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ゲショゲショ!

9月12日[ スケジュールで改行が可能になりました ]

dude
害虫駆除

ミニイカ娘は絶滅したと思っていた・・

 

だがそれは間違いだったようだ。
庭に置きっぱなしにしていたハムスター用の小さな家に、一匹のミニイカ娘がいそいそと入っていくところを目撃してしまったのだ。


人間に愛想をつかされたミニイカ娘達は、そのほとんどが厳しい自然界で生き残る事が出来ずに死に至ったようだが、極僅かなミニイカ娘は生き残り、細々と野良生活を送っていたのだろう。

 

まともに食料を確保する能力が無いミニイカ娘の事だ、そう遠くない未来に家に侵入してくると予想される。
そうなる前に駆除しておこうと考えた俺は、急いで庭のハムスターハウスの屋根を外して中を覗き込んだ。
すると、なんということだろうか。
様々な物が持ち込まれたハウスの中では、1匹の仔ミニイカ娘と親ミニイカ娘が、こちらを見上げて目を丸くしていたではないか。


害獣指定され大規模な駆除が行われて以降、ミニイカ娘を見るのも久しぶりだったが、まさか我が庭で繁殖までしているとは思っておらず、怒りがこみ上げてきた。

 

『ゲショ!!!!ハワワヮ・・・!!!』

 

驚いた親ミニイカ娘は、急いで仔ミニイカ娘を小脇に抱えて逃げようとするが、そうはいかない。

 

「おいおい、どこに行こうってんだ?」

 

俺はハウスの入り口を手の平で塞いで、ハウスごとミニイカ娘達を持ち上げた。
急な浮遊感によろけたミニイカ娘は、ハウスの中でバランスを崩し、子供を抱えたまま後ろ向きにゴロリと転がる。
鈍臭いミニイカ娘は、短い手足をバタバタさせて起き上がろうとしているが、俺は構わずハウスごと水槽に放り込んで、部屋の中に持ち込んだ。

 

「さあて、言葉が理解できるか知らんが質問させてもらおうか。」

 

『ゲ・・ゲショ・・?』

 

親ミニイカ娘は青ざめた表情でブルブル震えながら返事をした。
おそらく俺の言っている事が理解できている。

 

「このハウスに住んでいたのはお前達だけか?」

 

『・・・・・・・・ゲショ・・』

 

俯いてコクリと頷くミニイカ娘。
どうも怪しい。

 

「本当か?お前の相方がいるんじゃないのか?」

 

『・・・・・・ゲショ・・・・・・・・・・ショ・・・』

 

今度は首を大きく横に振ったが、俺と目を合わそうとしない。
明らかに嘘をついている。
こいつらの繁殖方法など知らないが、1匹で繁殖できるとは聞いた事がない。
少なくとももう1匹はハウスに住んでいたはずだ。
小癪な嘘をついたこのミニイカ娘には罰を与えなければならない。
俺は精密基盤用の半田ごてのプラグをコンセントに突っ込んで、もう一度だけ親ミニイカ娘に聞いてみた。

 

「本当に親はお前だけなんだな?」

 

・・・・コクリ

下を向いたまま頷いたミニイカ娘。
分かり易すぎる態度に思わず笑ってしまう。
(いつまでその嘘を通せるかな・・)
俺はハウスに手を伸ばし、下を向いているミニイカ娘の背後でモゾモゾしている仔ミニイカ娘を摘み上げた。
余所見をしている間に子供を奪われた親ミニイカ娘は、遠ざかっていく仔ミニイカ娘に精一杯触手を伸ばしてくるが、もう遅かった。

 

『ぴっ!? ぴぎゃあぁぁ!!!!! ゲショ!!!! ゲショォォォ!!!』

 

水槽のガラスにへばりつき、必死な表情で叫ぶミニイカ娘。
仔ミニイカ娘は目を丸くしてピィピィと鳴いているが、抵抗する様子は無い。
自分がこれから酷い目に会うと分かっていないのだろう。

 

さぁ、ショータイムだ。

 

俺は仔ミニイカ娘のお腹を、左手の親指と人差し指で下から優しく摘んで、そのかわいいお尻をこちらに向けさせた。
四つん這いのような体勢で固定されて、尻を向けている仔ミニイカ娘のワンピースをめくり、肛門を露出させる。

 

『ピィー・・? ピィー・・ピィー・・』

 

か細い声で鳴く仔ミニイカ娘の肛門は、未だ綺麗なピンク色だ。

 

『ピィー・・ピィー・・ピィー・・』

 

俺は十分に熱くなった精密半田ごてを手に取った。
その先端は約0.8㎜と細く、鋭く尖っているが、小さな仔ミニイカ娘にとっては巨大すぎるイチモツかもしれない。
水槽の中の親ミニイカ娘を見ると、真っ青な顔で、俺に懇願するように泣いている。
俺はニヤリと笑いかけると、仔ミニイカ娘の方に向き直して半田ごての先端を肛門に向けた。

 

『ピィィ? フミュゥゥ・・ふぁ~あ・・』

 

当の仔ミニイカは、人間の体温が心地よかったのだろうか、大きな欠伸をひとつしたかと思うと、俺の指に掴まって目を細めている。

その甘ったるい声と態度に虫唾が走る。

俺は、人の指先で無防備な姿を晒す仔イカにキツイ目覚ましをかますべく、更にコテ先を近づける。

 

『フヮァァ・・・ピィー・・ピィー・・ピィー・・』

 

そして・・・ゆっくりとその先端を、仔ミニイカ娘の肛門にねじ込んだ。

 

『ピィー・・ィィイイイイイ!!!!!! ピーーーーーーー!!!!!!!  ピーーーーーー!!!!!!』

 

