「説明会は何だった」「アリバイづくり」…振り回されて住民に募る不信 青木島遊園地廃止

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児童センターの遊び場としての機能を確保するとの対策が示された青木島小学校の校庭=1日、長野市

 長野市青木島町大塚の青木島遊園地の存廃を巡り「市民の意見に耳を傾け、熟考してきた」と言う荻原健司市長が1日に示した結論は、再び「廃止」だった。2月の地元住民説明会の結果を受け、存廃を再検討するとした市長の姿勢に、存続への望みを抱いた地元住民らは「あの説明会は何だったのか」「アリバイづくり」と憤った。児童センターを小学校に移転するという市長の「解決策」にも、既に実現性を疑問視する声が上がっている。(島岡太郎、牧野容光、高見彩華)

■結論は再び「廃止」

 「責任のなすり付け。市には不信感しかない」。1日、代表質問が行われた市議会の議場で、荻原市長が青木島遊園地廃止を明言するのを目の当たりにした20代女性は、困惑した様子だった。市長の説明には、まるで地権者に責任があると言っているような印象を受けたという。

 遊園地の近くに住み、3歳と1歳の子どもを遊ばせることもあった。この日は子連れで傍聴に訪れたが、存続への期待は裏切られた。午前中の議会日程を終え、議場の外で取材を受ける市長の姿を、報道陣の輪の外からじっと見つめていた。

 「説明会で言った廃止の理由は後付けだったんだ」。同じ…

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