つなワタリ@捨て身の「プロ無謀家」(@27watari)です。
気になった謝罪文の実例を収集してアーカイブしている記事です。謝罪するようなことが起きないことに越したことはありませんが、もしご自身や仲間に何かが起きた時に参考にしていただければ。
【目次】本記事の内容
ハラスメント問題に取り組んできた馬奈木厳太郎氏がセクハラで謝罪
2023年3月1日、演劇や映画界のハラスメント問題に取り組んできた馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士が「被害相談を受けてきた女性にセクハラを行っていた」と、自身のブログで謝罪しました。
ブログによると、馬奈木氏は数年来の知り合いだった相手に好意を抱き、相手も好意を寄せていると思い込んで、体に触れたほか、体の部位に言及したり性的な関係を迫ったりするメッセージを送った。
昨年末に相手から弁護士会に懲戒請求が出されたことで、苦しみを知ったと告白。「卑劣な、人として許されない行為で、深く謝罪します」とした。
引用:セクハラ問題に取り組む弁護士が依頼者に「セクハラ」 公表し、謝罪(朝日新聞/2023年3月1日 21時27分)
https://www.asahi.com/articles/ASR3171SHR31UTIL030.html
魚拓URL:https://archive.md/e7Eij
・ ・ ・
馬奈木厳太郎弁護士の謝罪文を紹介します。
どうやら今回の謝罪に合わせてブログの全記事を削除されたようです。掲載されているのは謝罪文の画像だけです。
姑息さを感じさせる対応です。
では、謝罪文はこちらです(画像を別画面で開くと拡大されます)。
引用: 20230301 (馬奈木厳太郎氏 公式ページ/2023/03/01)
https://imanagi.hatenablog.com/entry/2023/03/01/200000
魚拓URL:https://archive.md/49hGV
念のため文章を残しておきます。
ご報告と謝罪
私は、これまで弁護士としてハラスメント講習の講師を務めてきたほか、ハラスメントに関する相談や、関連する取材を受け、とくに演劇界のハラスメントをなくすための取り組みにかかわってきました。
そのような取り組みにかかわってきた私自身が、ある方に対して、セクシャルハラスメントを行ってしまいました。しかも、その当時、その方の依頼を受けており、代理人という立場にありました。
昨年末、その方から私の所属弁護士会に対して、私の懲戒処分を求める懲戒請求書が提出されました。その懲戒請求書を読み、私は初めてその方が私との関係を全く望んでいなかったこと、精神的苦痛を感じ困惑を覚えながら、弁護士という私の肩書や私との年齢差、人間関係への配慮から強く抗議できず、私の言動に苦しんでいたことを知りました。
私は、その方とは数年来の知り合いであり、事件の依頼を受ける前からブライベートでも頻繁に連絡を取りあい、食事なども共にする間柄でした。私は、そのような関係を続けるうちに、私自身が既婚でありながら、その方に対して好意を抱いてしまいました。
そして、私は、その方も私に対して好意を寄せていると思い込み、身体に触れたり、身体の部位に言及したメッセージを送ったり、性的関係を誘うメッセージを送ったりしました。
その方からはこれらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受けとめず、自らの都合のよい方向に解釈し、性的関係を迫る言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました。
私は、依頼者と代理人という関係にあるなかで、性的関係を迫る言動を続け、その方を苦しめる状況を作り出しているということを認識できていませんでした。
私のこれらの行為は、私自身の認知の歪みや、自らの言葉の「暴力」性に対する無自覚によるものであり、私は自分本位な振る舞いの結果、その方を深く傷つけ、苦しめてしまいました。卑劣な、人として許されない行為です。
その方に対しては、これまで代理人を介して謝罪の気持ちをお伝えしてきましたが、ここに改めて深く謝罪いたします。
私はハラスメントをなくすべく取り組んできたにもかかわらず、このようなハラスメントを自ら行ってしまいました。声を上げ、被害を訴えづらいハラスメント被害の相談を受けてきた者として、そうした被害者の方々の信頼を裏切ってしまったこと、被害を救済すべき立場の弁護士が被害を生じさせてしまったこと、それらの重大さを受けとめ、今回の件を公表すべきと考えました。
ただ、この公表がその方への二次加害となることを避けるため、被害者の方の特定に繋がる内容や被害の具体的内容を記載しないで公表する形といたしました。
引き続き、被害者の方への謝罪と、被害弁償などにより少しでも被害回復に繋がるよう、誠実に対応して参ります。
このような事態を起こした私は、ハラスメント講習の講師や、ハラスメント問題に関する取材を受けるといった資格がありませんので、今後はこれらの活動を一切行いません。
また、自らの認知や振る舞いについても、真摯に振り返り、今後も専門家による診断やカウンセリング等も受けつつ、過ちを繰り返さぬよう自らを正し、自らを律していきます。
被害者の方に対して、重ねて、深く謝罪いたします。
2023年3月1日
弁護士馬奈木厳太郎
内容を読む限り、真摯に謝罪している印象です。
しかし、昨年末に相手から弁護士会に懲戒請求が出された後、なぜこのタイミングで唐突に謝罪をしたのでしょうか?
