犬のフィラリアは蚊が原因なので夏に予防すればいいというのは分かってるけど、具体的な時期はいつからいつまで?
今回は、フィラリア予防薬を投与する予防期間について解説いたします。
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犬のフィラリア予防薬の投薬期間について
フィラリア予防薬の投薬タイミング
投薬開始~終了
住んでいる地域にもよりますが、4月~11月にかけて月に1回フィラリア予防薬を投薬するのが一般的です。
犬の体内に入り込んだミクロフィラリアは、3~10日後に脱皮し、移行幼虫になります。
投薬開始から月に1回、定期的に投薬し続けることで、幼虫が大きくなる前に駆除できます。
したがって、お住まいの地域の獣医師さんの指示に従い、適切に投薬を開始しましょう。
注意点
一番注意しなければならないのは、自己判断による投薬の終了です。
涼しくなってきたからといって、独断で投薬を止めてしまえば、その年に続けてきたフィラリア予防がすべて無駄になってしまいます。
投薬期間は、お住まいの地域の気温も関係してくるため、かかりつけの獣医師さんと相談して決めるのが一般的です。
【地域別】フィラリア予防薬の投与期間
フィラリアは蚊を媒介に感染する病気ですが、蚊の発生時期は地域やその年の気候などによって変わってきます。
以下に地域別の目安を掲載しますが、あくまで参考程度に留めておきましょう。
関東・甲信地方
・5月~11月
茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 山梨 長野
北海道
・6月~10月
東北地方
・5月~11月
青森 秋田 岩手 宮城 山形 福島
北陸・東海地方
・5月~11月
新潟 富山 石川 福井 岐阜 静岡 愛知 三重
近畿地方
・4月~11月
滋賀 京都 兵庫 大阪 奈良 和歌山
中国地方
・5月~11月
鳥取 島根 岡山 広島
四国地方
・4月~11月
香川 徳島 愛媛 高知
九州地方
・4月~12月
山口 福岡 佐賀 大分 宮崎 熊本 長崎 鹿児島
沖縄
・1月~12月
【参考リンク】 全国 犬のフィラリア感染期間の目安│DSファーマアニマルヘルス
フィラリア予防薬は通年投与がおすすめ
投薬の期間について解説しましたが、ぽちたま薬局がおすすめするのは、通年投与です。
フィラリア予防薬を、毎月一回、年間を通して投与するというものです。
なぜ、その方がいいのか?
解説しますね。
通年投与をおすすめする理由
ぽちたま薬局が通年投与をおすすめする理由はふたつ。
・蚊は一年中潜んでいて、常に感染リスクがあるから
・血液検査の回数を減らせるから
蚊は一年中どこかに潜んでいる
フィラリア予防薬は、蚊が飛んでいる時期に投与すべきお薬であることは、これまでに解説した通りです。
しかし近年は、環境の変化、それに伴う気候の変動などで、蚊が冬でも発生していることがあります。
特に、フィラリアを媒介することで有名なアカイエカは、成虫の状態で屋内で越冬します。
ということは、屋外屋内問わず、どこに潜んでいるかわからない蚊に注意しなければならないということです。
このことから、フィラリア予防薬は通年の投与をおすすめします。
血液検査の回数を少なくできる
このブログのフィラリアに関する記事内では、投与を開始する前には血液検査が必要だと触れてきました。
しかし、フィラリア予防薬を通年投与することで、この血液検査の機会を減らすことができるとしたら、どうでしょう?
血液検査は、愛犬の足に注射針を刺して、血液を採取します。年に一回のことでも、体の小さなワンちゃんの場合は、これが大きな負担になっていることがあります。
また、中には「痛いことをされる」と警戒して、動物病院が嫌いになってしまうワンちゃんもいることでしょう。
フィラリア予防薬を通年投与することは、体内にいるフィラリアを毎月駆虫できているということになるので、投与開始前に「フィラリアが体内にいるかどうか」を検査する必要がなくなるのです。
通年投与なら、「飲み忘れたときだけ」検査をすればよいということになります。
フィラリア予防薬は通販でお得に入手
ぽちたま薬局では、フィラリア予防薬を取り扱っています。日本国内で人気のお薬以外に、価格の安いジェネリック薬も取り揃えております。
一度、動物病院でフィラリア予防薬を処方してもらったら、同じお薬を通販で購入すれば血液検査が不要になります。
診察費 | フィラリア抗原検査 | 薬代(1錠) | |
---|---|---|---|
動物病院 | 約1,000円 | 約2,000~3,000円 | 約2,400円~3,600円 |
通販 | なし | なし | 約1,800円~2,600円 |
※お薬はネクスガードスペクトラの値段です。
※病院や体重などにより多少異なりますので、参考程度にとどめておいてください。
通販であれば、薬代も病院よりも安価なので医療費全体を抑えることができます。
フィラリア予防薬の選び方に迷ったら、こちらの記事が参考になります。
フィラリアの陽性検査
フィラリア予防薬の投薬前には、必ず、現在愛犬がフィラリアに寄生されてないかを調べる検査を受ける必要があります。
なぜ事前検査が必要なのか?
フィラリア予防薬は、感染したフィラリアの幼虫を駆除するお薬です。
すでにフィラリアが寄生している場合、一度に大量のミクロフィラリアが死滅することで、愛犬がアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があるからです。
事前検査は一般的に5月
フィラリアの事前検査は、前年に犬がフィラリアに感染しなかったかを検査します。
血液中のミクロフィラリアの有無を確認するものですが、フィラリアの幼虫が成長することで、血管内に検出されるようになるまで、半年ほど時間がかかります。
フィラリアに感染する可能性がある前年の最終月が11月(関東地方の場合)となるため、そこから6か月後の5月が一般的な事前検査の時期となります。
検査の時期が早すぎると、フィラリアが成長していないため、血中に検出されない可能性があります。
事前検査に関してもっと詳しく知りたい方はこちら
まとめ
フィラリア症は愛犬の命にかかわる非常に怖い病気です。
現代はペットブームとネット環境が整ったおかげで、予防についての知識が広がり、フィラリアでの死亡数は圧倒的に減りました。
しかし、一度感染し、心臓や肺などに寄生されてしまうと、非常に厄介な病気であることには変わりありません。
愛犬をフィラリアから守ることができるのは、飼い主であるあなたしかいないのです。
ぽちたま薬局のメルマガ担当。
手術しても再発する愛犬の腫瘍に悩まされていましたが、ご飯を手作りに変えてから病気の改善を目の当たりに。
それから5年、手作りご飯のチカラを信じて毎日レシピとメルマガ企画を考える日々を過ごしています。