フィトンチッドについておしえてください。
こたえ
クルミの木の下には、ほかの植物はよく育ちません。
ヒマワリやオオムギも根から雑草の生育をはばむ物質を出して生長します。
そればかりでなく、葉を枯(か)らしたり、幹(みき)を痛める樹病菌(じゅびょうきん)までも殺す力を持つものもあります。
このような物質をフィトンチッドと呼びます。
植物は一度根を下ろすと、その場所で生き、身を守らなければなりません。
そこでフィトンチッドを出し、周りの草を枯らしたり、葉を食べつくす虫を追いやったりしています。
フィトンチッドから除草剤や虫よけ、殺虫剤などをつくったり、抗生物質(こうせいぶっしつ)など人間の病気の治療や健康に役立てています。
森林浴では、フィトンチッドの正体のテルペンによって気を静める働きもあります。
参考
「森のふしぎな働き」PHP研究所
令和3年更新
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消費・安全局消費者行政・食育課「消費者の部屋」
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