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回転寿司店の迷惑客に憤る店員たち「防犯カメラで衝撃の事実が発覚」

日刊SPA! / 2023年3月3日 8時54分

「さまざまな経営判断によるものと思われます。具体的には、①個人への法的な責任追及について、むしろ企業側に“やり過ぎ”だという社会的な批判があがるリスクへの配慮、②被害額が軽微なため、法的対応に掛かる弁護士費用などを考慮すると費用対効果が低い、③現場のアルバイトが固定給のため、余計な争いをして負担を増やさないため、などの理由から厳しい法的措置は避けられてきました。

 ただし、最近ではSNS上で“バカッター”や“客テロ”という形で拡散されやすいことや、それを見た模倣犯が多数発生したことにより、迷惑客の存在が社会問題となっています。

 ここまでくると、会社として“放置”することは、逆に株主や社会から批判の対象になってしまうリスクがあります。そのため、今後は費用を掛けて弁護士対応をしたり、アルバイト店員へのマニュアルを整備したり、なんらかの対策を講じていく可能性が高いです」

◆「軽い気持ちでやった」という言い訳は通じなくなる

 スシローの件をはじめ、迷惑客の行為について法的な責任が広く報じられるようになった。

「迷惑客は厳しい社会的非難を浴びたり、法的責任が追及されるなど、今後は『軽い気持ちでやった』という言い訳は通じなくなると思われます。『面白いことをする』『目立つことをする』ときは、くれぐれも注意してください。そもそも、自分が罰せられるかもしれないから気を付けるのではなく、“人に迷惑をかけないこと”が自由の大前提だということが広く認識されるべきだと思います」

【青山北町法律事務所・松本理平】
慶應義塾大学経済学部経済学科、九州大学法科大学院卒業。複数の都内法律事務所での勤務及び大手金融機関での出向を経て「青山北町法律事務所」設立。芸能関係の案件・男女トラブル・企業法務などを中心に取り扱う。EPP株式会社代表取締役(現任)合同会社 青山北町リサーチ 代表社員(現任)、一般社団法人 探偵協会 理事(現任)、その他コメンテーター等にてメディア露出多数。

<取材・文/chimi86(エピソード部分)、藤井厚年、日刊SPA!取材班>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

―[日常に潜む「うっかり法律違反」]―

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