高市早苗氏、放送法巡る文書の捏造箇所提出を了承 捏造文書でなかった場合議員辞職の覚悟も

高市氏が捏造箇所提出を了承

高市早苗経済安全保障担当相は6日、参院予算委員会で放送法の「政治的公平」を巡る文書について立憲民主党の石橋通宏氏から高市氏が「捏造(ねつぞう)だ」とした文書の、どの部分かを問われ、「ご指摘の文書のうち、私の発言や、そして私と安倍総理の電話にかかる内容だ、とされる文書計4枚。もしも(石橋)委員のお時間をいただけるんでしたら、1つ1つこれが事実ではないと、しっかりと申し上げさせていただきます」と答弁した。高市氏は石橋氏から捏造とする箇所の提出を求められ、高市氏は了承した。

同文書は3日、参院予算委員会で立民の小西洋之氏が2014年から15年の安倍政権下での総務省内部文書であるとし、約80ページの文書を公表し、質疑を行った。その際、高市氏は「信ぴょう性について大いに疑問を持っている」とし、捏造文書ではなかった場合には国会議員の職を辞す覚悟を示した。

岸田文雄首相は「公文書の改ざん、隠蔽(いんぺい)、廃棄などはあってはならないこと」とし、松本剛明総務相は文書について「精査、確認中」との答弁を重ねた。