命名「北アルプス・トラバースルート」 松本市~高山市の観光圏を国内外にアピールへ
北アルプスを挟む松本市と岐阜県高山市を一つの観光圏として発信する「松本高山ビッグブリッジ構想」をアピールするイベントが25日、松本市中央2の信毎メディアガーデンで開かれた。両市を結ぶルートの名称が「北アルプス・トラバースルート」に決まったと発表され、関係者らが地域活性化の期待を語り合った。
両市と環境省、観光団体などでつくるプロジェクトチームが主催。ルート名は昨年7~11月、事務局が3案を示してオンラインなどで投票を受け付けた。最も得票が多かった案を基に、行政や観光関係者らでつくる選考委員会で検討を重ねて決めた。
構想PR大使の山村咲稀さんが名称を発表。海外で「北アルプス」の呼称が広まってほしいとの思いや、「山岳を横断する」という意味の「トラバース」から観光圏の特徴を感じ取ってほしいとの願いを込めている―と説明した。
松本市の臥雲義尚市長、高山市の清水雅博副市長、環境省中部山岳国立公園管理事務所の森川政人所長による座談会もあった。臥雲市長は「何度も訪れてもらえるようになればいい」と話し、清水副市長は「北アの見え方の違いも楽しんでほしい」と語った。
プロジェクトチームは今後、イベントの開催や、民間による旅行商品の企画を後押しするなどしてルート名を国内外にアピールする方針。