被害者の記者会見を知って、追い込み回避のために先手を打ったのか?
繰り返しますが、昨年末に相手から弁護士会に懲戒請求が出されて約2ヶ月が過ぎてからの唐突に発表された謝罪文です。何か理由がありそうです。
検索してみたところ、理由がわかりました。
これです。
投稿内容そのままですが、「3月3日午後2時より、被害者本人と代理人弁護士(太田啓子 、佐藤倫子、嶋﨑量)が東京地裁内司法記者クラブにて記者会見を行う」そうです。
なるほど。
おそらく先手を打って逃げたのでしょう。なかなか姑息です。このような全面降伏状態ですと、被害者は馬奈木厳太郎弁護士を追求しにくくなるでしょうね。セクハラの内容にもよりますが、馬奈木厳太郎弁護士はこのまま表に出ることなく示談という流れに持っていこうとしているのでしょうか。
・ ・ ・
では、ネットではどのような声が多いでしょうか。
ハラスメント問題に取り組む馬奈木厳太郎弁護士がセクハラで謝罪に対する声
今回は詳細がよくわからないので、ネットの声も多いとはいえませんでした。しかし、ツイッターはギャグ要素強めのコメントが目立ちました。
<ハラスメント問題に取り組む弁護士がセクハラで謝罪に対する声>
・官報記載の懲戒処分を受けた弁護士は、4年連続100名超えの偉業達成。但し、懲戒処分の詳細は官報には掲載されていません。詳細を知りたい方は日本弁護士連合会の月刊誌「自由と正義」に約4ヵ月遅れで懲戒処分の驚くべき内容が記載されていますのでご覧ください。私も過去に仕事上のことで、加害者側の弁護士からヤクザまがいの脅迫を受けたことが有ります。弁護士は正義の味方ではありません。注意しましょう
・明日に被害者の方が記者会見するそうですね。先手を打ってブログで公表したということでしょうか。ブログの謝罪文は検索除けを意図してかテキストではなく画像です。本職だからこういう対応は手馴れてるんですね
・そういえば朝日新聞の「論座」でこの方、記事書いてらっしゃいましたよね
・積極的にチカン防止活動していた、某政党県幹部が盗撮で逮捕ってのもありましたね。なんだろう、保守系はお金絡みなんだけど、そちら系は性犯罪比率が高くないですか?
・学校の先生がセクハラしたら、「今後は道徳の授業は担当しない」では終わりませんよ。あなたが被害者の弁護をして自分を懲戒免職しては?
