(仁藤夢乃氏と友人らがAKB48をダンスした旨の書き込みがされた画像。アップしたのも仁藤氏)
仁藤夢乃氏が過去に使っていたTwitterアカウントで2011年に、フェミニズム寄りな現在の言動とやや毛色の異なる内容を投稿していたことが、一般社団法人Colabo(以下、コラボ)のホームページが削除したメディア掲載歴などをもとに分かった。家族などとの写真もあるが、2013年以降に「女子高生サポートセンター代表」としてデビューして以降のフェミニスト風な設定と、相反するような内容の投稿も多数あるので、今回は主にそれを取り扱う。
(ガジェット通信の過去記事より。国内外を問わず、当時の方が現在よりも、ネット記事全体のスタンスとしてきちんとリンクを貼ってソースを明示するフェアな文化が強かったように思われる)
これはどのような経緯かというと①コラボのホームページ魚拓(注1)に2011年のガジェット通信記事があり、②ガジェット通信の記事をみると仁藤氏のTwitterアカウントで「@yumenyannyan」と現在と違うものが掲載されていた(注2)。
さらに③このアカウント名でTwitterを検索してみると、以前のアカウントに対する知人らによる@ツイートが大量に見つかることから④その@ツイートを追うと、「RT」として過去に仁藤夢乃氏が行ったツイートが一部判明、⑤このリツイートされた仁藤氏のツイートを念の為Google検索してみると「フォト蔵」という別のSNSサービスの仁藤夢乃氏のアカウントが出てきた、という流れである(*注3)。
(@yumenyannyanでのツイッター検索結果より)
(「マクロス電車!超幸運!」とある仁藤夢乃氏による山手線車両写真の投稿)
仁藤氏はTwitterと同時にフォト蔵へも投稿できるようにSNSの連動設定をしていたとみられる。
仁藤夢乃氏はAKBが10代女性に性的な内容の芸を行わせていることに対してなど、厳しい意見をポーズとしてとっている。しかし過去、少なくともフェミニズム寄りの活動を始める2011年の時点ではAKBを楽しく踊っていたことなどからすると、今も果たして本当にAKBが悪いと思っているのかそれとも場合によってはポジショントークをしているのではないか、という疑念が生じてくる。
また一部では、仁藤夢乃氏の主張がキリスト教矯風会の影響下にあるという意見もある。表面的にはそうなのだが、彼女は元々はとても下ネタ大好きで享楽的で、矯風会とはあまり相性が良くないふうに筆者には見えた。
(テキストで「●りマン JAPAN!」とあるのはなでしこジャパンとかけているのだろうか)
(「やりやりビッチとお泊まり」だそうである。ごく標準的な、あるいはちょっとハメを外した大学生のSNS投稿で、禁欲的な香りは特にしない)
(メイド服らしい姿の写真も仁藤氏が保管して切り取って集めてネットにアップしているように見える。少なくともここにあげてある写真は楽しい思い出のようだ)
(卑猥なアクセサリーだそうである。何かが卑猥としたら、見るものの心の反映なのだろう。特に道徳的嫌悪感のようなものは見てとれない)
以上、長々と掲載したが要は「彼女はいわゆる「ツイフェミ」とくくられて、話のしにくい活動家と認識されているがそうでもないのではないか、ということである。例えばだが、カラオケとアイドルの好きな野党の党首とカラオケで盛り上がったりだとかして、「意外と面白い子だな」というふうに歓心を買うくらいのことはあり得る。
(仁藤氏のTwitterアカウントは2013年1月に作り直したーーアカウント名変更ではなく、1から作ったーーものである。これにより以前のフォロワーなどの繋がりから過去のツイート内容などが特定しにくくはなっていた。ちなみに「事業」というのはコラボへの彼女の認識だろうか)
(ダンス練習前後の写真。AKB踊ったよ、の前後にいくつかダンススタジオらしい風景が上がっていて、仁藤氏が本当にAKBを踊ったのだろうと分かる)
