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ある程度は想定通り。東京都と国の間で綱引きがあったのだろう、これらの関係性については何度か指摘してきた。ぶっちゃけ東京都と国は仲が悪い。ある意味ではこれが全てである。聞けば納得で、そんな難しい話でもない。監査請求を行った暇空さんたちは、現職の地方議員として「勝った」と思ってる。
で、ブレークスルーになるのは、実は”東京都と国”ではなく、”国vsその他地方行政”という構図に終局していくのだろう。ある意味では予告通りで、我々の動きに変化はない。
ちょっとブルーリボンと同時並行となり、処理が追いついていないことが申し訳ない。
監査委員会の決定が出たのでとりあえず書きますが、コラボ関係ではもっと大きな、コペルニクス的な転換がある。あ、そうつながるのか、という。そちらはもう少しお待ちを。
一つ言えるのは、監査請求側は負けてもいないということ。保守からすれば返還命令が出ないと気が済まないのだろうけれど、現実はそうもいかない。これが東京都と国の関係性であり(あ、無論、私も返還請求を出して欲しかった側)、このあたりは冷静に見ておく必要がある。
事実として「再調査」の判断をしており、かつ「旅費や宿泊費の一部は要求に対して領収書の提示がなかった」として、「コラボに改善を指示」である。充分な成果であり、戦果だ。ここまでで、政治家としては現実的な勝利だと言いたい。確かに「返還請求」はなされず、それでは気が収まらない人もいるのだろう。
返還請求が何を意味するかと言えば、東京都が「すんません、うちが間違ってましたぁー!」と国に対してお詫びする形になるわけです。ここは東京都は絶対にしたくないだろうことで、背景にはここがある。当初から何度も指摘していた。
東京都の財政力ってとても強くて、県外から言うのもあれですが、まぁ、端的に言うと「東京都の都庁職員は、うちは国の官僚より偉いんだぞ」的な気運はある。国は国で、東京都には塩対応なわけで、これは東京一極集中の結果として生じている国と東京都の問題。ライバル関係というか、犬猿の仲というか。すっごい裏情報というわけでもなく、リアルでは普通に知られている常識です。
今回、話をややこしくしているのは、東京都側としては(コラボ云々ではなくて)単に「国に対して、うちが間違ってました」とは絶対に言えない、こう、行政間のゴニョゴニョがあるというね、ただそれだけ。
これ、国のお金なんですよ。
原資が国税。乱暴な説明ですが、国からお金を預かって「東京都が判断」して、配っていたわけで。その部分を東京都が間違っていたとは口が裂けても言えないだろう、と。なんでかって話をしていきます。
少しだけ東京都の肩を持つような言い方になるのはご容赦ください。私の進めている政策(問題視している個所)と連動しているためです。
実は根源的には東京都も、一方的に責任を問われると可哀想な部分がある。コラボの会計に対しての問題・監査の不十分さは指摘されて当然だと思いますが、東京都では背負いきれない部分がある。それは私たち、東京都以外の地方議員(特に川崎市の浅野市議)が指摘してきた二重受給の問題。ここは東京都の監査が甘いというのは、まったく別次元の問題です。私はここに特化して動いていました。
これは神奈川県からは、「見えない」という指摘なんですが、実は東京都からも見えないという話です。東京都も神奈川県も、また政令市である川崎市であっても、自分の自治体分しか職権としては見えないわけです。特に浅野市議は議長も経験しておられる大ベテラン。政令市の自民市議で議長経験者というのは、もはや国会議員同等の実務能力と評価される存在で、リアル側の政界としては浅野さんの発言ってすごく重たいわけです。
全国には20か所の政令指定都市があり、自民党は党内組織として政令市議連というものを作っています。全国の地方において、その地域ごとの大都市を連結する巨大組織であり、党本部に対しての非常に強い影響を与えます。特別に職員を配置されるぐらいで、発言力が違うんです、特に地方政界に対しては。議長経験者の扱いというのはやっぱり重たくて、ここは東京都から発信してもアクセスできない部分。ようは、全国すべての地方議会に影響を与えることができる立場なんですよね。
ここはアクセス数もフォロワーも関係なくて、政令市を始めとして全国の地方議員たちは「浅野さんが、(この部分が)見えねぇ」って言ったら、もう、それで終わりなんだよ。見えないものは見えない。議論の余地なんてないんです。
だから東京都だって見えないわけで。
