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藤田 あとは、何名かで、わいわい適当に騒いでやっているだけの実況とかも、案外面白く観れて、自分でも意外でした。ファミコンを友達の家に行って、みんなでやって、コントローラーを持っていない番のときみたいなのが、疑似体験できた。そういう感じでゲーム実況が消費されてるのかな? って、少しわかりました。
 昔のゲーム実況よりも編集のレベルが上がっているのもびっくりしました。なんか昔は『バイオハザード』やりながらギャーギャー言っているようなのだったのでw
 他に、ブロントさんみたいに、実況者本人のキャラで押すタイプも少し見ていました。マリオメーカー実況は、それらともまた違うフェイズにあるような感じがしました。
 専門家の飯田さん、いかがでしょうか。

海外と日本の実況文化の違い


飯田 専門家ではないけど……まさにマリオメーカーはゲーム実況入門にもいいんじゃないでしょうか。YouTubeで海外のマリオメーカー実況動画を見ると、日本と似てるところもあるし全然違うところもあるし、文化の違いがわかってそれも楽しい。ぜひ「SUPER MARIO MAKER」で検索して、あれこれ観てみてほしいですね。
 海外YouTuberは基本、画面の左上や右上に窓をつくってプレイしている自分の顔を映している。もちろんそうじゃない人たちもいるし、日本でもHIKAKINとかはそうですが。対してニコ動の実況主は基本、顔は出さない。それだけでも受ける印象はけっこう変わりますね。顔が出ないとラジオっぽくなる。国による文化差と、投稿しているサイトの文化差(YouTubeとニコ動の差)が重なってくるのが興味深いところです。