「毒親に育てられたせいか友達がいない」
「友達と呼べる存在がどういうものなのかわからない」
このような思いから、人生に生きづらさを感じている人は少なくないでしょう。
自分の親は毒親だ、と自覚するのが学生時代であることが多いのも生きづらさを感じる理由の一つです。
学生時代は友達とたくさんコミュニケーションを取り、人付き合いを学んでいくべき時だからです。
今回は毒親育ちで友達がいない人の人間関係について紐解き、見た目や特徴を踏まえ、人生がうまくいく方法や対処法を探っていきます。
また、終盤では毒親育ちの人に向けた3つの提案を用意していますので、最後までご覧ください。
この記事を見た人が「今よりちょっと生きやすくなった」と感じてくれると幸いです。
そもそも毒親ってどんな人間?
毒親とは「子供にとって悪影響な要素が強い親」という認識が一般的です。
よくある事例としては以下の通りとなります。
- 褒めずに叱ることが多い
- 子供が付き合う人を親が選ぶ
- 「できて当たり前」などハードルを無理やり押し上げる
- 十分な養育をしないなど子供を放置する(ネグレクト)
- 子供の行動を必要以上に制限する
これらは多感な幼少期、青年期の子供にとって由々しき事態です。
こういった親の行為が子供の人格に悪影響を及ぼし、成長しても対人関係や自己肯定感の欠如につながります。
「自分の親は周りと何か違う」と違和感を感じたら、毒親である可能性を疑うべきかもしれません。
毒親育ちで友達がいない人は人付き合いが苦手
先にも話した通り、家庭環境が人格に影響を及ぼします。
特に毒親のもとで育った子供はその毒親が最も近い存在であるため、「これが普通なんだ」と感じてしまうことが問題です。
周囲がいくら笑顔であったとしても、その裏側を想像してしまいうまく他人と近づけません。
こういった背景から、毒親育ちで友達がいない人は人付き合いから遠ざかる傾向にあります。
また「付き合う人を選べ」と言われて育った子供は気軽に交友関係を築けないことも人間関係に重大な影響を及ぼしているでしょう。
毒親育ちで友達がいない人が持つ11の特徴
ここで毒親育ちの人が持つ特徴を整理しましょう。
共通するのは「あまり自覚がない」ことです。
各々が持つ特徴はさまざまですが、共通点が多く見られることをメインにピックアップし解説します。
自尊心が低い
小さい頃からの家庭環境により、自分を大事にする感覚が育まれてこなかったことが原因です。
親に否定されたり遠ざけられる経験は「私がダメな人間だからだ」と自身を評価できないことに繋がります。
自尊心が低いと、自らを危険にさらすなど「私がやらなくちゃいけないから」と本来の意思に反する行動も見られるのが特徴です。
他人の顔色に敏感
「子供は親を満たす・助けるもの」と刷り込まれてきたことが原因です。
過度に他人の機嫌を損ねまいとして”良い子”を演じてしまいます。
親の機嫌を損ねると怒られたり不都合なことが起きるため、誰に対しても「嫌われたくない」という感情が先行します。
トラウマを持っている
家族関係がうまくいっていない状況で「お前のせいだ」などと虐げられる経験が染み付いています。
さらに「自分のせいなんだ」と自身に言い聞かせてしまうことでマイナス感情が強く根付いてしまうのです。
そのため、何かミスをした時にその時の経験がフラッシュバックし、精神的にダウンしてしまう人が多くいます。
一度染み付いたトラウマは簡単に消えることはなく、「いなくなってしまいたい」と自己否定する原因にもなってしまうのです。
誰にも認めてもらえないし自分を認められない
最も近い存在である家族内で否定され続けると「自分はなぜ生きているのか」と考えるようになります。
そうすると”自分という存在”を認めることが難しくなってしまいます。
「自分を認めてくれる人はいない」「ダメな自分を認められない」と負の連鎖から抜け出せません。
自分の意見を言えない
このタイプは一人の時間が何より幸せと感じるのが特徴です。
他人に対して過剰に気を遣いすぎることから、どんどん自分の立場を下げてしまいます。
「自分より相手を尊重するのが第一」と考え、組織や集団では控えめな存在です。
そのため対人ストレスを強く感じやすく、友達などとも一定の距離感を必ず保ちます。
特に社会人は帰宅後どっと疲れを感じ、何もやる気が起こらなくなることもあるでしょう。
周囲からの評価が高い
親に気に入られようと”良い子”であることを続けた結果、自然と他者評価が高くなったパターンも多いです。