都の職員としてもプライドがあると思うよ、自分の職権の範囲内では監査できても、それ以外の自治体を横断した部分は「都は見えねぇ」と。つまり、暗に「厚労省が作ったフレームに元から問題あるんだろ」って言いたいんだろう、と。全責任を負えみたいな話には乗れない、と。コラボの監査以外の部分で、もっと面倒な話が起きてますから。
ここは二重受給とか、重複で申請ができちゃう問題に関してであって、杜撰な会計処理があったのでは指摘は、東京都も「ぐぬぬ」となりつつ認めなきゃいかんわけで、そこはかなり認めてます。そういう自分のところ(東京)の失態もあるもんで、再調査したりだとか、改善の指導はする、と。けれども、返還命令までは【都では出さないよ】と。
これ、どう推移するかと言えば、厚労省に飛び火する。
つまりね、返還なり何なりするならば、国でやれ、と。そういう意思表示じゃないの?と。東京都の動きとしては、ね。そういうメッセージだと私は感じてます。
ここはネット側とリアル側(地方議員サイド)で意見が異なる部分かもしれないけれど、東京都だけの問題でもないんですよ。会計だけで見れば、都の責任なんですけれども。そこは異論ないんですが。
全体で見たときにね、最終的な問題って、同じ案件(例えばA氏)で、複数の自治体から申請があがって、それが受給できちゃってた「かも」というほうがヤバイ話なんです。この部分はね、私は東京都には問えないと思うし、ちょっと肩を持ってる部分です。
だから、これぐらいのさじ加減で来たかと納得もしちゃう。
(※ コラボの会計が杜撰というか、東京都の監査が甘かったのは別の話。)
これは「できちゃったかも」だけで充分で、実際にやってたかどうかはいらない。
地方の職権で「見えない」と言われた時点で終わりなんです。見えない以上は監査すらできないわけですから。見えないのであれば、制度が間違ってるんだよ。正論が出た時点で終わりだった。
ここは、正論じゃなきゃ駄目だった。ぶっちゃけ国会議員が正論ぐらいしか読んでない。大量の媒体を同時に読むのは無理で、原稿が無駄に華美だとか、編集体制がいい加減なところは、国会では通用しない。信頼性が全く違う。ワイドショーとNHKぐらいの差があって、あれは正論で印刷されないとこういう動きはできなかった。
東京都と国、この関係性で言えばここで終わってた。
けれど、話がゴロッと変わるのは「あの、神奈川県から見えないんですけど・・・」とか、「(政令市の)川崎市なんですが、見えないんですけど・・・」と言われると、国と東京都だけでは話が終わらないんですよね。特に政令市から言われたら終わりなんだ。だからゲームチェンジャーだと言いました。東京都だけなら、国と交渉してどうにかなるけれども、政令市が出てくると全国の地方に波及するから。そうなると厚労省、対応しなきゃならない。
元から地方議員がおっかけてたのは、重複申請のほうだった。
で、厚労省。
ここは官僚と話しても、ちょっと厳しいだろうな、と。
正面突破で勝てると踏んでる。これが年末あたりの話。
メディア関係者とか、ネット保守からすると「厚労大臣はぁー」と、すぐ大臣って言うけど、現場側としては実はそこではない。大臣からコメントもらうのはあくまで最後であって、ポイントはそこじゃないです。
行政側は見解を示したり、執行はするかもしれない。
けれども、決定機関というのは国会であり、決定機関は「立法権」だと思ってるんですよね、私は。大臣は(調整のち)決まった後に発言するものです。それが行政職です。
目立つから大臣ばかり注目されますが、実際の調整はそこだけではありません。
衆議院、参議院に「厚労委員会」というものがありまして、これは衆参は並列なのですけれども衆議院の優越もある。だから立法権側から攻めるならば、「衆議院の厚労委員長」が調整における最短経路なんです。少なくとも現場サイドはそう見てました。
だから年末から調整に入っていたのは、(当時、現職の)厚労委員長本人でした。裏の力とか、ドラマみたいなゴニョゴニョではなくて、普通に公式ルートで表の話です。政治関係者(ライターとか記者)でこのあたりを理解できてない人は、かなり知識不足だと思う。ちょうと役選が入って変わってしまったんですが、要望書の作成においては、前・厚労委員長として協力をお願いしておりまして、これは二月半ばに撮影したのですが、動画においても快諾してくれてたりします。
下記の動画は、再生数は500しかなくて、決め球として持っていたから私のBlogでも紹介してなかったもの。言っている意味が分かると、「おぉ、、、」となると思う。ただ、解説がないと意味わかんないとも思う。
「コラボ等で顕在化した、他自治体の申請状況が地方行政では見えない」問題。厚生労働(前)委員長 橋本がく先生に聞く!
