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ワイヤーアート:おしどりケン

新しい年がきました。
いつだって、未来は予想がつきませんが、
こんな新しい年の迎え方をするとは、1年前は思いもよりませんでした。

去年、オリンピックを終え、
そして原発事故が続いて10年、
私はずっと原発事故の取材を続けていると思っていました。

そう、東電会見に通い続け、原発事故の訴訟や検討委員会や、様々な取材は続けています。
しかしオリンピックは延期され、コロナ禍の取材も始まりました。

去年の1月から、私はWHOと厚労省の記者クラブにメディア登録し、
コロナ禍の取材も始めました。
いや、1月はCovid-19とまだ名付けられておらず「新型肺炎」と呼ばれていました。

原発事故の緊急事態宣言は、2011年3月からずっと発令中というのに、
加えてコロナ禍の緊急事態宣言が並行して発令されました。
そして、また、発令されそうな年末年始!

************

ワイヤーアート:おしどりケン

過去の「密な」写真を見ると
今はパラレルワールドにいるようですが、
でも、いつだって、価値観と生活がひっくりかえるような出来事は突然おこります。

原発事故と東日本大震災、阪神淡路大震災、9.11アメリカ同時多発テロ事件、
私は何度か、それまでの考え方と訣別した人生の分岐点があります。

ちなみにコロナ禍で、おしどりの仕事は激減しましたが、
たのもしいケンパルは

「マコちゃん、大丈夫、安心して!
原発事故の取材を始めたときも仕事を干されて
電気やガス、電話も止まったじゃない!
僕らは、お金が無いことに、慣れてる!!」

ちなみにケンパルは以前、電気が止まったとき
「マコちゃん、大丈夫、電気が止まっても、TVの明かりで暮らせばいいよ!」
………
「あ!TVもつかない!電気が止まるって、電灯だけ止まるのかと思ってた!!」

彼の存在を再確認したコロナ禍でもあります。
明るいって強い!!

「あれ?なんか生ゴミ臭くない? 僕、最近、お台所さぼったからな…
どう?マコちゃん、生ゴミの臭いする? あ、やっぱりする、
…おめでとう!!
こんな微妙な臭いをかぎ分けられる僕たちは嗅覚異常ではありません!
コロナに感染してる可能性低いよ!」

は!!
ケンパル話ばかりになってしまった!
アホな子ほど、かわいいのです!!

2020年12月に、おしどりの師匠、横山ホットブラザーズの横山アキラが亡くなりました

原発事故が始まったときは、まだ私は楽観的で、
たくさんの方々が走り出したから、これでちょっとはより良くなるのかもしれない、
などど思っていました。

甘かったね!

たくさんの方々は確かに走り出したけど、より良くなる前に減る一方でした。

日本の原発事故を見て、そして自分の社会を変えていった国は、
コロナ禍の対応でも、日本よりずっと良いように思います。

なんかさ、他国の政治家のコロナ禍に対するスピーチを聞いて
元気を出す生活って何だい!と思っちゃった!
ドイツのメルケル首相やグリュッタース文化大臣の呼びかけ、
ニュージーランドのアーダーン首相もいいよね、
台湾のオードリー・タンIT大臣は本まで買っちゃったよ!

コロナ禍は、世界一斉、社会テスト!みたいなもので
その国の行政、国民、報道、様々なものをあぶりだしたと思います。

日本の原発事故が始まったとき、それを見て、
世界で一番早く脱原発に政策を切り替えたドイツ。

日本とドイツで、同じ問題が起こったらどういう対応の違いがあるんだろう?と思っていました。

1月から取材していた私は、
日本の国会ではまったくコロナ禍が取り上げられていたなかった頃
(「桜を見る会」まっさかりの頃。それも重要な問題ですが!)
ドイツではICUと人工呼吸器の増産が始まったことを知りました。

どちらの国も、まだ感染者は一人も出てないときです。

また、ドイツではICUの使用状況がオンラインでわかるシステムがあり、それを市民も見られます。
自分の住んでるところの近隣のICUの使用状況が分かるのです。

一方その頃!
厚労省の記者レクでは
「FAXで患者のデータを送ってもらっていて、データの集約に時間がかかる」
(FAX!なぜ!手紙と変わらんやん!)

「保健所は厚労省の管轄ではないので、厚労省は県のHPをチェックして数字を出している」(それ、私とやってること同じやん!)

原発事故の取材と違い、コロナ禍の取材は、否が応でも他国と比較してしまいます。

検査・測定・調査して調べること、情報公開、議論の可視化、
それが決定のプロセスを公開することです。
決定の判断の過程を共有することで、私たちはその決定を支持できます。

そして、それが民主主義の基本だと思います。

原発事故と同じで、コロナ禍でも
十分に調べられず、データは不十分で
議論は可視化されず、突然出される論拠がわからない決定。
それに私たちは振り回されます。踏みにじられます。

いつまで、これを続けるの?????????

