「なるべく働きたくない人」のために
森永卓郎氏の『年収300万円時代を生き抜く経済学』 (光文社・刊)が世間を騒がせてから今年で15年。その間、イケハヤ氏が「年収150万円で自由に生きていこう」と若者たちにメッセージを発したり、東大卒の元大手飲料メーカー社員が年収100万円の豊かな節約生活術を公開してみたり。
つまるところ、社会はますます世知辛くなって、働けど働けど我が暮らし楽にならず、先の明るい展望は見えず、生活実感もメンタル面もジワジワとローのほうに下がり続けるダウンスパイラルな昨今、みなさんお元気でしょうか?
鬱(うつ)が入りそうな不景気話はこのくらいにして、今回は最新刊『なるべく働きたくない人のためのお金の話』(百万年書房・刊)を上梓したばかりの作家・大原扁理(おおはら・へんり)さんにインタビューを敢行することになった。
年収100万円以下でもハッピーな暮らしとは
大原さんは1985年生まれの33歳。高校卒業後に愛知県から上京。
家賃7万円のシェアハウスに住みながらアルバイト生活を始めるも、精一杯働いてもわずかな貯金さえできない生活に疑問を感じ、東京都下の家賃2万6千円のワンルームアパートに転居。25歳の時から週に2日だけ働き、1カ月6〜7万円を稼いで、残りの5日は悠々自適な生活を送ることを続けてきた。
その実践について著した本は、今回で3冊目だ。
そんな自分自身を現代の「ご隠居」に見立てて、ハッピーライフを送っている大原さんに日常生活や食にまつわるあれこれ、お金への対しかた、そして、この下り坂の時代に低年収ながらハッピーに生き抜く秘訣(ひけつ)についてうかがった。
2冊めを出した時に90万円だった年収が、いまは60万円まで減りました
いま住んでいる台湾からこの夏に一時帰国した大原さん。
インタビューの場所として指定された事務所を訪れると、ご本人みずからが出迎えてくれた。
想像していたの全然違う雰囲気、というのが率直な第一印象。
「20代で隠居」「年収90万円でハッピー」といった本のタイトルやネットでの情報から、覇気に欠けるシオシオな世捨て人のような人なのかもとイメージしていたが、実際の大原さんは、なんというか、めちゃめちゃ元気オーラを放っている人だった。
2016年に大原さんはワーキングホリデーで台湾に移住。
現在も台湾で暮らしているのだそう。
まずは、毎日の生活の様子からうかがってみることに。
──1日の食生活について教えてください。
大原扁理さん(以下・大原):台湾に住むようになってから、朝ごはんはフルーツとヨーグルト、そこにオーガニックのシリアルをかけたものを食べています。フルーツはパイナップルやマンゴー、バナナですね。近所の市場や有機野菜だけを扱っているマーケットで買ってきたものです。それと100%の野菜ジュースを飲んでいます。
──台湾産のフルーツと聞いただけでおいしそうです。
大原:トロピカルなフルーツが超おいしくて。熱帯で採れたものをその土地で食べるとこんなにもおいしいのかと、心から思いました。
──日本のスーパーで売っているものとの違いは感じますか?
大原:フルーツにせよ野菜にせよ、その土地のその季節のものは元気ですね。色を見ただけでこっちもうれしくなるような感じがあります。夏野菜の鮮やかな色って、野菜が「夏が来てうれしい」って言ってるんじゃないかって、私なんかは思うんですね。そんなふうに野菜と会話をしながら買ったり食べたりしてるとおいしいですよ。
──たしか、江戸時代の本草学者(医薬学者)である貝原益軒は『養生訓』の中で「健康で長生きしたければ旬のものを食べるといい」と書いていました。それにつながるところがあるのかも。野菜ジュースは自分で作るのですか?
大原:市販品を買っています。台湾では外食のほうが安くておいしいこともあって、アパートにキッチンがないから凝ったことができません。東京と違って自炊するほうがぜいたくっていう感じなんです。
──なるほど。お昼ごはんはどうしていますか?
