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太宰治「人間失格」あらすじ//感想

こんばんは!
今回は、太宰治の人間失格という本を紹介していきます!












作品の詳細 内容        作品名 人間失格
カテゴリー 中編小説      著者 太宰治
発売日 2007年5月30日     ページ数 208
言語 日本語          ISBN-10 4041099129
ISBN-13 978-4041099124
      
        〜人間失格の基本情報〜






人間失格のあらすじ〜①


主人公の三葉は、幸せに傷つけられることを恐れ、自分の言霊に縛られるような精神の不安定さを持ち、酒に溺れ薬に漬けられ自暴自棄になってしまい、最後には心を締め付けるような結末が待っているストーリーになっています。筆者太宰治自身を客観視しようとこの作品を書き上げました。




〜人間失格のあらすじ〜②


3枚の写真から物語は始まります。お茶目なのに手が握りしめられている奇妙な男の子の写真、そして優雅な学生の写真、そして魂が抜けたような老人の写真。それは一人の「道化」を演じ続けた男性の姿で、そこから彼の自伝が始まります。いかに彼が道化を演じて苦しんだか、彼は恥ずかしい、恥ずかしい、と言いながら話していきます。



人間失格の全文は本で読めます。太宰治の世界観を存分に感じられるので、ぜひ読んでみてください。






〜感想〜


人間失格を読んでみて感じた感想は、 「人間の幸せや脆くて弱い人間の本質について考えさせられる」小説だなと感じました。人間なら誰しもが持っている感情だと思いますし、ひとつ道が違えばこんな風になってしまう可能性があると思うと、「もう一度しっかり自分に向き合わなければ」と気が引き締まりました。将来こうならないよになりたい!と思いました。





〜人間失格伝えたい事〜


伝えたいこと①


人間はひとつ道を間違えてしまうと、主人公の三葉のように幸せに傷つけられるのを拒んで、人間との付き合いをなくし、自分の思っている言霊だけを信じてしまい、偏った考えになり、お酒や薬に逃げて自分を破壊してしまう。人間なら誰もが持つ感情を描かれており、個人的には「自分自身をもう一度見直そうと問いかけてくれている」気がするので、伝えたいところはそこだと感じています。


伝えたいこと②


人はだれしも「道化」になった経験がありますが、一生「道化」を続けると、自分自身が消えてなくなってしまします。人間が人間たるゆえんは「自我」、だから道化を続けてはいけない、自我を強く持って人間でいるべきだ、さもないと人間失格である、という作者の主張を感じます。





〜人間失格の名言、印象に残った言葉〜



「恥の多い生涯を送ってきました。」


「弱虫は、幸福をさえ おそれるものです。 綿で怪我をするんです。 幸福に傷つけられる事もあるんです。」


「世間とは個人ではなかろうかと思いはじめてから多少自分の意志で動くことができるようになりました。」


「人間は、こぶしを固く握りながら笑えるものでは無いのである。」


「世間というのは、君じゃないか。」




〜最後、人間失格の原作と映画の違い〜


人間失格の原作と映画の違い。


原作ではモルヒネ中毒で精神病院に入院、映画では太宰治自身と同じく愛人の富栄と自殺で終わります。原作では最後生きていますが、どちらにせよハッピーエンドではありません。「人間の弱さ」について考えさせられる作品です。



是非、読んでみて下さい。



ではまた。

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