不審死が相次いだ閉鎖病棟「朝倉病院」を行く
2020/01/01
朝倉病院事件
何十年も入院している精神障害者や、身寄りのない痴ほうの老人はどこへ行くのだろう。
転院を繰りかえし最後に流れ着く先は、埼玉県春日部市にかつて存在した「朝倉病院」だった。
身の回りの世話をしてくれる人がいない者、生活保護を受けている者たちは転院先が難航してしまう。そんな患者をこの病院が最後に引き取ってきた。
しかし、ここに入院したら最後だ、拘束され点滴を打たれるだけの余生をおくることになる。
(YOUTUBEより、当時のニュース映像のキャプ)
腰に、犬か猿のようにひもをつけられて壁につながれていた者もいれば、ベッドにくくりつけられ全く身動きがとれない者もいた。
食欲があってもなにも口にできない。
とある老人は死ぬ間際まで「ごはん…ごはん…」と看護師に懇願していたそうだ。
必要のない中心静脈栄養(IVH)は、体内のバランスを崩し、その結果、発熱や内臓の機能不全を引き起こす。
つまり、病院側が患者を病気にして治療する。その診療報酬を不正請求していた。患者は金づるでしかなかったのだ。
患者の不審死は絶えず、死者は約40人以上にものぼるといわれている。
2000年11月、元職員の告発を受けた県の立ち入り検査で、患者に対する上記の件が発覚。2001年7月16日、廃院となった。
参考:全国精労協-精神病院の人権侵害・不祥事 朝倉病院問題 特集
YOUTUBE-朝倉病院事件 / 患者全員に身体拘束、強制IVH、病室で手術 2000年
この事件後、病院は廃墟となり、亡くなった患者の霊がさまようと噂される有名な心霊スポットと化した。
●1F、独房が連なる不気味な廊下。昔の精神病院はもはや刑務所と変わりがない
●車椅子が不気味に点在する
●配膳用のエレベーターだろうか
●非常口
●不気味な階段をのぼり2Fへ