被災中はライフラインが途絶してしまうので、非常食が活躍します。しかし、どんな非常食を選べばいいのか分からないという方も少なからずいるはずです。
そんな方のために今回は非常食の予備知識と防災で揃えておきたい非常食の一例を紹介していきます。
この記事を読むことで防災に備えることができるので、ぜひ参考にしてください。
まずは非常食の基本を解説していきます。これから非常食を揃えていきたい、という方にはどれも参考になる情報ばかりなので、じっくり読んでみてください。
非常食とは、災害時などの非常事態により食料の確保が困難になることを想定して準備しておく食品です。
非常食はライフラインの供給が停止していても食べられ、長期的に保存ができます。
ひと昔前は乾パンが代表的でしたが、近年はさらに進化を遂げ、さまざまなバリエーションの非常食が販売されています。
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一般的に被災後は電気・ガス・水道などのライフラインの復旧や支援物資の到着までに約3日程度かかると言われています。
ただし広範囲の災害が起こることも考えられるので、必要最低限の量を3日分(9食分)とし、余裕をもって1週間程度(21食分)の非常食を準備しておくと安心です。
農林水産省が公表している「緊急時に備えた家庭用食料品ガイド」によれば、用意する1週間分の非常食の目安は以下のとおりになります。
上記の表を参考にしながら主食(炭水化物)と主菜(たんぱく質)の組み合わせを基本とし、栄養素が偏らないようにしてください。
また被災中は塩分の不足や精神的なストレスを感じやすいので、適度に梅干しやチョコレート、羊羹などのお菓子を用意しておきましょう。
せっかく非常食を揃えていても、いざという時に消費期限切れで食べられないのであれば意味がありません。
それを防ぐためには非常食を多めに準備しておき、備蓄した非常食を古いものから定期的に消費し食べた分だけ買い足していきましょう。
これをローリングストック法と呼びますが、この方法で非常食を消費・補充するだけで常に鮮度の良い非常食を確保しておくことができます。
さらにローリングストック法であれば定期的に買い足した非常食を試せるため、よりおいしい非常食を選べるはずです。
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非常食は火を使わずに食べられる商品も多いですが、まだまだ調理を必要とする商品もあるため、カセットコンロとボンベ(1週間分として6本)を用意しておきましょう。
カセットコンロとボンベがあれば、水道・ガス・電気などのライフラインが止まっていても簡単な調理を行えますし、お湯を使うこともできます。
また万が一のことを考えてガスボンベも前述したローリングストック法で消費・補充していくと、より安心です。
ここでは被災を想定して用意しておきたい非常食の一例を紹介していきます。どんな非常食を準備しておけば分からない、という方はぜひ読み進めてください。
人間は水を飲まないと数日で命を落とすと言われています。成人1人あたりに対して1日に必要な水は約3ℓです。
市販されている通常の飲料水でも問題ありませんが、消費期限は半年〜2年程度となっています。コストパフォーマンスを考えると5年〜15年ほどの長期的な保管ができる備蓄水がおすすめです。
備蓄水は殺菌処理や不純物を限りなく0にするなどの工夫が施されているため、長期保存ができます。
ここでは簡易的な解説となりましたが、次の記事ではより詳細に説明しているので、もっと知りたい方はぜひご覧ください。
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アルファ化米とは、炊いたり煮たりした米を熱風で急速に乾燥させた米のことです。
お湯や水をかけるだけで食べることができ、通常の炊飯した米と同じデンプン構造をしているため、おいしさは変わりません。
通常の白米のほか、チキンライス、わかめご飯、五目ご飯などさまざまなバリエーションがあるので、好みに合わせて揃えておくことができます。
被災中は数日間の停電が発生することも十分に考えられるため、電気が必要ないアルファ化米を用意しておきましょう。
缶詰は長期保存でき調理を必要としない商品が多いため、揃えておくと良いでしょう。
缶詰は、パンや野菜、スープ、惣菜などバラエティに富んでいるので、好みの食品を準備してください。
そのまま食べられる商品が中心ですが、中には発熱剤入りのレトルト食品もあります。
発熱剤入りの商品であれば火を使わずに温かい食事ができるので、カセットコンロが使えない場合などに頼もしいです。
ストレス解消と手軽なエネルギー補給手段としてお菓子を揃えておくと、いざという時にも安心できます。
特に「ビスコ保存缶」であればお子さんからお年寄りまで食べられますし、乳酸菌が1億個以上入っているので腹持ちも良いです。
災害発生時は、意思決定に基づいた初動対応をすみやかに開始するために、被害状況などの情報収集を行わなければなりません。
しかし、災害発生時はリソースが限られた状況の中で情報を精査しなければならず、場合によっては対応しきれないおそれがあり、これによって的確な対応ができない可能性があります。
この状況を解決するために自治体や企業では、AI情報収集サービス「FASTALERT」が活用されています。
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今回は防災で備えておくべき非常食の基礎知識と非常食の一例を説明しました。最後にもう一度、本記事の大切な点をおさらいすると以下の2点が挙げられます。
この記事を参考にして、防災の準備を進めてくださいね。
▶ 3.11から10年。今考える「地震と被災とBCPと準備」
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