(「カレカノ」とあるのは津田雅美原作の漫画「彼氏彼女の事情」で、自分の愛犬を作中に登場する犬とかけていると見られる。なおこの作品の主人公、「宮沢雪野」は優等生ぶりの仮面を被っているが、裏ではだらしないキャラクターとして最初登場する。)
またもう少し言うと、口では反米を唱えていても、それはそう言う方が受けるから言っているだけと言うこともあり得て、また共産党を支援しますくらいのことは必要があれば言うだろうーーしかしそれで共産党が本当に支援されてるかというとそう言うわけとも限るまい、とも思う。
(2011年5月11日の投稿。東北の被災地にいた彼女だが、2週間、ずっとお酒は飲めていたようである。こののち1週間も飲む予定とある。もう一応21歳か22歳であるが、それはさておき10代から楽しんでお酒を飲んでいないと、なかなか2週間連続でお酒を飲んで、しかも幸せとは感じにくいように思う。)
(係り受けの関係がよく分からない書き振りで、断定はできないのだが、アニメに対して差し当たりネガティブな評価を述べていて、修飾関係の取り方によっては「日本のアニメは性的搾取だ」という節のことを言ってるようにも見える。ただマクロス好きと両立する意見かは定かでない)
(マクロスのタイトル名で調べたところ、このようなイメージが出てきた。仁藤氏にとってこれがNGかどうかは不明である)
(注1: 現在のコラボホームページからはガジェット通信の掲載歴は削除されている。なお、コラボホームページは2011年から同じドメインを使っているものの、メディア掲載歴は途中でホームページ改装と共にURLまで変えていた。そのためコラボホームページのメインページ魚拓に一度行ってから、そのメディア掲載歴を追う、というふうに魚拓を辿らないと、ガジェット通信記事までは行き着けない造りである)
(注2: 現在の同名アカウントは、2014年に作成されており、そのプロフィールなどは非常に気味の悪いものになっている。これは誰の作成したものかは不明であるものの、若年女性を対象に卑猥な内容を呼びかけているという、仁藤氏の活動と180度の向きで違うことをしていることから、少なくともこのアカウントがかつて仁藤夢乃氏のものと知った誰かが作成したものと考えられる)
(注3: 他にもよくみると、仁藤氏のフォト蔵URLをツイートしているものもあった。なお一部は稲葉隆久氏のアカウント(@inabacca、現在は削除)と仁藤氏に同時に話しかけるなどしており、よく読むとそちらのルートでも仁藤夢乃氏に辿り着くことは可能)
なお仁藤氏と稲葉氏(いずれもコラボの理事)がいつ知り合ったかであるが、筆者が見る限り2010年9月の時点で、稲葉氏が副代表のカタリバが事務所移転をする作業の際に仁藤氏はツイートで写真を撮っているので、これ以前のどこかで稲葉氏と仁藤氏はある程度の知り合いになっていなければおかしいとも思われる。
(2010年9月1日の仁藤夢乃氏Twitterと連動したフォト蔵写真)
このアカウントでのフォト蔵への連動投稿は2011年12月末で途切れている。そして、1年3か月後に「若手フェミニズム活動家」の枠でメディアに再び顔を現す仁藤夢乃氏のフェミニズム性はこの時点ではカケラもない。果たして①彼女が、もともと有していたフェミニズムをこの時は隠していたのか、②あるいは急に1年3か月で書籍も出して「傷ついていた私」にも気づいて女子高生をサポートするというふうに、思想性に目覚めたのか③はたまた今でも実は、フェミニズムには根っこの部分では信じきっていない部分もあるのか、いずれだろうか。
【9月11日追記】仁藤氏はこの記事の後「フォト蔵」のアカウントを削除した。ただ当時の投稿で当サイトが保存したものを見るとcolabo1という名称を仁藤氏がコラボのアカウントらしいものとして使っていることがわかる。この「colabo1」もアカウントは削除され、2014年に、「@yumenyannyan」と同じタイミングでツイート数皆無のナイジェリア人風なアカウントが作成されている。