プジュゥ~! という肉の焦げる音と共に、小さな絶叫を響かせる仔ミニイカ娘。
親ミニイカ娘も水槽のガラスを狂ったように叩きながら絶叫しているw

 

「もちろんココは初めてだよなw、力抜けよww」

 

俺はコテ先を更に深く突き刺した。

 

『ピィィーーーー!!!!ピギッ!!!!・・・・・・・』

 

遂に仔ミニイカ娘は泡を吹きながら気絶してしまった。
ほんの数秒で気絶してしまった仔ミニイカ娘の肛門から半田ごてをゆっくりと引き抜くと、仔ミニイカ娘の肛門は拡張されたように開いており、そこからみえる直腸の内壁は焼け爛れていた。

 

親『ヒギャァァァ!!!!ゲショゲショッ!ゲショ!ゲェ~ショォ~!!!』

 

取り乱した親ミニイカ娘は、仔の危機に直面して本来の能力を思い出したのか、触手を限界まで伸ばして水槽の淵に掴まり、水槽の外に出ようとし始めた。

 

「おっと、そこから出たら子供が罰を受ける事になるぞ?」

 

俺は手にした半田ごてを、気絶している仔ミニイカ娘に向けた。
我ながら鬼畜だなw

 

『ピ!?・・・・・ゲショゲショォ・・ハウゥ・・』

 

なす術無く水槽の底に戻っていった親ミニイカ娘に再び問いかける。

 

「もう一度質問するが、本当にあの家に住んでいたのはお前ら2匹だけなのか?」

 

親ミニイカはブルブル震えながら下を向いたまま返事をしない。

 

「ちなみに嘘をついたら、この仔が命を落とすかも知れないよ。」

 

その言葉にビクン!と反応した親ミニイカは小さな声で

 

『ゲショゲショ・・・ゲショ・・』

 

と首を横に振りながら白状した。

 

「やはりそうか。それで?残りは一匹だけか?」

 

『・・・ゲショ・・』

 

力なく頷くミニイカ娘の表情から察するに、これは本当の事だろう。
つまりこいつらを捕獲したときに、1匹だけ外出していた訳だ。
そいつも放ってはおけないが、まずは嘘をついていたコイツに罰を与える事にした。

親にとって一番辛い罰は、やはり子を失うことだろう。

 

「本来なら嘘を吐いていたお前には罪を償ってもらうところだが・・」

 

『・・・・・ゲショォォ~~・・・・・・・』

 

「その罪は仔が代わりに償ってくれるぞ!喜べ!」

 

『・・・・・!?!?!?!ゲショ!!!ビィイイイ!!!!』

 

俺は親イカが脱走しないように水槽に蓋をしてから、親イカの目の前で仔イカの処刑を行う事にした。
気を失っている仔イカを掴み、背中にダニアースの針を容赦なく突き刺す。

 

『!!!ピギーーーー!!!ピィー!ピィー!!』

 

体に針を突き刺された痛みで起き上がり、パタパタと足掻く仔イカを押さえて、体から針が抜けないように、ビニールテープで胴体とプラグをグルグル巻きに固定して水槽の中に解放すると、背中に管を繋がれた状態の仔ミニイカ娘は、必死の表情で親イカの元にヒョコヒョコとよろけながら逃げていく。

 

仔『ハヒ・・ハヒ・・ピイィ・・!ピイィ・・!』     親『ゲジョォ!!ゲジョォォ!』

 

そして、仔ミニイカ娘の伸ばした手を、駆け寄ってきた親ミニイカ娘が掴もうとした瞬間。
俺はダニアースのレバーボタンを押した。
ジュウゥ~と噴射される音と共に、殺虫剤が螺旋の管を通って仔ミニイカ娘の体内に注入される。

 

『ンッ!!!!!ピギィャァアアアアアア!!!!』

 

水槽内に断末魔を響かせた仔ミニイカ娘は、黒い涙を流しながら親ミニイカ娘の目の前で崩れ落ちた。

 

『ゲショ!!・・ゲショ!!!!・・・・・・・・・ゲッショォォォオオ!!!!!』

 

やはりミニイカ駆除は楽しい、このリアクションはミニイカ娘でなければ見ることはできないだろう。
苦悶の表情を浮かべて絶命している最愛の仔イカを抱きしめて、絶叫する親ミニイカを眺めながら、もう一匹の親イカの捕獲方法を考えた。
元あった場所にハウスがなくなっていたら逃げてしまうだろうからハウスは戻しておくとして、帰ってきた親イカを楽に捕獲するための時間稼ぎができる方法・・・
俺は少し思案した後に面白い悪戯を思いつき、絶望した表情で涙や鼻水を垂れ流している親ミニイカ娘に手を伸ばした。

 

 


一時間後、俺は庭の隅に戻したハムスターハウスを少し離れた位置から監視していた。

先ほど親イカを拷問にかけてやったら色々と話してくれた。
もう一匹の親イカは餌探しに出ているらしい。
可愛い子供と相方の為に餌探しとは涙ぐましい話ではないか。
ただ、俺は親イカが餌を見つけて帰ってくるまで待っていられるほど気が長く無い。
所詮ミニイカ娘の行動範囲など知れたものだ、餌探しと言っても家の近くをウロウロしているだけだろう。
俺は家から少し離れた場所に釣り用のオキアミを1パック置いておいた。
すぐに見つけて、嬉々として持ち帰って来るはずだ。

 

・・ほらなw
一匹のミニイカ娘がパックを触手で頭上に掲げながら、ニコニコ顔でハウスに駆け寄って来るのが見えた。
だが、どうもおかしい。

 

「あいつ・・まさか・・・・」

 