・処分出る前に自分で公表してダメコンか。弁護士自治が全然できていないのでは…
・セクハラの講演などをしていた人物がセクハラですか。自制心はきかなかったのか
・ハラスメント撲滅を講習する側がゴリゴリのハラスメントしてるとか笑えないコントなんだが
・今後はハラスメント講師は行わないって、、、ギャグかと思いました
・神も仏もない世の中だ。被害者が気の毒でならない
・また弁護士の不祥事ですか。 この人も、表で言ってることと下半身は別だったんでしょうか。性愛は人間の本性ですからやむを得ない面はありますが、立場を考えたら自制しなければなりません
・以前、法律事務所の女性からセクハラの相談があった。誰からと聞いたらそこの弁護士とのこと。コピーしているとお尻触られるとかでみんな困ってるとか言っていた
・まともな神経の持ち主なら、まさかこの先、生き恥晒して弁護士などやるとも思えず。まともな神経ではない場合に限り、この先も続け、相応の客も依頼するかと思われる
・離婚弁護士も、一緒だが、日本の弁護士達の悪行は問題しかない
・苦しんで弁護士に相談したのに、最低。女性は一生トラウマですよ
・弁護士の面汚し
・急に、馬奈木氏のコメントが出て驚きました。そして、その方法やタイミングも狡いと感じています
・言っていることはさておき、学生(未成年)の時も勘違いしがちな男子って一定数いた気がするし、そういうタイプの成れの果てな気もする
・ミイラ取りがミイラになったのかそれとも最初からミイラがミイラ取りしていたのか
・名前いたずら太郎に改名ですね
・全面的に認めて謝罪してる所「だけ」は評価できる
・『優秀な弁護士』に依頼して助けてもらわないとな
・そらセクハラする側の心理がよく分かるはずだわ
・いい年してちょい長めのセンター分けにろくなのはいない
・謝り方が抜群に上手いから逆に依頼したくなる
・惚れて、なんも見えなくなったんやろなぁ。やっぱり恋は病なんだよ
・厳太郎の理性は緩太郎なんですね!
・講師じゃなくて研修を受講する側に回らないといかんね
・示談も専門分野だったのに、しくじったかぁ~
・よくできた謝罪文の書き方としては参考になりそう
・加害者の気持ちを理解した弁護が売りです
・「セクハラは行わない」じゃなくて「セクハラ講師は行わない」ってとこがポイント
・長文にみえるけどメッセージとかハラスメントで文字数稼いでて草
・弁護士になる前もセクハラ案件の前科あったそうですね。事件解決後の処理も酷かったりと色々で……
・相手が嫌がってるとは思ってなかったってのが信用できんわ。嫌がってるの分かってて、弱みにつけ込んで迫ってたとしか思えん
・厳しいこと言うと、辞めるべきは講師じゃなくて弁護士の方じゃないのか?
・性欲がコントロール出来ない男の中には、ワンチャン作りたくて表面上は女性の味方面する人も多いですね
・セクハラの事考えすぎてセクハラになったセクハラおばけ、みたいな新作落語
・笑い事じゃないんだけど、ニュース見て笑っちゃったw
・つまり、セクハラのプロフェッショナルということか
・相手が自分に好意を持ってると思い込んだからといって一方的に身体を触りに行ったり性的メールを送ったりする事自体が理解不能
・この人が関わった作品の出演者の女性大丈夫か?
弁護士の質は下がっているのか? 調べる方法はあるのか?
ネットの声の中にもありましたが、問題がある弁護士というのは増えているのでしょうか?