大原:だいたいサラダを食べていますね。週末やっているオーガニック野菜の市場で1週間ぶんまとめて買ってきた生食できる野菜を有機の絹ごし豆腐の上にのせて、自分で作ったドレッシングをかけて、ナッツを散らしたりして食べています。
──夕飯では何を?
大原:カットしておいた野菜をパンに挟んでハンバーガーを作ります。
──ハンバーグの入っていないハンバーガーですか?
大原:台湾では精進料理が発達していて、スーロウ(素肉)っていう、大豆から作ったお肉の缶詰が売っているので、肉のパテの代わりにそれを挟んでケチャップと塩コショウで味付けして食べるんですよ。
▲スーロウでつくったハンバーガー(大原さん撮影)
──意外と少食なんですね。
大原:日本にいた時からだんだん少食になってきちゃったんです。でも、夜にお腹が空くこともあって、そういう時はフルーツで小腹を満たして寝る感じです。
──外食はしないのですか? 台湾のごはん屋さんとか屋台って本当に安くておいしいのに。
大原:その時の気分で、たまには外食もしますよ。冷麺なんかおいしいですよね。
▲台湾の冷麺(大原さん撮影)
──ああ、テイクアウトのものですね。おいしくて、しかも安い。
大原:これで35元(140円前後)ですからね。
──献立の大枠は変えないんですか?
大原:大きくは変えません。キッチンがないし、高い食材も買えないから、だいたい毎日同じようなものになってきますね。
──本の中に、東京時代の1日あたりの食費がおおむね300円前後。1カ月で1万円ほどと書かれていました。台湾ではどのくらいですか?
大原:ちゃんと計算したことはないですけれど、東京に住んでいた時より上がりました。
──1カ月の生活費は?
大原:5万円でお釣りがくるくらいです。
──え、それだけで暮らせるんですか?
大原:家賃がだいたい1万6千円で、食費は1カ月あたり1万5、6千円。1日だと500円を超えるくらいですね。外食中心の文化圏で自炊しているので、どうしても割高になっちゃうんですよ。オーガニックな食材を使わなければもっと安くできますけれど、海外に住んでいるとなおさら健康をないがしろにできないので、そこだけはお金をかけています。
──今はどんな仕事を?
大原:トラベルライターって言うんでしょうか。日本の旅行雑誌向けに取材をして記事を書いたり写真を撮ったり。東京にいた時より年収は下がりました。
──1カ月5万円だと、年間60万円ほどで生活しているわけですよね。台湾とはいえコストがめちゃめちゃ低い。
大原:生活費全体で言えば、東京より安く暮らせていますよ。
経済的な貧困で人は死なない。孤独が人を殺す
──「自由な生き方を獲得するには経済的自立が大前提。原則として、親兄弟から仕送りはもらわない。生活保護のような公的な援助を否定はしないが、自分は頼らない」と本の中で書かれていましたね。
大原:はい。自分の稼ぎで生活しないと自尊心を保つのが難しいと思っていて、そこは本当に大切にしています。
──日本に住んでいて年収60万円なら、十分に福祉の対象になる水準ですよ。東京時代の年収の90万円だって生活保護基準以下です。
大原:そうですね。でも、十分に生活できてるんですよ。だからというわけではないけれど、2015年に新幹線で焼身自殺を図った老人がいましたよね。その方の月収が12万円くらいあったと聞いて、衝撃を受けました。高齢ということもあるとは思うんですけれど、それだけあれば経済的にはやっていけると思うので。
──原因はお金じゃなくて、人間関係の貧困かもしれませんね。
大原:孤独ですよね。寂しさは人を殺しますから。経済的な貧困で死ぬことはそうありませんけれど。
快適さを追求したら、結果的に低年収になった
▲東京時代の主食。玄米にたくあん、みそ汁。これに、そのつど魚の缶詰などが加わる。みそ汁の具には自分で摘んだ野草を入れることも(大原さん撮影)
──東京に住んでいた頃は週休5日で、週2日だけ働いていたわけですが、台湾ではどのくらい働いているのですか?
