陥っていた関係者が色恋ばなしに興じる最強無責任バトルの顛末。まして子供じみた脚本には欠片ほども説得力はない。少女キャラは非常に可愛いので、スタッフ一同はエロアニメに職種変更することをテキトーにお薦めしておく。 | [投票] |
★2 | まほろ駅前多田便利軒(2011/日) | まほろ=わが町田市ではないにしろ、街の実像がわざとぼやかされており、そこに生きる人々の性格も意図的に曖昧にされ実像の提示を拒絶させられている。強引にでも町田市でまとめれば、単に諦念に律されるような無個性さというステロタイプを逃れ得たのではないか。松田龍平の厭らしさも街と同じく個性を戯画に貶められているためと見える。 | [投票(1)] |
★2 | あのこは貴族(2020/日) | フェミニストの巧妙な教科書。これって門脇麦が生まれる世界を間違えた、ワーキングウーマン向きの女ってだけじゃないのか。貴族社会でしか生きられない人間だっているわけで、そういう人間に羨望の眼で仰ぎ見て貰おうっていう逆差別の物語に見えた。劇映画としては綺麗でカメラはいい仕事をしているが、メッセージとしては一方的で狡猾。 | [投票] |
★4 | ちひろさん(2023/日) | 『サイドカーに犬』みたいだったら嫌だと思ったら、スーパーウーマンの話ではなかった。孤独が好きだけれど、同類の人間とはちょっと絡みたいな、と気まぐれを起こす猫みたいな女の子の話。そう思ったら、少しは好きになれたようだ。 [review] | [投票] |
★4 | 聴こえてる、ふりをしただけ(2012/日) | 苦手に感じざるを得ないのは、自分もまた片親を幼時に失った子供であり、荒れて自分から周りの友情を断ち切って独りになっていった記憶をもつからだろう。ヒロインの行動は苦しくて直視するのがつらい。でも、こういう子が周囲を見つめ直し、人間の繋がりを保とうと努力する姿は素直に嬉しい。自分なら父親のように破滅してゆきそうで、他人事とは思えない。 | [投票] |
★3 | わたしたちの宣戦布告(2011/仏) | 徹底したエピキュリアンでエゴイストの夫婦の我が子闘病記。ここまで自分を見失わず、我が子を愛しながら遊び人を貫くならむしろ清々しい。「我が子が障碍者でチビでゲイで黒人になったらやだなあ」なんて暴言を吐けるのはフランス人をおいて他になかろう。傷を負う前に自分で自分に傷を負わせるような徹底した覚悟の賜物だ。 | [投票] |
★3 | 安重根と伊藤博文(1979/朝鮮民主主義人民共和国) | 判ったことは、安重根なる人物は朝鮮の大石内蔵助に過ぎないということ。一人一殺のテロリズムが歴史を変えるような時代はとうに終わっているというのに、彼という御輿を担ぎ出さねばならないのは、やはり国民受けする「義士」だからだ。 [review] | [投票] |
★3 | 好きになるその瞬間を。 告白実行委員会(2016/日) | 他人事として対応しているので、前回ほど素直でないヒネクレ男女の恋の顛末は胸キュン状態で見ることもできずイライラする。とはいえおっさんに胸キュンできる繊細な神経など残っている筈もないのだが。まあ異世界冒険のお粗末。 | [投票] |
★4 | 暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー(2022/日) | 平常運転である。敵も味方も個々人が目立つことしか考えておらず、謎はこんな番外編で明かしてやるかとばかり見事にスルーされる。これがドンブラザーズ世界だ。井上敏樹アンチには悪夢のような30分だろう…だが俺は脱力の極みを堪能したから平気だ。しかし正統派の田崎竜太が無駄に盛り上げてしまったので1点減点。 [review] | [投票] |
★4 | ずっと前から好きでした。 告白実行委員会(2016/日) | 話などというモノは皆目ない。若い男女がむつみ合っているだけだ。だがジジイになってみると凄まじく可愛いのでこんな点数をつける。女の子向き映画なので礼儀正しい王子様体質の男子が多すぎるが、些細なことである。絵は綺麗で、ジャージズボン履いてる子は自分が描き殴る漫画のヒロインによく似ている。余計に胸が躍るじゃないか。 | [投票] |