お地蔵さん
今年も地蔵盆の季節がやってきました!
『地蔵盆』って知ってます?
うちの子どもたちは
自宅周辺の地蔵盆の日程をチェックチェック!
大きな袋を持って出かけ、
「お菓子ちょーだい〜〜!」
「やったー!今年は大量ゲットや!」
地蔵盆は本来は神聖な行事なんですが、
子どもたちにとっては
タダでお菓子をもらえる
ラッキーなイベント
・・・でしかないようです・・・^ ^
お行儀が悪くて
ごめんなさい(ー ー;)
地蔵盆は、日本国民みんなが知ってて
どこの地域でも行われている
夏の風物詩だと思っていたのですが、
近畿外ではあまりポピュラーではないそうです。
地域によってはあまり馴染みがないと聞いて
意外でした。
地蔵盆は、
近畿を中心に古くから伝わる
日本の風習のひとつなのだそうです。
一般的に親しみをこめて
「お地蔵さん」とよばれる石像は
正式には「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」といい
仏教の信仰対象である「菩薩」の一尊です。
地蔵菩薩の縁日(8月24日)を
中心にした3日間に渡って行われる
道祖神(どうそじん)信仰と結びついた
路傍や街角にたたずんでいる
お地蔵さんが主役のお祭り、
それが地蔵盆です。
もともとは、
旧暦7月24日前後に行われていましたが、
現在では、月遅れの行事として
8月23、24日の2日間に行う地域が多く
2日間が平日の場合は、少しずらして
土日に行う地域もあるようです。
また、旧暦をそのまま新暦に置き換えた
7月23、24日に行う地域もあります。
子どもの成長や幸福を願う地蔵盆の背景には
地蔵菩薩のこんな物語があります。
親に先立って亡くなった子どもたちが、
三途の川の河原で、両親や兄弟たちを懐かしみ
石の塔を築きましたが
鬼がやってきて塔を壊してしまいます。
それを哀れんだ地蔵菩薩が、
自分が子どもたちの親となって
守っていくことを誓いました。
それ以来、町の道端に地蔵菩薩を建立し、
子どもの幸福を祈る民間信仰として
近畿地方で広まったといわれています。
普段はあまり意識していませんが、
よく見てみると
町にはいたるところに
お地蔵さんが立っていらっしゃいます。
観察してみると
けっこうかわいい。^ ^
でも、
お地蔵さんってどんな意味あるの?
なぜ赤いよだれかけをしているの?
知らない人は多いですよね。
「菩薩」とは仏教において、
成仏を求める修行者のことを言います。
修行者なんだけど、人々と共に歩み、
教えに導くということで
庶民の信仰の対象となっていったそうです。
わたしはヨガをやっていますが、
古いインドの言葉、サンスクリット語では
お地蔵さんは
『クシティ・ガルバ』といいます。
クシティは「大地」
ガルバは「胎内」
つまり、お地蔵さんは
「大地の母胎」を意味します。
大地がすべての命を育む力を蔵するように、
人々を無限の大慈悲の心で
包み込み、苦悩から救うところから
「地蔵」と名づけられたとも言われています。
やさしい顔立ちのお地蔵さんですが、
その内面も慈悲深く肝要で、
妊婦の安産を守護する「子安地蔵」、
災難にあった人の苦しみを
身代わりになって引き受けてくれる「身代わり地蔵」、
集落や村を守る「道祖神」など
状況によっていろいろなものに姿を変え、
多方面で目覚ましい力を発揮して
くれるんですって。
こういった側面から
人々は、お地蔵さんに、
長寿息災、子育て、五穀豊穣、戦に勝つなど
さまざまなことをお願いするようになりました。
お地蔵さんには
赤いよだれかけがかけてあったり、
お菓子がお供えしてあったりします。
お地蔵さんは子どもを守る神様として
信仰される事が多く、
子どもたちがスクスク元気に育つようにと、
よだれかけを奉納するのだそうです。
丸い頭にかぶせる頭巾を奉納されることもあります。
このよだれかけや頭巾、
なぜ赤色なのでしょうか?
赤は「清く」「正しい」
そして「正直な色」と信じられており、
魔よけとして赤ちゃんやお地蔵さんに
赤いものを着せる風習があります。
還暦でも赤いものを身につけますが、
これは干支が一巡りして赤子に還るという意味で、
お地蔵さんや赤ちゃんが赤いものを身につけるのと
同様の意味で贈られています。
道の端でふらっとお見かけするお地蔵さん。
こうして由来を調べてみると
昔から私たちそばで生活を見守ってくれている、
とてもやさしく尊い存在だと分かりました。
ヨガの精神でもある大慈悲の心、
何事も受け入れ感謝する心、
子育てをしていく上でも
そもそも人生を通して
自分自身の生き方としても
基本中の基本ですよね。
何事もない日々にこそ
平穏な日常に感謝しつつ、
道端のお地蔵さんに
改めて手を合わせたいと思います。
子どもたちよ。
地蔵盆は、あなたたちの健康と平和を
祈ってくれるための
ありがたい行事なんだからね。
「お菓子、タダでいっぱい
もらえてラッキー!」
とか言ってないで
今年の地蔵盆では
ちゃんとお地蔵さんと
お世話してくださる地域の人に
「いつも見守ってくださってありがとう」を
伝えようね。
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