「日本弁護士連合会」から出版されている「自由と正義」には、たしかに『懲戒処分公告』が掲載されているようです。ネットでも中身を見ることができると思いきや、それは無理でした。さらに近隣の図書館(東京23区内)で検索をかけてみましたが、所蔵雑誌にはなっていませんでした。
さらに調べると、「弁護士懲戒処分検索センター」や「弁護士自治を考える会」で検索できることがわかりました。
問題を起こした弁護士を調べることは可能ですので、気になる方はご確認ください。調べてみると何度も処分されている弁護士もいます。
参考:問題のあった弁護士の詳細を調べる方法
・日本弁護士連合会 https://www.nichibenren.or.jp/document/booklet.html
※会報『自由と正義』内の記事を調べる。
・弁護士懲戒処分検索センター http://shyster.sakura.ne.jp/
※2000年1月以降の懲戒処分された弁護士情報を公開中。
・弁護士自治を考える会 https://jlfmt.com/category/released-disciplinary-action/
※国が発行する官報に掲載される弁護士懲戒処分を速報として掲載中。
馬奈木厳太郎弁護士(第二東京)の横顔
簡単に馬奈木厳太郎弁護士(第二東京)の横顔を載せておきます。
馬奈木厳太郎 まなぎ いずたろう
弁護士登録年: 2010年(登録番号43229)
所属:第二東京弁護士会
1975年生まれ。福岡県出身。県立明善高校・大学(不詳)・早稲田大学大学院卒。札幌学院大学講師(憲法学)から法科大学院(不詳)を経て、司法修習新63期(高知修習)現職。福島原発事故の被害救済訴訟(生業訴訟)に携わるほか、演劇界や映画界の#MeTooやハラスメント問題などにも取り組む。ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』(井上淳一監督、2015年)の企画、『誰がために憲法はある』(井上淳一監督、2019年)の製作、『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』(平良いずみ監督、2020年)の製作協力、『わたしは分断を許さない』(堀潤監督、2020年)のプロデューサー、『Blue Island 憂鬱之島』(チャン・ジーウン監督、200年)のプロデューサーを務める。父親は水俣病訴訟弁護団副団長の馬奈木昭雄弁護士。現在は映画配給宣伝会社に移籍? CLPのアドバイザー退任(2022.12.30)の理由は、「民間企業に移籍するための契約の見直し」ということでした(https://cl-p.jp/whatsnew/ad_resign/)。趣味は修習中に始めたサーフィンと、休日に奥様と近所の砧公園や馬事公苑を散歩すること。
参考:
・弁護士 馬奈木 昭雄【弁護士の肖像】 | Attorney’s MAGAZINE
https://legal-agent.jp/attorneys/humanhistory/humanhistory_vol78/
最後に「依頼者などと関係を持った弁護士懲戒処分例」を簡単に紹介しておきます。
依頼者などと関係を持った弁護士懲戒処分例
調べてみると、「依頼者等と関係を持った弁護士懲戒処分例」というカテゴリーを発見しました。簡単にいくつかピックアップしておきます。
◯川目武彦 弁護士(埼玉県川越市)
独身であると誤信した懲戒請求者と情交関係を持ち、その誤信を解消することもせず、懲戒請求者と関係を続けた。
◯中村武志 弁護士(滋賀県長浜市)
発言し自分の将来開設する事務所の事務員として懲戒請求者を雇う旨の約束をする等、将来にわたって人生を共にできるとの期待を懲戒請求者に抱かせながら妻に不倫関係が発覚するまで6年以上不倫関係を継続。
◯太田明良 弁護士(長野県伊那市)
懲戒請求者が被懲戒者との結婚及び出産の願望を有していることを知りながら懲戒請求者の上記願望に乗じて2011年12月に既婚者であることが発覚するまで交際を続けた。さらに発覚した後、責任を追及する懲戒請求者に対して複数回暴行を行って傷害を負わせ、また懲戒請求者の物品を損壊した。
◯平塚雅昭 弁護士(名古屋市中区)
懲戒請求者との関係が悪化しはじめていたところ、メール本文と明確な関連性がないにもかかわらず、懲戒請求者の上胸部から顔までが未着衣で写っている写真を添付したメールを送信した。
◯青木勝治 弁護士(神奈川)
自動車に懲戒請求者を同乗させ、ホテルの併設するレストランの敷地内に乗り入れた。懲戒請求者は自ら助手席のドアを開けて走り出してホテルのロビーに逃げ込みタクシーで帰宅。
このカテゴリーに馬奈木厳太郎弁護士のリアルな話が掲載されるのでしょうか。
参考:
・依頼者等と関係を持った弁護士懲戒処分例
https://jlfmt.com/2018/01/17/31613/
引き続き、動きがあれば追記します。
では!
気になった謝罪文を収集しています。謝るようなことが起こらないにこしたことはありませんが、何かの時のために参考にしてください。
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