『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』刊行記念シンポジウム 読み込まれました
『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』刊行記念シンポジウム

“小山田氏をめぐるスキャンダルは、単に彼個人にとってのみならず、不安定さと曖昧さを抱えた複雑な存在としての人間そのものにとっても不当だったと、わたしは考えているのです。その意味で、事情の複雑さを跡付ける本書の試みは、単純化の暴力から人間一般を救う努力の一環をなしています”(はじめに)

2021年夏、東京五輪・パラリンピック開会式の楽曲制担当者の一人として告知された小山田圭吾氏をめぐるSNS上の盛大な「炎上」とのその後の顛末は、それに先立つ数十年におよぶ経緯を含め、わたしたちが生きる現代社会における数々の難事を浮き彫りにする出来事だったと言えます。

2023年2月、この問題に取り組んだ著作、片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』が、集英社新書の一冊として刊行されました。本書の出版を機に、3月26日(日)に公開シンポジウムを開催します。著者の片岡氏、IfYouAreHere委員会を組織し本検証サイトの立ち上げを主導したkobeni氏、大炎上のさなかに哲学研究者としての立場から冷静な考察を公表した高村夏輝氏、そして『炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで』(中公新書ラクレ、2022年1月)の著者である社会学者の伊藤昌亮氏の登壇を得て、この出来事とその背景にある様々な問題をめぐり、活発な議論を交わすことができたらと考えています。奮ってご参加ください。

なお、ご参加に先立って『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』を通読している必要はありませんが、最低限の情報共有のため、 本検証サイトや片岡氏の集英社オンラインの全3回の記事、集英社新書プラスで本書の「試し読みページ」として公開されている「はじめに」、本書のもとになった岩波書店のnote「コロナの時代の想像力」での連載記事「長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす」第1回 等、ウェブ上の関連記事をあらかじめ多少ともご覧になることをお勧めします。

『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』刊行記念シンポジウム

【日時】
2023年3月26日(日)14:00-16:30

【場所】
慶應義塾大学三田キャンパス東館4階オープンラボ+オンライン配信(アクセス情報とキャンパスマップはこちら

【参加方法】
参加費無料・要事前登録。下記のフォームよりご登録をお願いします。
オープンラボ(対面)参加登録はこちら
オンライン配信(Zoomウェビナー)参加登録はこちら

【登壇者】
片岡大右(批評家、慶應義塾大学)、kobeni(IfYouAreHere委員会)、高村夏輝(埼玉県立大学)、伊藤昌亮(成蹊大学)

【プログラム】
14:00-14:20 報告1:片岡大右
14:20-14:40 報告2:kobeni
14:40-15:00 報告3:高村夏輝
15:00-15:20 報告4:伊藤昌亮
15:20-15:30 休憩
15:30-16:30 討論

【主催】
IfYouAreHere委員会/JSPS 科研費19K00528

告知ポスターPDFのダウンロードはこちら

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