要望書を出す時の添付資料は、正論における浅野原稿です。
使うことの許諾は、すでに浅野議員からも正論側からも得ています。
正論原稿においては「見えない」と明確に記されており、論拠も徹底的に示されています。正直、このワンフレーズだけで私たちは戦える。このあたりは、実は浅野さんとも共有しながら進めていました。
(生活保護の不正受給の指南、その勇気ある告発だけじゃないってことです。双方に意図があり、一部においては共闘関係にあります。)
ゆえに、戦っていた戦線が、実は元から東京都の監査委員会ではなかったという話。このあたりは年末からのスタートでしたから、ちょっとネット側の動きとはズレちゃったかもしれない。それなりに準備に時間がかかりますから。大変なんですよ、こう、バズるのがどうとかじゃないですから。事務負荷が、こう、すっごい。
なんで東京都じゃないと言ったかと言えば、国と東京都だとこうなっちゃう(ようはプライドの問題)から、東京都以外の事例を最初から探してたからです。もっと言えば、川崎市や神奈川県以外の事例を収集してました。だから浅野議員以外の情報も結構もってます。ネットには公開しないと思います。厚労省との駆け引き使う私たちの武器であり、公開すると破壊力が無効化されてしまうからです。ネットの玩具でも、アクセス稼ぎの商売道具でもありません。現実を変えるための武器であり、恐ろしいまでの調査負荷をかけて作成したものです。
このあたりは国会議員もとれなくて、川崎の事例でも明らかなように、地方議員が各個に照会しないと見えないんです。国側の調査だと「うちは悪くないよ」ってしたいだろうから、厚労省が調査しても問題は顕在化しないでしょう。だから黙って地方議員たちが調査してて、そのあたりも含めて協議していた、と。これはいつもの仕事のやり方で、そのために自民党の地方議員と国会議員は息を併せて連携しています。これが私たち現場のルールです。
あと、コラボ以外の事例を調べていました。仮に国で扱うとしてもですね、特定企業の攻撃のためには立法機関は動かせないわけです。ていうか動けない。触れるにしても、”コラボ等の騒動を端緒に明るみとなった、地方自治体に対する福祉予算の運用において、制度の改善を求めるだけの瑕疵が明らかとなり・・・”みたいな触れ方が限界。それぐらいはする。ようは、本気で制度を変えようと思ったならば、コラボ単体だけへの攻撃に見えちゃうと動けなくなるから。議員サイドはこんな感じで動いてました。だから私は抑制的に振る舞ったし、水面下では別の法人とかの調査をしていました。証拠を出せと言われたら、さっきの動画が全てですよ。だったら他の人が調査して、資料つくって、直アポとって、交渉して、動画撮影の了解もとって、やったらいいと思う。
国に対する要望書。
これは作る。文案作成の一部は私がやるかもしれませんが、もっと頑張った先生たちがたくさんいますから、お任せしたいというのが本心。ただ多くが改選前だから業務負荷は背負うのは構わない。字句修正は、前・厚労委員長の協力を仰ぎたいと思う。ネットから見ると「えぇー?全然、攻めてないじゃん」ってなるかもしれませんが、それでいい。厚労省をやり玉に挙げたい気分もあるが、(攻撃してスカッとするよりは)「気持ちよく改善に応じて頂ける(ニコッ)」のほうが私はいいから。成果を優先させてもらう。
書き方としてはそうだなぁ、『被害を受けている児童が結果として、引越などを行う事例は多数あり、転出先の自治体においてどのような保護メニューが必要であるかの判断がつかない問題がある。保護女性へのさらなる利便性の向上のため、必要とされた補助メニュー(予算)について自治体間で相互に確認できるフレームを、保護対象者の個人情報に留意しつつ改善を求める』とかかな。別に厚労省の批判をしなくても書けるから。攻撃だけで通せるだけの政治力があるなら、私もそうするけれど、私にそれだけの力はない。恰好いいことだけ言って、何も改善できないインフルエンサーにはなりなくないので、私は言わない。
というか、動画の撮影時点で、このあたりの話が完了している。
それだけの調査をあの時点で終えていたし、いまの動きもある程度は予測できていた。厚労省側(官僚)の反応も、様々な国会議員を通じてなんとなくは察していたし、それで飲める範囲はどれぐらいだろう?とか想定しながら動いていたし、二月中旬ぐらいでは要望内容の範囲もある程度は決めてたんだ。
ぶっちゃけ、ある程度の議論は終わってる。
撮影時の日付を見たら分かると思う。
私は主導しないと思う。段取りさえ組んでしまえば、自分の手柄にする必要もない。アポとったり、資料とか色々ありますが、まぁ、事務屋みたいなもんだからそれでいい。