ミニイカ娘が持っているパックにはオキアミが4~5匹しか入っていない。
そしてニコニコ顔の口元にはピンク色の食べカスが付いている。

 

「相当な量が入っていたはずだが、ほとんど自分で食ってきやがったか。
やっぱりミニイカは親になってもミニイカだな。」

 

家族の為に餌探しに出ていると聞いて、少し可哀想に思っていたが、これで何の躊躇いもなく駆除できるというものだ。
俺はミニイカ娘がハウスに入っていくのを見届けてから、息を殺して近づいた。
中では家族達が笑顔で迎えてくれているはずだ。
ハウスの屋根を少しずらして中の様子を覗いてみる。

 

『ゲショゲショ♪ピーショショショ♪キャハハァ♪』

 

誇らしげにパックの中のオキアミを家族に見せる餌係ミニイカが見えた。
だが、笑顔で立っている家族たちは反応が無い。

 

『ゲショゲショゲショゲショ♪・・・ショ?』

 

反応のない家族たちを見て、異変を感じ取ったミニイカ娘だが、もう遅い。
俺はまた、ハウスごと水槽に連行し、屋根をとっぱらった。
突然現れた人間に信じられないといった表情で逃げようとするが、そこは既に水槽の中。
ハウスから飛び出しても何処にも逃げ場は無い。

 

「あら残念、平和な家族ごっこは終わりですよ~。」

 

『ゲッピョ!!!ヒイィィ~!!!!!』

 

俺はハウスの中で笑顔で立っている2匹のミニイカと仔イカを掴んで餌係ミニイカの前に差し出した。

 

「よく見てみろよ、お前の家族は既に死んでいるんだよw」

 

俺の手の中には、セロハンテープで笑顔の表情に固定されている2匹のミニイカが直立の姿勢で横たわっていた。
両足から首にかけて針金が通されており、自由な姿勢に固定できるようしていた。
親イカの方は拷問されて背中がズタズタに引き裂かれ、後頭部には致命傷となった大きな穴が空いているが、正面からでは無傷のように見える。

 

『ピッ!!ピイイィィー!!!!』

 

「さぁ、次はお前の番だよ。お前がこうなる番だ!!」

 

俺は手の中のミニイカ娘達を握りつぶした。
ブジュウゥゥ と潰れる音と共に指の間から青黒い液体と肉片、そして臓物が零れ落ちる。

 

『ヒギャァァァ!!!ゲーショオォ!!!!ゲショォォォ!!!』

 

更に精神的な苦痛を与えるために、握りつぶした手を開いて、家族たちの変わり果てた姿を見せつけた。

 

『!!!!!!!!!!!イギャァァァッァアッァァァアアアアア!!!!・・・・・・・・・・・・・ア!!!・・・・ァァ・・・』

 

これはかなり効いたようだ。
ひときわ大きな叫び声を上げたミニイカ娘は、目を白くして放心状態になってしまった。
心が壊れてしまったのだろう。

 

『・・・・ゲソ・・・・・・ヒク・・・・・・ゲショ・・・・・』

 

この状態になってしまうと反応が薄くて面白くない。
俺は無抵抗で下を向いてゲソゲソ言っているミニイカ娘を小瓶の中に放り込んだ。

 

「反応無いと面白くないし、お前がゆっくりと朽ち果てていく様を見て楽しむとするわ。じゃぁな。」

 

俺は小瓶の中で座り込んでいるミニイカ娘に、頭からドロリとした透明の液体を垂らして、ミニイカ娘の腰あたりまで浸るように注ぎ込み、蓋を締めた。


次の日の朝、不快なうめき声で目が覚めた俺は、瓶の中のミニイカ娘の様子を見に行ってみた。

 

『・・・アグゥゥ・・・・ビァァァ・・・ァ・・ジョ・・・ォォォォ・・・・』

 

ミニイカ娘は腰から下がグズグズに溶けて、濁った液体と同化している。
液体をかけられた頭や顔も、ベロベロになっており、まるでバケモノだ。
足が溶けたことで、胸のあたりまで液体に浸かってしまっているが、俺は更に液体を追加して首まで浸かるようにしてやった。
やはりパイ○ユニッシュは強力だ。

頭が完全に溶けて無くなるまでは生きているだろうと思っていたが、次の日には顔の半分が溶けた状態で息絶えていた。


ミニイカ娘が害獣指定され、大規模な駆除が行われてから約3ヶ月。
前ほどに見ることはなくなったが、今でもミニイカ娘たちは各地で細々と生きながらえている。
そしてまたいつか人間たちの気まぐれで繁殖させられ、飽きられ、駆除されていくのだろうか。

 

「お前たちって、一体何なんだろうな。」

 

小瓶の中で朽ち果てたミニイカ娘は、濁った液体に目玉を漂わせて泣いているように見えた。

 

 

終わり

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ミニイカの能力はイカほどか?

