試験情報

技術士一次試験が免除になるのはどんな人?

技術士試験には、一次試験あるいは一部の科目が免除される「免除制度」があります。

免除制度を利用すれば、出題範囲を絞って勉強でき効率的な試験対策を行えるようになるのではないでしょうか。

今回は、免除制度の対象者や免除される科目について解説します。

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技術士一次試験とは

技術士一次試験は、公益社団法人日本技術士会が1年に1度実施している試験です。

一次試験の例年の合格率は、40~50%ほどとなっています。受験者数13,000~17,000名のうち、合格できるのは約6,000~8,000名ほどです。

技術士一次試験は、半数以上が不合格になることから、難易度が高い試験といえるでしょう。

また、「令和2年度技術士第一次試験統計」を見ると、技術士一次試験合格者の平均年齢は32.3歳となっています。特に、20〜30代の合格者が4割近くを占めているのが現状です。

技術士資格の取得を目指すのであれば、ある程度の経験を積んだ後でも良いのかもしれません。働きながら合格できる可能性もあり、新たなキャリアを目指すきっかけになるのではないでしょうか。

ちなみに、直近5年間における技術士一次試験の合格率は、以下の通りとなっています。

年度受験者数合格者数合格率
令和2年14,594名6,380名43.7%
令和元年13,266名6,819名51.4%
平成30年16,676名6,302名37.8%
平成29年17,739名8,658名48.8%
平成28年17,561名8,600名49.0%

一次試験が免除になる条件

次の条件に該当する方は、一次試験の全部又は一部の試験科目が免除されます。

JABEE認定プログラム修了者

JABEE認定プログラム修了者は、技術士一次試験が免除になります。技術士補として登録でき、実務経験を積むことで二次試験の受験資格を得られるというものです。

JABEE認定プログラム修了者となるには、大学その他の教育機関のうち文部科学大臣が指定したものを修了する必要があります。

具体的な指定教育機関はこちらです。

一部免除の条件

旧技術士試験制度下での合格者

平成14年度以前の技術士試験で、一次試験を経ずに二次試験に合格した方は一部免除の対象となります。免除の科目は以下の2通りがあります。

  1. 平成14年度以前の二次試験で合格した技術部門と同一の技術部門で受験する場合・・・基礎科目及び専門科目
  2. 第二次試験で合格した技術部門と別の技術部門で受験する場合・・・基礎科目

中小企業診断士の資格保有者

中小企業診断士の資格保有者の方で、次に掲げる条件のうち1つを満たす方が一次試験を経営工学部門で受験する場合、専門科目が免除となります。

  1. 中小企業診断士に登録している方
  2. 養成課程又は登録養成課程を修了した方であって当該修了日から3年以内の方
  3. 中小企業診断士第2次試験に合格した方であって当該合格日から3年以内の方

情報処理技術者試験合格者

情報処理技術者試験の高度試験及び情報処理安全確保支援士合格者は、一次試験を情報工学部門で受験する場合、専門科目が免除となります。

高度試験に該当するのは、以下の通りです。「ITストラテジスト試験」や「システム監査技術者試験」など、どれか1つでも条件を満たせば試験が免除されます。

  1. ITストラテジスト試験
  2. システムアーキテクト試験
  3. プロジェクトマネージャ試験
  4. ネットワークスペシャリスト試験
  5. データベーススペシャリスト試験
  6. エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  7. ITサービスマネージャ試験
  8. システム監査技術者試験

まとめ

中小企業診断士の資格保有者や情報処理技術者試験合格者は、技術士一次試験が一部免除となります。

免除制度を利用することで、特定の科目に絞って学習できるようになり本試験に合格できる可能性も高くなるのではないでしょうか。

関連コラム:技術士とはどんな資格?受験資格・仕事内容・技術士になるまでの流れを解説

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