っていうか、浅野さんの名前で出したほうが効果あると思うし、頑張ってきた人たち、最前線の人たちにやってもらったほうがいいと思ってる。とりあえず弾だけは準備する。撃つのは、他の人がやればいい。これはある意味では、暇空さんたちにとっては仇討ちとか、好きなものが焼かれた口惜しさみたいなフレーズ、すごい分かったから・・・私は一歩退いて動こうと思ってる。
別に黙ってたわけじゃなくて、まだ発表するには早いと思っていたし。水もさしたくなかったのと、このあたりって動き方を出した時点で、相手にも対応をとられちゃうから。必中の雷撃体制をとれるまでは、議員ってのは黙秘するもんなんだよ。状況をうまく使いながら、真っ暗な雨の中、塹壕で息をひそめる狙撃兵みたいな動きをする。ガンガン発信するだけが議員の仕事ではない。そういう人もいていいけど、私はそうじゃない。
私なんかもさぁ、「東京都は許せないーーー!」ってやったほうがバズるんでしょうが、それを言っている人たちは(まぁ私も本決定は悔しいんですが)、あまり信用しないほうがいいと思う。もちろん当事者である暇空さんたちは除く。相乗りして「おらおらー」って言ってる層のこと。
たぶん地方行政の実務とかあんまり知らない人たちだろうから、もっと言えばバズりたい欲というか、承認欲求が強い方たちだと思うから、あまり真面目に聞かないほうがいいと思う。リアル側の知識がない方とか、もしくはコネクションを持たない方が何を言っても、現実にはならないからです。高めのハードルを無理に設定されても、現実側は対応できません。する気もありません。激しいワードの乱舞を信じ、期待してしちゃうと疲れるだろうから、そのあたりは割り引いて見たほうがいいと思う。
だってさ、ちょっと大げさなことを言ったほうがバズるんでしょうけれどね、
そういう投稿を真に受けて悔しがっても、損じゃないさ。
現実を変えていくには、結局は地味なことの繰り返しであって、スローガンだけ掲げても駄目なんですよ。暇空さんたちを、私を含むリアル側が高く評価しているのは、面倒な事務と実務を本当に丁寧に頑張ったから。相乗りして(負荷は背負わずに)「悪いぞぉー、もっと激しいこと言っちゃうもんー」って層は、ちょっとね。嫌だなぁ。
頑張ったと思うから、充分な戦果だと思っているから。
悔しがらせてばかりじゃさ、なんか嫌だなって。他者にストレスをかけたり、怒りを産むような投稿のほうがバズるし、儲かるんだろうけどねぇ。無理だなぁ、私は。
そもそもの勘違いは、そりゃ監査委員会において「返還命令」とか、措置までいけば大勝利なんだろうけれども。実は最終的な監査委員会の判断だけが重要なんじゃなくて、判断に至るまでの経緯も大事なんですよ。ここで様々な事実が明らかになっていくわけですが、監査委員会としてはかなりの事実を認めています。価値があるのは、実はここ。
判断までは取れなかったのですが、事実を明らかにするという一点においては勝利だと思う。だって、明らかになった事実をもって、次のステージで戦えるじゃないか。
東京都の監査委員会の話。
本当に暇空さんたち、また支援者の方は頑張ったと思う。心から敬意を表します。私たちがこういう動きをとれたのも、ああやって火をつけてくれたからだし、だから議論が生じたんです。現場側としては感謝しかない。
で、東京都の反応が「微妙」って思って怒ってるかもしれないし、コラボ側は「不正はなかった」と強弁するんでしょうが、悔しがらなくていい。そんな必要はない。だって、戦線はそこだけじゃないですから。ここが動いたのは、確実に彼らの功績ですよ。次のステージはもう始まってるというか、始めてたもの。
地方行政側から、自治体間を連携して「見える」ようになったら、もはやこんないい加減な方法は通用しなくなりますからね。公金チューチューと言われる事例ですが、さらに高いレイヤーにおいて、より高次元の網をかけることができます。絶大な効果が出るでしょう。
戦いはまだ続くし、本当の本丸のほうに王手がかかる。
これはコラボだけじゃなくて、全体にね。その、すっごい大きな一歩が今回の監査請求の与えたインパクトです。
東京都なりに頑張った判断だとも私は思っていて、「事実を明らかにする」一点においては、それなりに真摯にやったと思う。東京都の監査委員会をそこまで追い込んだことは、絶対に評価されるべきだと思う。(悔しがるだけじゃなくて。)都としても「ぜーんぶ、私目がわるぅござんしたぁー」とは言えないのだろう。その範囲内においては、よく言わせたと思うんだよ、本当に。
だから、あんまり悔しがらないで欲しい。
悲観的な論調ってさ、頑張った暇空チームの功績を卑下しているように見えて、好きじゃない。これは、勝利に続く道だから。
お疲れ様でした。
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