俺は一ヶ月前からミニイカ娘を飼育している。
助けるつもりで連れて帰ったのだが、今では後悔している。

ミニイカ娘がペットとして飼われる様になった当初は、買い求める人の数に対して繁殖が間に合わないほどの人気であった。
その結果、注文してから半年待ちといったような状況にもなった為、繁殖工場には各ペットショップから大量の注文が入っていた。
だがそんなミニイカ娘ブームは、ミニイカ娘の生態が徐々に明らかになるに連れて急激に熱を失っていった。


その結果ペットショップは大量の不良在庫を抱える事となり、餌代で店を潰しかねない貧乏神のようなミニイカ娘達は、食用として魚介類を販売する業者や、ミニイカ娘の体液から作られる「長寿カプセル」などを製造販売している健康サプリメントメーカーなどに卸された。
高級愛玩動物としてお姫様のように扱われるはずだったミニイカ娘達は、辿り着いた解体工場で絶望しながら八つ裂きにされていったのだ。

 

俺はたまたま立ち寄った魚屋でワンピースと腕輪を外されて「活きムキイカ」として販売されていたコイツと目が合ってしまった。
かわいそうに思い、家に連れて帰ってお風呂に入れたり餌を与えてやると、ボロボロに泣きながら喜んでいたもんだ。

 

今では一日に5回もエビを要求してビャービャーと喚き散らしている。
可愛いなどという感情は既に消えうせてしまい、ただ騒がれるのが面倒だから餌を与えているという状態だ。

 

そんなある日、偶然開いた「ミニイカ娘の飼育日記」なるブログに貼り付けられている写真を眺めていて、ふと疑問が沸き起こった。
その写真は下のとおりである。


見ての通り、生意気にも伊勢海老を食しているミニイカ娘の写真だ。
伊勢海老の厚みはミニイカ娘の身長と同じほどに見える事から4~5㎝であろうと推測される。
そしてミニイカ娘が伊勢海老の中を泳ぐように喰らいついている写真を見ると、ミニイカ娘が通り過ぎた後には何も残っていない事から、この厚みのエビを一口で胃袋に納めながらスイスイと進んでいる事が分かる。
つまりこういう事だ。

 

いくら顎の間接を外したところで、こんな芸当が可能なのだろうか?
俺は水槽の中で脚を組んで寝ているミニイカ娘を眺めながら様々な想像を膨らませる。。

これほどに大口を開けて襲ってきたら指どころか腕を食いちぎられそうだな・・・
コイツは案外恐ろしい生物なのかもしれないぞ・・まだまだ分かっていないことが多いようだし・・
もしかして・・本気の捕食モードになったらクリオネのように恐ろしい姿になったりしないだろうな?・・
あの動画では見えていないが、下あごがバカッと割れて怪物のような口になっていたりして・・


うぇ・・・・ちょっと確認してみた方が良いか?

俺は寝ているミニイカ娘を起こさないように手の平に乗せ、指で体を拘束した。
体を固定されたミニイカ娘は違和感を感じて目を覚ましたが、いったい自分がどんな状態なのか良く分かっていないようだ。

 

 

「ちょっと悪いけどボディチェックさせてよ。」

 

『げしょ?ゲショゲショピ?ハガガガ!!?』

 

 

俺はミニイカ娘の下あごを掴んだ。

 

 

「下あごが変形したりしないだろうな・・。」

 

 

俺は下顎を両手で掴んで左右に引っぱってみた。

 

 

『アガ!アガ!アガ!アギュィィィィ!!』

 

パキンッ

 

「ヤッベ!顎割れちゃった!?」

 

 

少し力を入れすぎてしまったようだ。
下顎の骨は前歯の下辺りでパッキリと二つに割れてしまった。

 

 

『ヒギィィ!!ィィィィ・・はあぅぅぅ・・・』

 

「これじゃ餌も食えないな・・。でもまぁ俺のおかげで一ヶ月間良い思いが出来ただろう、今度は恩返しに俺の知的好奇心を満たしてくれよ。」

 

 

俺はそうミニイカ娘に語りかけ、今度は下顎を力いっぱいに下のほうに引っ張った。
左右に割れないのなら、単純に顎の間接を外して口が大きく開くだけかも知れない。

 

 

『ィギャァ!!ィギャァァ!!ィギァァァ!!ィ・・・グギグギ・・・!!!!』

 

「おお!凄いぞ!伸び~る伸び~る!!」

 

 

ミニイカ娘の顎の間接は外れて、口があり得ないほど大きく開いた。
なんと柔軟な皮膚だろうか、数センチ引っ張っても未だ余裕があるようだ。
これなら厚みのある伊勢海老でも動画のようにスイスイと食えるかもしれない。
俺は調子に乗って更にグイグイと下顎を引っ張った。

ブチッ

 

 

『・・・・・!!!!はぇあぁあぁ!!!!』

 

 

またまた力を入れすぎてしまったようだ、結局下顎は引きちぎれてしまった。

 

 

「あらら。。ごめん。」

 

『はぇへほぁぁぁ!!あぇぇぇぇ!!』


少しやり過ぎてしまったが、これであの画像の謎は解けた、ミニイカ娘は顎の関節を外して大きく口を開く事で自分の身長よりも大きな伊勢海老を平らげていたのだろう。
まるで卵を丸呑みする蛇のようだ、おまけに硬い殻を噛み割るほどに強く丈夫な歯を持っている。

 

「・・・やはりこのまま飼うのは危険か、顎はもう使い物にならないけど、他にどんな能力を持っているのか分からないものな。」

 

俺は小さく呟いたが、本音を言えば自分の欲望を押し通す為に一日中ビャァビャァと喚くミニイカ娘にうんざりし、いい加減解放されたいと思っていた。
だが、飼い主として最後まで責任を取らなければならない。
下顎はなくともコイツは生命力の高いミニイカ娘だ、おまけに自然治癒能力も高い、もしかすると下顎が再生するかもしれない。
外に放り出すと、この先エビ欲しさにどんな悪さをするか分からないのだ。

 

 

「予定より一ヶ月も長く生きられたんだから良いよな?」

 

『キュゥゥゥ・・?』

 

 

俺の言葉の意味が分からないのだろう、ミニイカ娘は頭に?を浮かべて涙を流している。
さてどうやって絞めようかと思っていると、実家から送られてきた栗に目がとまった。
栗でチクチクなんて残酷だが、この生き物が極限の状態に晒された時の反応も見てみたい。
もしかすると追い詰められた時に何らかの特殊能力を見せてくれるかもしれない。

