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女子高生行方不明から22年 アルバイト先のパン店に行くと出かけたまま戻らず 手がかり求めて捜査続く 北海道室蘭市
2023年03月06日(月) 19時00分 更新
今日ドキッ!で放送
22年前のきょう3月6日、室蘭市で、当時16歳の女子高校生の行方がわからなくなりました。千田麻未(ちだ・あさみ)さんです。人々の記憶が年々薄らぐなか、警察が情報の提供を呼び掛けています。
警察官
「ささいなことでも何かございましたら…」
6日昼前の室蘭市です。警察官7人が、チラシを手に情報の提供を呼びかけました。
室蘭市民
「もうそんなに経つんだと思ってびっくり」
「何年も経つと話が薄れてきますしね。話すこともなくなりますからね」
「できれば解決してほしい」
北海道の室蘭栄(さかえ)高校の1年生だった千田麻未さん。2001年3月6日昼すぎ、アルバイト先のパン店に「午後1時すぎに行く」と電話をして家を出ました。この日、高校は学年末テストの翌日で入試のために休みでした。
三栗谷皓哉記者リポート
「自宅を出た千田さんは、この場所でバスの後部座席に座る姿を友人に目撃されています」
午後1時すぎ、自宅から8キロ離れた大型商業施設の化粧品売り場にいる千田さんの姿です。そして、午後1時半ごろ。大型商業施設近くのバス停に向かう千田さんを同級生が目撃。
三栗谷皓哉記者リポート
「千田さんは商業施設を出た後、この場所で道路を挟んで友人と会話をしています。これが千田さんの最後の目撃情報でした」
その後、千田さんはバスに乗ってアルバイト先のパン店にほど近い「東通」のバス停で降りたとみられます。その根拠が午後1時42分の友人からの電話でした。
「今、下に着いた」(千田さん 吹き替え)
下とは、地元で東通り付近のことを指します。4分後の午後1時46分、同じ友人が再び電話すると。
「ちょっと無理だから、後でかけなおすね」(千田さん 吹き替え)
千田さんは、こう答えると電話はすぐに切れその後、行方がわからなくなりました。千田さんが降りたとみられるバス停からパン店までは目と鼻の先の25メートル。周辺は当時、大型スーパーや銀行などがある繁華街で捜査幹部は、周囲に気づかれず車で連れ去るのは不可能と見立てていました。
道警が年齢を重ねたことを加味して新たに作成した千田さんの推定画像です。現在「38歳」。血液型は「O型」、身長は、当時「153センチくらい」だったといいます。
室蘭警察署 福永経 刑事・生活安全官
「22年という月日が経過してしまいましたが、我々は決して諦めません。必ず、千田麻未さんを見つけ出して、ご両親の元へ帰宅させる。
そのために捜査を継続する」
道警は、これまでにのべ4万人以上の捜査員を投入。一方、2022年1年間に「千田さんに似た人をみた」など道警に寄せられた情報は、わずか9件でした。あの日から22年。住んでいたアパートは既に閉鎖されましたが両親は、今も千田さんの帰りを待ち続けています。
▽情報提供 室蘭警察署 0143-46-0110
3月6日(月)「今日ドキッ!」午後6時台
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