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2023.02.20

特別支援学級はいいところ!

現在年長組の子どもたちは
あと少しで小学校ですね。

集団が苦手。
大勢の中では緊張して不安を強く感じる。

うちの子、みんなとちょっと違うな・・・
ということに気づいているのに
特別支援学級には入れることが不安。
モヤモヤしているという
ママからの相談があります。

わが家のななちゃん(中2)は
コミュニケーションを円滑にとることが苦手なので、
小学校3年生から特別支援学級にお世話になっています。

在籍してつくづく思うけど、
特別支援学級って、
めっちゃいいところ〜!

小学校入学と同時に、
わたしはななの生きづらさを
なんとなく感じ始めていました。

友達となぜかうまく関われない。
授業中座っていられない。
学習に集中できずかんしゃくを起こす。

担任から幾度となく
「学習以前の日常生活のところでつまずきがある」
と指摘されました。

気持ちが落ち着かないことが多く
イライラが募ってパニック!
友達に手をあげたり、
先生を怪我させたり、
特性のせいなのでどうしようもないのだけど、
親としては申し訳なさすぎて平謝りの日々でした。

仕事柄、発達障害の知識は
ある程度持っていたはずなのに
2年生の途中まで通常学級で過ごすことが
当たり前だと思っていたアホなわたし。

彼女の個性を理解しているようで
受け入れないまま
〝みんなと一緒に〟のスタンスでやっていた結果、

ななはその状況に適応できず
精神的に参ってしまい、
学校で問題行動が多発したり
家で感情が爆発することが増えていきました。

3年生から特別支援学級に入り
半分ぐらいは通常学級、
残り半分は特別支援学級で過ごしていましたが、

特別支援学級の少人数の小さいサークルの中で
日々の流れをゆっくりと習得することで
少しずつ自信をつけていったように思います。

高学年になり、少しずつ
気持ちのコントロールができるように
なっていきました。

特別支援学級で自己肯定感を向上させてもらうことで
高学年から通常学級で過ごせるようになる子もいるし、
臨機応変、そのときの状況に合わせて
子どもの居場所は変化させていけば
いいと思います。

6年生の3学期は、
環境がガラッと変わる中学進学で
きっとまた一悶着、
慣れるまでは親子でしんどい思いを
するのだろうと想像していました。

実際、中学入学式までの春休みは
わたしのほうが落ち着かずそわそわ・・・

なるようにしかならないとわかっているけど
体も大きくなって腕力も強くなり
思春期突入の生理的イライラも加わり、
担任制だった小学校から
教科担任制度に変わることがすごく不安でした。

先生たちのななの特性理解が
中途半端になって
適切な配慮をしてもらえないのではないかと。

そしていつか友達にも
取り返しのつかない
大怪我をさせてしまうのではないか・・・

いくら特性があろうと
やっていいことと悪いことがあり、
ななを中学校に通わせて本当にいいのだろうか・・

究極の不安に苛まれました。

このままいけば
まず間違いなく発達障害から
二次障害を発症するだろうと思っていました。

発達障害の特性をもつ子どもたちの中には
二次障害を引き起こす例が多々あります。

二次障害とは
精神疾患を発症したり
不登校や引きこもりなどで社会に参加できなくなったり
すること。

発達特性を持つ子どもに
平均や定型発達を目指させるのはすごく危険。

その子の特性と周囲の対応や環境が合わないことで
大きなストレスが生まれ
本人の心や身体にさまざまな不調をきたすからです。

発達障害の子は
多動や対人関係の障害など
ネガティブに判断されがちですが

本人の中では
あちこちに気持ちが向いたり
興味が他人とズレてるだけなんですよね。

自分は一生懸命に喋っているのに、
友達はなぜかその話題に乗ってくれなくて
なんでだろう・・・と悩んでしまったり

授業中にダラダラするなと先生に怒られても
本人からしたら、どうがんばってもその授業に
興味を持てないだけなんです。

まったく興味がないのに
周囲に合わせて授業を聞いてる〝ふり〟をすることが
本当に正しいのでしょうか。

大人になっても興味が偏っていたり
独特な世界を作る人っていますよね。

わたしの旦那さん、
MARKがまさにそうなんですが(たぶんADHD)
むしろその個性でいい味を出し
一つのことに深く集中できるという一面があるからこそ、
それが仕事につながってビジネスの天才と言われています。

MARKを見ていると、
彼らの持つ無限大の可能性を認めざるを得ないので
ななの特性を否定するようなことも
しないほうがいいと思っています。

ななはもうすぐ中3。
「学校に行く意味ってなんなん?」
という思考回路と戦っているようです。

でも、14歳の自分がすべきことも
わかってる。

だから、学校は毎朝1時間だけ!
自分で決めて登校。
しんどくなったら無理をせず帰宅!

思春期ゆえの多少の二次障害は出てる感じが
しますが、不登校にも引きこもりにもならずに
踏ん張れています!

わたしは親として
彼女に「こうしてほしい」ことの
真逆をいくことを意識しています。

定型に近づけたいという気持ちに
逆行するのです。

そこを踏ん切りをつけるのは
とても難しかったですが、

ななが笑顔でいてくれて、
たくさんお喋りしてくれて、
家族を好きでいてくれて、
自分を認めてくれる味方がこんなにたくさん
いるんだ、ということを感じてくれて、

〝こんな自分でも存在価値がある〟

と思ってくれるのなら
他に何も求めません。

世間に対しても
うちの子にはこんな特性がある
ということをなるべくオープンにしたほうが
絶対うまくいきます。

子ども自身にも、自分の特徴を
自覚してもらうほうが
メリットは大きいですよね。

小さいときはただ個性的と見られていても
大人になってからメンタルに不調をきたし(二次障害)
発達障害と診断される人も最近は多いです。

一方で、
小さいときに発達障害の特性を周囲が理解し、
特別支援学級などの手厚いケアを受けて
大人になった人の中には
特性は残っているけど本人なりに
楽しく暮らしている人が大勢います。

短所は見方を変えれば長所になります。

例えば、MARKの、
すぐにモノをなくす
という短所に見える部分も
見方を変えれば集中力が人並み外れていて
他まで気にしていられなかっただけと
長所としても評価できます。(やや無理矢理笑)

同じ特性でも、一方から見れば短所になりますが
他方から見れば長所になることだって
あるんです!

ななの特性や個性を受け入れることは
決して簡単ではありませんでした。

特性を理解していたとしても
十分に対応することは難しい。(今でも)

発達障害をもつ子どもを育てるパパママは
その大変なことに日々取り組んでいるのです。
すごいことしてるんですよ!!

生来の特性はそのままに
その子がその子らしく生活していくためには
パパママだけではなく
周囲の理解もとても大切なことです。

だから、
特別支援学級に頼ればいいんですよ。

特別支援学級はいいところ!!


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