 

「う~ん・・・酷い事を思いついてしまったけど・・面白そうだな・・」

 

罪悪感よりも好奇心のほうが勝ってしまった俺は、洗濯機に水を張ってミニイカ娘を放り込んだ。

 

『ゲィィィ!!!・・・プゲ!・・ア!!・・プァ!!』

 

口を閉じる事が出来ないミニイカ娘はガバガバと水を飲みながら激しく暴れている。
触手で必死に何かに掴まろうとしているが、残念ながら掴まれるものは何もない。

 

「さて、掴まる物を入れてやるかなw」

 

俺はすかさず栗を6個程投入した。
水面にプカプカと浮かぶイガ栗を見つけて必死に手を伸ばしたミニイカ娘は

 

『ビギャァァ!!!!!!!!!』

 

と悲鳴を上げて手を引っ込めた。
よほど強く掴まったのだろう、一瞬棘が手の平を貫通していた。

 

「ハハハ、今のは痛いな。さぁ、はやくこの状況を打開する切り札を見せてよ。何かあんだろ?」

 

俺はイガ栗に囲まれて暴れまくっているミニイカ娘を観察した。
だがミニイカ娘の体には一向に変化が現れない。
そうこうしている内にミニイカ娘の体力も限界に近づいて来たようで動きが鈍くなっていった。

 

「・・・何も無いのかな?それとも刺激が足りない?それならば・・・」

 

俺は洗濯機のスイッチを押した。
回転する洗濯槽の中で踊りだしたイガ栗が、ミニイカ娘に襲い掛かる。

 

『ギャァァ!!!!ピギャ!!!ピ!!キャァァァァ!!!』

 

加速をつけて不規則に移動するイガ栗が、前から後ろからミニイカ娘にぶつかり、その棘はミニイカ娘の小さな体に何度も何度も深々と突き刺さる。
全身を蜂の巣にされたミニイカ娘は、滲み出る黒い体液で洗濯槽を中心から黒く染めていき、やがて周囲をイガ栗に囲まれながら動きを止めた。

 

「ふむ、特殊な能力は無いようだな。やはりエビを食う為の進化しかしていないアホで脆弱な生き物だったか。」

 

俺は洗濯機を停止してミニイカ娘の死を確認すると、亡骸を便所に流した。


初めてミニイカ虐待を行った俺は沸き立つ高揚感に戸惑いながらも、「これがミニイカの正しい使い方か」と妙に納得した。
それからは週に一度はスーパーの魚介売り場に赴いて、助けを求める様に泣いているミニイカ娘を買って帰るようになった。
もちろん虐待目的で。

 

 

おわり


 

edited bydude at
あした天気になれ
お前が気合入れないから雨が止まないじゃないか!!

ビシッ!!

『ビキャ!』



天気が良くなったらドライブに連れて行ってやるからがんばれよ。

-次の日-

おぉ、良い天気だ、約束どおりドライブに連れて行ってあげるよ。

『ゲショゲショ!ゲショピ♪』

高速走るから振り落とされないように気をつけろよ、後続車に撥ねられるぞ。


『ピィ!!ピイィィィーーーーー!!』 
edited by仂様 at
侵入

『ピィ♪ピィ♪ピッピッピッ♪』

 

・・まただ、また来やがった

 

近頃、民家に侵入してくるミニイカ娘が増えている。
しかも人間に見せ付けるようにクルクル踊ったり、ヒョコヒョコとスキップしながら楽しそうに侵入してくるのだ。


そうして人間の前でひとしきり「可愛らしい姿」を演じた後に『ゲショゲショ♪エヘ♪』とエビを催促する。


これを見て可愛いと思う人間と、殺したいと思う人間が居るそうだが、俺は圧倒的に後者だ。


そうこうしていると、我が家に侵入してきたミニイカ娘は人間の気配を察知して、俺の部屋にゲソスキップをしながら入ってきた。

 

 


 

その数は10匹、こいつらは群れを成して民家に侵入しているようだ。 

 

 
『ゲッショピ♪ゲッショピ♪ゲッショゲッショピ♪』

 

俺の姿を見つけたミニイカ娘達は歌い踊りながら俺の前で輪を描いて回り始めた。

 

『ゲッショピ♪ゲッショピ♪ゲッショゲッショピ♪』


『ゲッショピ♪ゲッショピ♪ゲッショゲッショピ♪』

 

なるほど、こうして集団で芸をする事で、単独行動するよりも効率よくエビをもらえるという事か。


ミニイカ娘を可愛いとしか思わない単純な人間なら、集団で芸をする姿をみて、普通よりも多めにエビをくれるのだろう。(芸といっても本当に単純で下らないものだが)


そんな打算の元に集団で我が家に侵入し、今目の前でニコニコと踊っているクソイカをみていると虫唾が走った。

 

俺は集団に手をのばす、すると今まで踊っていたミニイカ達が我先にと俺の手の元にワラワラと集まってきた。

 

『ゲショ♪フワァァァ♪』


『ビィィィ!!ゲッショゲッショ!エヘヘ♪』

 

互いに押し退けあって、媚を売りながら俺の手に乗る権利を奪い合っているミニイカ娘達の姿に反吐が出そうになる。
俺はその中から無作為に一匹のミニイカ娘を摘み上げた。

 

『キャハァ♪ギェビィ♪』

 

摘み上げられたミニイカ娘は頬を赤らめて本当に嬉しそうに喜んでいる。
涎を垂らしながら来るべき至福の時間に期待を膨らませているようだ。
この期待を全力で裏切るのが最高に気持ち良いんだなこれが。