大原:フリーランスのような働きかたなので厳密には割り出せませんが、旅行雑誌の仕事を1カ月やったら2カ月は遊んでいる、というペースなので、おおまかに週2日から3日労働になりますね。
──いいペースですね。
大原:移住した当初はそうなるとは思っていなかったんですけれどね。なりゆきでうまいこといって。
──そもそも、作家になることも想定になかったんですよね。
大原:そうです。自分の生活はいたって普通で、珍しいとはまったく思っていなかったんですよ。趣味で書いた小説を知人に見せたら「小説じゃなくて、自分のことを書けばいいのに」って言われて、じゃあ生活のことを書いてみようと思ったんですね。それを出版社に持ち込んだら本にしてもらえたっていう。自分のことは自分ではわからないものですね。
──ベジタリアンであることに理由はあるんですか?
大原:体質です。10代のころは大丈夫だったのに、20代半ばからお肉を食べると体調を崩すようになって、菜食に切り替えたら改善したんですよ。自分のベストパフォーマンスを発揮できる食事が菜食だったということですね。
──そのうえで、毎日同じようなメニューを同じように食べている。
大原:毎日同じものを食べていると、食事ののどの通り具合とかお腹でのたまり具合で体調の変化がわかりやすくなるんですよね。「ちょっと疲れているのかも」とか「風邪気味かもしれない」って。すぐに手当できるんです。
──一定の食事の枠組みを作っておくと体調の変化に気付きやすくなるわけですね。面白いなあ。
大原:そうです。イチローさんは毎日カレーライスを食べているという話がありますよね。きっと、毎日同じ分量を同じ器で同じように食べているのだと思います。それで養った体調変化を感じ取る敏感さを、毎日のコンディション維持につなげているんじゃないかと思うんですよ。その気持ちはわかる気がします。
──本を読んで思ったのですが、大原さんは頭でっかちな理論先行のミニマリストじゃなくて、身体と相談しながら快適な生活を作ろうとしてきたら、結果的にミニマルな生活になったということなんですね。
大原:全部が「いかに快適か」を追求してきたことの結果なんですよ。年収90万円というのも週休5日というのも「快適さを求めてきたらそうなっちゃった」って言う感じ。自分が年収90万円になることなんて、まあ、今は60万円ですけれど、目指していなかったし、想像もしていませんでした。
いい野菜を使えば、味つけはほどんどいらない
──話を日本にいた時に戻させてください。東京で生活していた頃は、朝は野菜スープ。昼は麺類。夜は玄米にみそ汁とたくあんと魚の缶詰というような食生活だったと本に書かれています。 野菜スープはどんなふうに作っていましたか?
大原:ニンジンやタマネギを細かく切ってコンソメで煮たものを友人からもらったミキサーにかけて、豆乳を加えて温め直して、塩コショウで味を調えたものをよく食べていました。
──正直な話、あまりおいしそうに思えないんです。食事を楽しむことに対してさほど興味がないのでは?
大原:そうですか? ニンジンにせよタマネギにせよ、野菜って、いいものを使えば味つけはほとんどいらないんです。細かく切って弱火で40分くらい煮込むとものすごく甘くなる。それをミキサーにかけるとすごくおいしい。これでも私は、食はエンタメだと思っているんですよ。
──そうなんですか。
大原:果物も切って食べるだけでも本当においしいし、形も好きなんですよ。果物とか野菜を見ていると人間の想像力を超えているなと思います。たとえば、白菜はむいてもむいても中身がない。発想がぶっとんでますよね。誰が考えて創ったのか知らないですけど。
──大原さんのその発想のほうがぶっ飛んでますよ(笑)。きっと、大原さんは舌だけで食事をしているのではないんでしょうね。五感、頭脳をフル回転させて食を楽しんでいる。
大原:そうかもしれませんね。食べるだけじゃなくて買い物に行くところから楽しい。
自分のことを快楽主義者だと思っています
──たとえば『ミシュラン』の三つ星レストランとか興味ありませんか?
