UNICORN 100
最新版の概観
最新版のUNICORN100では、新たにクラウド向けセキュリティのWizと、ブロックチェーン技術による分散型金融(De-Fi)プラットフォーム開発のAva Labsの2社がリストに加わりました。また、杜撰な顧客資産管理で世界中で大きな話題となった暗号資産取引所のFTXとこの問題に連動する形となった同じく暗号資産関連のBlockFiの2社が、経営破綻により姿を消しました。
リスト圏外を含む米国ユニコーン企業全体では、2022年10-12月期の上場件数が2件(うち1件はSPAC(*2)を通じた上場)、買収(M&A)されたケースが2件でした。また、米国ユニコーン企業の総数は2022年9月時点と比較して3社増と微増に留まりました。(以上、Pitchbook Data, Inc.のデータを元にHiJoJo Partnersまとめ)
※買収合意や上場発表がされている企業は、前四半期中での買収完了や上場等が確認された上で最新版リストから除外されます。
リスト
単位:10億USドル
表示する評価額は、各社の直近の資本調達、株式取引時の取引価格等から算出されたものであり、同一の算出基準日における評価額ではありません。
用語集
ユニコーン企業
企業評価額が10億USドルを超えているが上場はまだしていない急成長スタートアップ企業の総称。
直接上場
米国で承認されている従来のIPOと異なった新規株式発行による資金調達を伴わない上場方式のこと。
音楽配信のSpotifyや民泊仲介大手のAirbnb、料理宅配大手のDoorDash、暗号資産交換業のCoinbaseなども直接上場で上場を果たしている。
SPAC
特定の事業を持たず、非上場企業の買収・合併を目的に設立されるペーパーカンパニー(特別買収目的会社:Special Purpose Acquisition Company)のこと。
SPACは、上場によって買収資金を調達し、買収成立後にSPACと買収した企業とが合併することで、買収した非上場企業は事実上の上場企業となる。
米国では、SPACを通じた非上場企業の上場が、多様化する上場手法の一つとして注目され、急増している。
HiJoJo Partnersについて
海外の有力スタートアップ投資家や起業家のインナーサークルにアクセス可能な独自ネットワークや、豊富なスタートアップ投資経験に裏付けられた調査能力を背景に、ユニコーン企業を中心とした国内外の非上場企業に投資するファンドを多数組成・販売・運用する金融スタートアップ企業。
個人投資家向けの「HiJoJoユニコーンファンド」と、対面販売のファンドをそれぞれ販売している。