俺はミニイカ娘の顔面をスライサーに押し付けると、そのままスッと刃の上を滑らせた。

 

『ビィ!!!!』

 

俺は顔面をスライスしたミニイカを床に投げ捨てた。
途端にミニイカ娘達は大騒ぎで俺から逃げ始めるが、既に逃げ道は塞いである。
顔面をスライスされた当の本人は自分に何が起こっているのか未だ理解できていないようだ。
ただ、覆いを失った目玉はギョロギョロと動き回って必死に状況を掴もうとしている。

 


今は痺れた様に熱い感覚だろうが、すぐに激痛が襲ってくるであろう。

俺は次のターゲットを決めると、スライサーを片手ににじり寄っていった。

まだまだ玩具はいっぱいある、今夜はじっくりと楽しもう・・・


オワリ

edited bydude at
串焼き

ミニイカの串焼きは一般的なミニイカ料理の一つだが、通常はワンピースや腕輪を外す下処理を施したものが使用される。
だが、地元漁師達の作るミニイカの串焼きは一味違う。
浜辺で砂遊びをしているミニイカを拾い上げて、砂も払わずにブスリと突き刺していく。
ミニイカ娘は何の前触れもなく尻に突然鉄串を突き刺され叫ぶ事も忘れて硬直するが、こうする事で身が締まるそうだ。
更に数匹を串刺しにすると、一度海水に浸して砂を落としてから焼き始める。
ワンピースがパリパリになるまで焼けたら出来上がり。
ワンピースも腕輪もそのままの状態で焼き上げるワイルドな調理法だが、パリパリに焦げたワンピースの苦味が良いんだとか・・・素人にはお勧めできませんねw

edited bydude at

天気の良い日曜日の朝、俺は信じられない光景を目の当たりにして怒りに震えていた。
自宅の駐車場にとめていた愛車のフロントガラスに黒い液体がベットリと付着していたのだ。

 

「これ・・・何・・・。」

 

まだ購入して2ヶ月しか経たない新車を汚され、ショックで言葉も出なかった。
よく見ればボンネットに小さな足跡のようなものが残されている。
その足跡はごく小さいものだったが、人間のそれによく似ていた。

 

「なんだこれ?小人?気持ちわりぃ・・」

 

俺はすぐに洗い流したが、液体が付着していたガラスは油膜が付いているようにギラギラして前が見え辛くなってしまった。
仕方なく近所のガソリンスタンドに油膜落としと洗車をお願いしてなんとか元の状態に戻す事が出来たのだった。

 

「なんだったんだろうな・・アレ。」

 

結局その黒い液体の正体は分からなかったが、綺麗に取る事ができたので深く考えなかった。
そうして一週間後の日曜日。
そんな出来事が記憶から消えかけていた俺の目に飛び込んできた光景は、再びフロントガラスに黒い液体がかけられボンネットに小さな足跡らしきものが付着している愛車の姿だった。
やり場のない怒りに震える俺は、この犯人を自力で見つけ出すためにカーポートの天井に監視カメラを取り付ける事にした。
余計な出費だが、犯人を見つけたらすべて請求してやるつもりだ。

 

 

そして更に一週間後の日曜日の朝、カーポート内の愛車には先週と同じように足跡と黒い液体が付着していた。
(来たな、さぁて、顔を拝んでやるか。)
俺は興奮を抑えながら監視カメラから取り出した動画データをチェックする。
早送りで閲覧していくと、動画に変化があった。
時間は朝5:00、近所に住む女子高生が上下ジャージ姿で映りこんできた。
早朝の散歩だろうか?(日曜日の朝早くからご苦労なこった・・)などと考えながら眺めていると、端っこに映り込んでいた女子高生が徐々にカメラに近づく。
その足は明らかに我が愛車に向かっているようであった。

 

「え?まさかこの子が?」

 

驚いてモニターを凝視していると、カメラの真下まで来た女の子の手の上で何かが蠢いているのが見えた。
それはまるで人間のような形をしているが、髪の毛が別の生き物のようにウネウネと動いている。

 


「う、何だあれは?・・キモチワルイ・・」

 


やがて『それ』は女の子の手から離れ、俺の車のボンネットの上を歩き回り、ガラスに向かってあの黒い液体を噴出した。
ーいや、『それ』は車内のパネルに飾ってあるシマダコのフィギュアに向かって噴いているようだ。
ガチャガチャで出てきたシマダコだが、かなりリアルに出来ていたのでなんとなくインパネに飾っておいたのだ。
それを見て女の子は手を叩いて喜んでいる、他人の車を汚して何が楽しいのか・・。

 


ひとしきり車の上を歩き回った『それ』は女の子の手に戻り、女の子はそれを優しく撫でながら歩いていった。
動画を閲覧し終えた俺は始めて見る奇妙な生物が気になっていた。
おそらく彼女のペットなのだろうが、あんな生き物は見たことがない。
何度も何度も動画を確認しているうちに友人との約束の時間になってしまったので、その生物が映りこんでいる部分をプリントアウトし、事情を説明した後にその写真を友人に見せてみるとすぐに答えが返ってきた。

 


 
「それ、ミニイカ娘だよ、お前知らないのか?結構流行ってるんだぞw」

 

 

 「何だよそれ、詳しく教えてくれよ。」

 

 

俺は友人からその生物について教わった。
その生き物はミニイカ娘と呼ばれるもので、最近発見された新種の生き物。
繁殖能力が高く、ペットとして養殖されたものが安価で手に入るようになり、その可愛らしい容姿と人間のような仕草から大流行しているという。
友人は興味が無いらしく、それ以上のことは知らないと言っていたが、それだけ分かれば十分だった。
家に帰った俺は早速検索して、その生態を調べた。

