岐阜市は2023年度、建物を解体して広場にすることが決まっている柳ケ瀬商店街の「旧長崎屋」(同市日ノ出町)の用地取得に乗り出す。予算案には、建物の解体費と広場の整備に向けた基本設計として計8億3800万円を計上した。柳ケ瀬活性化の核となる事業が本格スタートする。
旧長崎屋は鉄筋コンクリート造りの地上9階、地下1階建てのビルで、1975年に建てられた。敷地面積は約1300平方メートル、建物の延べ床面積は約8千平方メートル。柳ケ瀬の中心地にあるが、2002年の閉店以降は、ほとんど利用されてこなかった。
予算の内訳は、用地取得に2億5千万円▽建物解体費に4億5千万円▽アーケードや水利施設の補償費に1億2千万円▽基本設計に1800万円。市によると、複数の地権者がおり、土地は4人、建物は2人が所有しているという。
建物は、市の負担で所有者に解体してもらう方法をとる。市は新年度中に解体できるかどうかは「今後の契約次第」としている。
24年度以降に詳細設計を進め、広場整備の工事に入る。