ワイヤーアート:おしどりケン

電離放射線障害防止規則という法律があります。
放射線管理区域で働く労働者を守るための法律です。

放射線防護の国内法は、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告を取り入れて作られています。

ドイツもね、ICRPの勧告を元に国内法を作ってるんだけど、
日本より厳しいんだ。
同じ勧告が元なんだけど、日本より厳しいんだ。

ドイツ放射線防護庁を取材したとき、
それは、市民の監視が厳しいから、と言われました。

「社会は、政治家や、研究者や、権力者が作るのではありません。
市民が作るんです」

(ちなみに、原発事故後の避難解除の値がどれくらいか、と聞かれ
「20mSv/年だ」と私が答えると
「本当か?2mSv/年じゃないのか?子どもも妊婦も20mSv/年か?
信じられない。それはドイツの市民は受け入れないだろう。
日本の市民は受け入れたのか?」
と言われました。
私はそれに反対していたつもりだったけど、
政治家や学者が決めたのではなく、
私も受け入れた側の市民だということに気付かされました。)

保健物理学会の放射線防護の研究者にこう言われました。

「民度の低い国の国民は、より被ばくします。
原発事故があって、日本の対応は酷かったですね、
もう少し日本は民度が高いと思ってましたけどね」

「民度の低い国の国民は、より被ばくします」

コロナ禍では

「民度の低い国の国民は、より感染します」

になるのでしょう!!

ドイツ放射線防護庁のDr.Ingeに取材

でも日本の国内でも、和歌山県知事や鳥取県知事の施策は素晴らしいと思います。

感染者が出る前から体制を充実させた鳥取県、
徹底的な検査と情報開示した和歌山県などはドイツに近いと思いました。

レインボーブリッジや通天閣を赤く染める知事とは違うね!
(大阪府から東京都に引っ越したおしどりは超ブーメラン…)
(そういえばエッフェル塔やシドニー・タワーは赤くならなかったね!
建造物を赤く染めるのは、日本のオリジナル愚行でしょうか?)

海外と日本を比較しても、日本国内をみても、
コロナ禍の対策は首長次第で変わるんだな、と改めて思います。

そして首長を選び、監視するのは私たち。

************

けれど。
なんか足りないものは分かっているのだけど。

すぐに世の中は変わらないし、すぐに変わることも恐ろしいし、
少しずつよりマシになればいいな、とも思っているのだけど。

でも、原発事故の取材を続けて傷ついたこと、失ったもの
コロナ禍で改めていろんなものを感じたことで
前よりは、楽観的でなくなったことは確かです。

いろんなことにガッカリし続けたことは確かです。

あ、今、言語化が急にできた。

自分にもガッカリしたんだと思います。

ずっと原発事故の取材を続けて、少しは東電に影響を与えて変えさせたことはできたけど、
でも、10年取材続けて知ったことは、加害側の国がとっくの昔に作った計画を着々と進めただけだった、ということなので。
いや、わかってたんだけど!何もできないってわかってたんだけど!

それでも、なんとかしたかったの、ずっと。

公共交通機関を避け、自転車移動に切り替えました。荷台にいつも載せてるトランクに書いてるのは「grass-roots democracy」草の根民主主義!

けど、年が明け、
原子力緊急事態宣言が発令されて10年目、
コロナ禍の中、なぜかオリンピックは中止されず予算が消化され続け
私たちの新しい年は、まだまだ予想がつきません。

いや、予想はつくね!
このままだと、コロナ禍であろうがなかろうが、
ドイツとか台湾とかNZよりヘボい未来という予想は、少なくともつきます!

私は、だらだらして怠けるのが超好きで
やりたいことしかやりたくないのです。
ちなみに夏休みの宿題は、全力で7月中に終わらせて、
後でゆっくり好きなことやるタイプです。
後でゆっくり怠けて好きなことやるために
今は、安心して怠けられるための世の中を何とかして作りたいと思います。

調査・測定して情報の作成を。
情報公開を。
議論の可視化を。
様々な選択肢と対策を。

それを求める方々、監視する人々を増やすこと。

どうか今年は、皆さんのお力とお知恵が欲しいです。
より強く深く、つながってください。

自分で判断する個人が、ゆるやかにつながって
それぞれの生活の中で、社会を変えていくために。

そして、コロナ禍を丁寧にくぐり抜けていきましょう。

<ご報告①>

昨年7月に、立憲民主党に離党届を出しました。
以下、郵送した離党届です。
9月に受理されました。(と、報道で見ました)
(なんか、離党に関する書類が送られてくる、と言われたのですが、まだ届いておりません、大丈夫かな…??)

<ご報告②>

2018年9月に、よしもとクリエイティブエージェンシーを選挙のために離れました。
選挙後、当選しても落選しても、また、よしもとに戻ってきたらよい、と言って頂き、何度かお電話も頂きましたが、戻らない判断をいたしました。

以下、2018年9月に、選挙のためによしもとを離れたときの、ケンパルの対応です。

よしもと「なんでケンも一緒にきたの? マコと一緒に選挙に出るの?」
ケン「僕も一緒によしもとを離れるからきました」
よしもと「なんで選挙に出ないのによしもと離れるの? 一人でも所属してたらいいやん、針金で一人でも営業とかあるやん。収入なくなるから、よしもとにおったら?」
(注:当選しても配偶者は秘書になれませんし、選挙のときも収入はありません)

ケン「(突然、堂々と大きな声で)僕が、一人で、仕事できると思ってるんですか!

僕は一人だと、何もできませんよ!僕もマコちゃんと一緒に、よしもとを離れます!」

力強いのに、全くたのもしくない啖呵をきりました…

そう言って、私の分しか用意されていなかった契約書を
「早く僕の分もコピーしてきてください!」と持ってきてもらい、
二人ともよしもとを離れたのです。

2005年から2018年まで、なんばグランド花月やうめだ花月、京橋花月や新宿ルミネなどたくさん舞台に出して頂きました。

よしもとの師匠がた、先輩がたにはたくさんかわいがって頂き、いろいろ教わりました。
本当にありがとう存じました。

(ちなみに、今でも大阪よしもとの社員さんからお電話を頂き、営業のお仕事をくださろうとする方もおられます、そのたびに「すみません、もう離れております…」と説明しております!)

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