 

 

「ファンサイトがこんなにあるのか。なになに?(今日もお腹いっぱいにエビを食べてご満悦です♪)か、ぜんぜん可愛くねぇよハゲ。」

丸々とした腹をさすりながらウットリとした笑顔で転がっているミニイカ娘は愛護派にとっては可愛いのだろうが、俺は第一印象が最悪だった事もあって全く可愛く感じられなかった。

 


それどころか、こんなわけの分からない生物が人間のような表情を作って餌を貰っている状況に気味の悪さを覚えゾッとした。 

 


検索結果のほとんどは、こうしたミニイカを甘やかして悦に入っているファンサイトだったが、俺が最も興味を引かれたのはミニイカの醜悪な部分に嫌気がさしてミニイカを捨てた『元ミニイカ飼い』が集まる掲示板だった。

 


そこに書かれていたのは甘やかされたミニイカ娘が飼い主である人間を召使いの様に錯覚し、自分の思い通りに動かなければ喚き散らして墨を吐きかけ、住処の掃除や、果ては下の世話まで強いるようになったという信じられない体験談の数々とミニイカ娘に対する憎悪の言葉。そして、この掲示板がミニイカ娘に傷つけられ、ミニイカ娘を嫌悪する人間達が集まる場所であるにもかかわらず、押しかけてきて荒らしまわる過激なミニイカ娘愛護派達の汚い書き込みだった。

 

 

「損害賠償は止めだ、あのクソイカを何とか捕獲して躾けてやろう、こんな馬鹿愛護ばかりだったら賠償請求した俺のほうが悪者にされそうだし。」

 

 

俺は捕獲方法を考えた。
分かっているのは日曜日の早朝に家の前を通る事と、俺の車の上でしばらく遊ばせるという事。
そして奴の好物はエビ。
一度エビを見つけると、どんな事をしてでもそれを食わなければ気が済まないらしい。
ミニイカを飼い主から引き剥がすには、この食い意地を利用するのがベストと考えた。

 

 

そして1週間後、決戦の日曜日を迎えた。
朝5:00、女の子がミニイカを肩に乗せて早朝の散歩を始める。
そして俺の車の近くに寄ると、ミニイカはあんあんと”下に下ろせ”の意思表示をする。
女の子はいつものようにミニイカをボンネットの上に下ろすと、ミニイカは楽しそうにトテトテと走り、フロントガラスに近づいていった。
そしてシマダコのフィギュアに「ブブーツ!」とやると、女の子が手を叩いて喜ぶ。
俺はその一部始終をモニター越しに見ていた。
怒りで大声を出しそうになるが、じっと我慢して様子を観察する。
やがてミニイカ娘はシマダコの近くにとある物を見つける。
それは車内に置かれた高級ボタンエビだった。

 

『・・!!ゲショ!?げしょぉ~!げしょげしょ!!!』

 

ミニイカ娘は目の色を変えてフロントガラスに突進したが、強靭な合わせガラスに敵う筈が無い。
弾き飛ばされたミニイカ娘はそれでも顔をガラスに押し付けて『ヒギギギギ!』と1㎜でもエビの近くに行こうとしていた。

 

「ミーちゃん!駄目よ!エビなんて帰ったらいっぱいあるから!」

 

だがミニイカは飼い主の声なんて聞こえていない。
欲に支配された小さな生き物は、『今、目の前にあるこのエビ』が食いたくて堪らないのだ。
ミニイカ娘はあちこちに触手を伸ばして車内に侵入する隙間を探しているが、当然そんな隙間は無い。
そのうち見かねた女の子がミニイカ娘をガッシと掴むと車から引き剥がした。

 

『ひぎゃぁ~!びゃぁびゃぁびゃぁ~!!ぎぇびぃーー!!』

 

 

絶叫するミニイカ娘をしっかり掴んだ女の子は「お家に帰ったらいっぱい食べさせてあげるから!!」と言い聞かせながら遠ざかっていった。

 

「フフ、所詮ペットのイカだ、ボタンエビなど食わせてもらった事は無いだろう。そのままあきらめる事が出来るかな?」

 

俺は女の子が見えなくなったことを確認してから車の中のボタンエビを回収し、角型ネズミ捕りの中にセットしてから玄関に設置した。そして玄関を少しだけ開けてからまた自室に戻り、モニターを眺めた。

ー10分、20分と経ったが戻ってくる様子は無い。

 


「クソ!駄目か!やっぱり飼いイカは捕獲できな・・・・ん?」

 

 

いつの間にかモニターの中の愛車の上になにやら小さな影が映っている。
ゲショゲショとボンネットに登って車内を覗いているソレは・・間違いない、奴だ! 
どうやらボタンエビが諦められずに飼い主の手を抜け出して戻ってきたようだ。

 

「よしよし!いい子だ、そのままそこにいろよ。」

 

俺はボタンエビを探して食い入るように車内を覗いているミニイカ娘を家の中に誘導するために、台所でエビを焼き、扇風機で焼きエビの良い匂いを玄関に流してやる。。


少しだけ開けた玄関から旨そうな匂いが外に流れ出ると、当然ミニイカ娘がその匂いに反応したのだろう、『ゲェビィ~!ジュルルゥ!!ハァ!ハァ!』と下品な声が玄関のほうから聞こえてきた。
俺はリビングからそっと玄関を覗いてみる、すると玄関から家の中に飛び込んでくるミニイカ娘の姿が見えた。


さすがは飼いイカだ、人間の住処に躊躇無く飛び込んでくるとは。
人間はすべて自分の味方で、みんなが無条件に私を守ってくれる。そう信じていなければ今の行動は無いだろう。
その人間に対する信頼も甘えも、触手を一本一本千切るように少しずつ改めさせてやろう・・