周囲には「真面目で頑張り屋さん」「なんでもやってしまう子」のような評価を受けます。
そんな子が毒親育ちとは、周囲は思いもよらないでしょう。
実は本人が家庭環境に悩んでいることなど気づいてもらえない場合がほとんどです。
正義感が強く完璧主義
「こうあらねばならない」と自身の正義を貫き、そつなく完璧に物事をこなします。
細かいところまで注意を払い、100%納得できる状態まで持っていくのが特徴です。
その背景には毒親から強いられたノルマや義務が見え隠れします。
「完璧にこなすことが当たり前」という、疲れてしまいそうな価値観を持つ人が多いです。
なんでも一人でやってしまう
親に助けてもらう経験がないため、自分一人でしなければいけない環境で育ってきたのが原因です。
協調性に欠ける部分や、他者の仕事ぶりにイライラすることもしばしばあります。
人間は協力してなんぼの生き物ですので、自分で生きづらさを作ってしまっているかもしれません。
相手に満足してもらうために全力をつくす
「認められたい」承認欲求から、相手を喜ばせることに全力です。
相手からの評価が得られないと「嫌われてしまう」といった危機感に襲われます。
過去に受けた毒親からの否定・強制が引きずられている証拠です。
我慢することが当たり前
主張を押し込み、理不尽に対しても我慢する癖がついてしまう例も少なくありません。
「これぐらい我慢するのが普通だ」と、辛いのに状況を打開する姿勢が見られないのが特徴です。
我慢すればいずれ状況が良くなるという保証はないため、自分一人でストレスを抱え込んでしまいます。
諦めが早い
「ダメ」と言われれば素直に受け入れてしまうことも少なくありません。
親から許しをもらう経験がほとんどなかった人は「どうせ食い下がっても状況は変わらない」と諦めてしまうのです。
癖になっている場合、何かを頑張ることに疲れを感じて挑戦する意欲も無くなってしまいます。
毒親育ちで友達がいない人に送る3つのアドバイス
ここまで様々な特徴を列挙してみましたが、物事には必ず裏側が存在します。
言い方を変えれば「別の視点で見ると新しい一面が見つかる」のです。
そこで、毒親育ちで友達がいない人に向けて私が3つアドバイスをします。
もし一つでもできそうだと思うものがあればぜひ取り組んでみてください。
少しでも生きやすくするために、全部とても大事なことです。
好きなことには全力で取り組むこと
まず一つめは全力で好きなことをやれ!です。
あなたは毒親から行動や思考を制限・強制されてきたことで「自分が楽しくなれる世界」を無意識に持っています。
そのため、自分の理想とする世界を創る能力がズバ抜けて高くなっている可能性が高いです。
要は「クリエイティブな能力」が発揮されやすいのです。
あなたが好きなことに関してはとことん追求してみても良いと思います。
その結果、いつの間にか好きなことで溢れる生活になっているかもしれません。
過去のツライ経験が将来の明るいあなたを作り出してくれるでしょう。
ピンチの状況でも焦らず着実にこなすこと
今後何かピンチが訪れたとき、一度立ち止まって深呼吸してみましょう。
あなたは毒親から受けた仕打ちのおかげで逆境を跳ね除ける力が身に付いています。
最善を模索して適切な行動ができるあなたは、ピンチの時こそ冷静になってください。
うまくいかないこともきっとあるでしょう。
そんな時にこそ「私はできる」と思い、一つ一つ着実にこなしていってください。
毒親とは思い切って離れること
最後に、未だあなたに悪影響を及ぼす毒親の近くにいるなら、思い切って離れることです。
親だから、とか家族だから、とかどうでもいいんです。
あなたの人生はあなたのものでしょう?
だからこそ、あなたが自分の思うままに生きることを諦めないでください。
「どうしても離れられない」のなら「どうにかして離れる方法を見つける」のです。
直接的な関わりがなくお金や物で縛られている場合でも同じです。
あなたが本意でない場合はいますぐやめることを勧めます。
自分の人生を自分で切り拓く力があなたにはあるのですから、今一度よく考えてみてくださいね。
いつ何時も意思を持て!身の振り方は自分で決めよう
記事の最後になりますが、毒親というのは根本的に変わることはありません。
ならば、あなた自身が意思を持ってしっかり行動することがとても重要になります。
社会人ともなれば行動にも責任が伴うので、親にコントロールされず自らの意思で人生を進んでいきましょう。
あなたにより良い人生が訪れますように。
コメント