大原:興味はないし行きたいと思ったことはないですね。たとえば高くて希少な食べ物でもおいしくなかったら意味はないし……って言っても、食べたことがないのにこんなことを言うのは筋違いですね。まあでも、今の食生活で満足しているので、誰かがおごってくれるなら行ってみたい、くらいの感じですね。
──それを期待もしていない。
大原:期待はしてませんね。まわりにいるグルメ的な人たちと比べて私は味覚がざっくりしていると思うんです。世の中にある8割のものはおいしいって思うけど、グルメの人たちを見ているとおいしさの要求度が青天井というか。
──求め過ぎということですか?
大原:すごく高みを求めるし、そのおいしさに出合った時に、まるでオーガズムに達しているかのような表情を見せますよね。私はだいたいのものはおいしいと思うけれど、感じられるおいしさの奥行きは浅いのかもしれない。
──食事に限らず、絶頂の度合いって言うのはそれを求める個人のエゴ、執着の強さに比例すると思うんです。執着を減らす、生活をミニマルにしていこうとすると、おのずと絶頂は感じにくくなるのかもしれないですよ。
大原:たしかに、毎日静かに幸せではあるんですけれど、そのグルメな友人のような、身もだえするほどのおいしさっていうのは、ここ最近感じたことはないです。
──そういう「身もだえするようなおいしさ」って欲しくならないですか? 起伏のない幸せもいいと思うのですが、まだ大原さんも30代前半ですし。ちょっと話はずれますが、本の中に「最近性欲が少なくなってきた」って書いていましたよね。他人事ながら、それでいいのかなと(笑)。
大原:20代の頃なら食の絶頂とか性的な絶頂を求めたいと思っていたかもしれませんね。でも、最近は、性欲がなくなったあとに自分がどうなるのかが楽しみっていうか。
──(笑)。どういうことですか?
大原:性欲がなくなった時に自分にどんな変化が現れるのかとか、自分を対象に自由研究をやってるような感覚ですね。自分がどう変わっていくのかを楽しみにしているんです。
──大原さんは「人生実験家」というか、生きていくこと全般に対して、自分で考え、行動し、その結果を検証して次に進む、ということを繰り返してきたのかもしれないですね。生活のあらゆる物事、側面から面白みや快楽を見出せる生き方上手。
大原:そうですね。それが楽しい。だから、私は快楽主義者なんですよ(笑)。
「なぜ自分は幸せじゃないのか」その理由を考え続ける
──『メシ通』の読者はビジネスマンが多いのですが、月に30〜40万円前後の収入を得ていても経済的な不安を感じたり、高給取りであっても日々高いストレスにさらされたり、将来に希望を感じられない人も少なくないと思うんです。年収60万円から90万円の大原さんから読者の皆さんに向けて、不安の解消や快適な生活を手に入れるためのアドバイスのようなものはありますか?
大原:アドバイスなんて、そんな高い立ち位置から言えることは何もありません。ただ、もし自分がその立場に置かれていたなら「どうして自分は幸せじゃないんだろう?」ということは考え続けると思うんですよ。答えのようなものが見つかったと思ったら改善策を実行して、違うと思ったらまた次に行く、ということを続けると思います。
──自分にとっての幸せ、本当の欲求がぼんやりしている人や、幸せの度合いを収入の多少に無自覚に置き換えている人は少なくなさそうですね。そこを冷静に見つめたうえで、トライアンドエラーで少しずつ自分にとって快適な方向に変えていくということですね。
大原:まずは自分が幸せではないということを認めたうえで、どうしてなのかを考え続けるということですね。そこは、自分でなんとかするしかないところですから。
──その原因がわかったら問題解決のために行動する。
大原:なにもかもを一気に変えようと思わないし、そもそも無理だから、自分にとって一番やりやすいところから手をつけると思います。
──それを積み重ねていくと、結果として自分にとってのハッピーライフの形が見えてくる。
大原:そうですね。一歩を踏み出さないと見えてこないのかもしれない。ハッピーライフの完成形なんて最初からは見えないですよ。お金のことで言えば、東京でのハッピーライフが、よもや年収90万円に帰結するとは思っていませんでした。やり続けて始めてわかったんです。
──今は台湾に住んでいますが、もし、東京に帰ってきたら、現在の年収60万円で快適な生活が送れると思いますか?
