コロナ禍で生物のふれ合い求める NTTがツイッター分析
NTTは2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降に、人や動物などの生物へのふれ合いの欲求が増えているとした分析結果を発表した。SNS(交流サイト)のツイッターへの投稿から分析した。一方でドアノブやお金のような物には「触りたくない」という投稿が急増したことも明らかになった。
ツイッター上の投稿に占める「触りたい」「触りたくない」という表現が入っている投稿の相対的な量を示す独自の指標を作った。人や動物などの生物に「触りたい」という投稿がコロナ禍以前よりも約1~2割増えていた。最初の緊急事態宣言が発令された20年4月から投稿が増え、同年12月まで、高い水準で推移した。
ソーシャルディスタンスの確保や外出制限を求められたことで、人や動物と触ることによるコミュニケーションをしたい欲求が強くなったと分析する。触りたい動物は猫や犬、部位は耳や足、おなかが増えた。
お金やドアノブなど、感染を連想する物に「触りたくない」という投稿は新型コロナウイルスが出現した直後の20年の2月に増えた。同年4月にはコロナ禍以前の約5倍まで増え、その後も同2~3倍程度の水準で推移した。