大原:それは無理でしょうね。
──年収90万円ならどうでしょう?
大原:90万円ならいけます。東京の場合、最大の生活コストは住居費なので、以前住んでいた月々2万6千円のアパートより安い所が見つかれば、もっと少なくても大丈夫。とは言っても、べつに年収を下げたいわけではないんです。軸はあくまで「快適さ」にあるわけで。
──たとえば環境が変わって、快適な生活に年収300万円が必要だと思ったら何か手を打つということですか?
大原:そうです。もとから低所得であることへのこだわりはないですからね(笑)。あくまで快適さを追い求めた結果であって。
夢や目標なんていらない。まずは絶望から始めてみるのもアリだと思う
──高校卒業後に上京して、本を3冊出して、今は台湾に住んでいるわけですが、自分なりのハッピーライフを模索し作り上げてきたなかでの挫折というか、もうダメだと思ったことはありましたか?
大原:というより、最初に「なぜこれだけ働いても貯金さえできないのか?」という、社会と自分に対する絶望から始まって、ひとつひとつ問題を解決してきたことが今につながっている感じなので、模索するなかでの挫折はありませんよ。
──これからもそういうふうに、大原さんは生きていくんでしょうね。
大原:本にも書いたように、これまで夢とか目標とかを持つことなくやってきたので、そのまま変わらずに行くと思います。まずは目の前の仕事をひとつひとつこなして、進んで行った先に何が待っているのか、それを楽しみにしています。
「この世に自分以上に好きな人はいない」
いやはや、大原さんは実に天然なハッピーライフの実践者だった。
お金の価値が極度に肥大化し、「収入額=その人の価値」というような極端な考え方が少なからず見られる現代日本において、低所得であることがポジティブに捉えられることはほとんどない。
なのに、大原さんは心底幸せそうだ。「この世に自分以上に好きな人はいない」と笑って断言するくらい自己肯定感が強い。OECD基準で相対的貧困圏内にいるにもかかわらずだ。
その理由は、大原さんにとって至上の価値である「快適さ」に忠実に、世間に流されることなく、自分で考え、動き、選び取った結果が「年収100万円以下での隠居的生活」だったからなのだと思う。
己の信念に基づいた積極的選択の結果に、自己を卑下する要素の入り込む余地はない。
『なるべく働きたくない人のためのお金の話』は、大原さんがこれまで実践してきたハッピーライフを手にするまでの思索や実践的ノウハウを「お金」というテーマを軸に書き下ろしたものだ。ファンの間では「大原思想の集大成」と言われているらしい。
このインタビューで大原さんに興味を持った人や、現在の生活への漠然とした不満、将来に対するぼんやりとした不安にさいなまれている人はぜひ、この本を手に取ってみてください。
9月5日、東京・渋谷の東京カルチャーカルチャーにて開催されるトークイベントは、大原さんが発するハッピーオーラを直に感じられる絶好の機会なので、ぜひ。
新たに見えてくることがきっとあるはずだ。
プロフィール
大原扁理(おおはら・へんり)
1985年愛知県生まれ。25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、年収100万円以下で6年間暮らす。現在は台湾に移住し、海外でも隠居生活ができるのか実験中。諸所に『20代で隠居 週休5日の快適生活』(K&Bパブリッシャーズ・刊 2015年)、『年収90万円で東京ハッピーライフ』(太田出版・刊 2016年)がある。
文と写真:渡邊浩行
書いた人:渡邊浩行
編集者、ライター。アキバ系ストリートマガジン編集長を経て独立。日本中のヤバい人やモノ、面白い現象を取材するため東へ西へ。メシ通で知ったトリの胸肉スープを毎日飲んでるおかげで、私は今日も元気です。でも、やっぱりママンの唐揚げが世界一だと思ってる。