 


玄関に侵入したミニイカ娘は、ついに念願のボタンエビを見つけてゲショゲショと角型ねずみ捕りに入っていく。
あとはミニイカ娘が罠の中のエビを持ち上げれば蓋が閉まって捕獲完了だ。
そこまで確認した俺はズンズンとミニイカ娘に向かって歩いていった。
突然現れた人間に驚いて、慌ててエビを抱えて逃げるかと思っていたが、ミニイカ娘は近づいてくる俺を見つけて『ゲショ?』と発しただけで、その視線は直ぐに目の前のボタンエビに向けられた。

 


ーなるほど、人間なんて興味は無いという訳か。

 


俺は罠に入っているミニイカ娘を素通りして玄関をバタリと閉めると、鍵をしてからミニイカ娘のほうを向きなおした。
それとほぼ同時に角型ネズミ捕りの入り口がバンッ!と閉じた。
ミニイカ娘はその音に飛び上がったが、その手にはしっかりとボタンエビが握られている。

 

「かかったな、さぁ食えよ、それが生涯最後のエビになるかも知れんぞ?」

 

ミニイカ娘は俺が言い終わる前に食べ始めていた。
俺の許可なんか必要ないという訳か、さっきの態度といい、コイツは完全に人間を舐めている。
程なくしてボタンエビを腹に収めたミニイカ娘はびゃぁびゃぁ!とおかわりを催促し始めた。

 

「お前の思い通りに動く人間はもう居ないんだよ。今日から俺が徹底的に躾けてやるから覚悟しろ!」

 

俺はネズミ捕りを持ち上げ、上下に激しくシェイクした。
ネズミ捕りの中のミニイカ娘は宙を舞いながら激しく体を打ち付けられて

 

『ビュィ!ヒギィ!ゲショ!ビエェ!』

 

と叫び声をあげていたが、そのうち気絶して静かになった。
気絶しているミニイカ娘は体のあちこちに痣が出来ているが大した怪我ではない、自然治癒能力の高いミニイカ娘なら1時間もせずに消えてしまう事だろう。
俺はミニイカ娘を罠から取り出して口にガムテープを貼り付け、胴体と触手を紐でグルグル巻きにして自室に吊り下げた。
蛇足は動かせる状態だが、ミニイカ娘の蛇足はほとんど使用しないために退化しており、硬く結ばれた紐をほどけるほどの力も器用さもない飾りのようなものだ、そのままでいいだろう。
ちょうどその頃、自宅の外でミニイカ娘を探す女の子の声が聞こえてきた。

 

「しっかり躾けておかないから逃げ出すんだよ、俺がいい子にして返してやるからな・・」

 

俺はそうつぶやきながら吊るされたミニイカ娘を放置して朝食をとるためにリビングに下りた。

 


朝食をとってから自室に戻ると、吊るされたミニイカ娘は目を覚ましていてブラブラと必死にもがいていた。

 

『ン~!!ンム~~!!』

 

「よう、起きたな。俺がお前の新しいご主人様だ、前の主人ほど優しくはないから覚悟しろよ。」

 

そういいながらミニイカ娘の口に貼り付けていたガムテープを勢いよく剥がしてやった。
ビビビッ!!

 

『ピギィ!ゲッショォ!』

 

ミニイカ娘は吊るされたまま俺を睨み付けて文句を言っている、まだ恐怖心は無いようだ。
その態度にイラついた俺はやたらと血色の良いミニイカ娘のほっぺたを思いっきりつねった。

 

『イギギギ!はううぅ・・』

 

「お前のおかげで洗車代にカメラ代と出費続きだ、二度とオイタしないようにお仕置きしてやる。」

 

そこまで言うと俺は目の前でデコピンの素振りをした。

 

『ヒィ!ゲッソゲッソ!ビイイイ!』

 

ミニイカ娘はなおも強気な態度で抗議している。
ーその態度が気に入らないんだよ!
俺はミニイカ娘の顔面に思いっきりデコピンを食らわしてやった。
バチンッ!と凄い音がして頭がバブルヘッド人形のように前後する。

 

『ビィギャァァ!!!・・・ウウゥゥ!ゲッソォォ!』

 

涙目になって鼻からイカ墨を垂れ流しながら、なおも抗議する姿勢を崩さないミニイカ娘。
まるで自分が被害者であるかのような振る舞いに怒りが収まるどころか更にヒートアップしてしまう。

 

「何だよその目は?人の車を墨だらけにしておいてその態度か?死ぬぞ?」

 

俺は更にデコピンの素振りをしながら近づく。

 

『ピピャ!?ビャァ!スウゥゥ・・ブブーー!!』

 

「ぐあっ!・・・・・・・・そうか、デコピンなんて生ぬるい手を使った俺が馬鹿だったよ・・。」

 

墨を顔に吹きかけられた俺は、怒りのあまり殺してしまいそうな自分を抑えるために出来るだけ落ち着いた声でゆっくりと言い放った。
ミニイカ娘はザマミロといった表情で赤い舌をチロチロと出して挑発している。
どうも自分の置かれている状況を忘れているようだ。

 

「・・・キャッチボールしようか・・・俺が投げるから受けろよ。」

 

そういうと俺はエアガンを構えて30cm程度の距離からミニイカ娘の胴体に発射した。
パスッ!
ビチッ!!!

 

『ピギャァァァ!!!!!!・・オゥゥゥ・・』

 

「一発でも受け止めたら今日は開放してやるよ。」

 

BB弾を腹で受けたミニイカ娘は身を捩って苦しんでいるが俺はお構いなしに連続で撃ちまくった。
ビシッ!ベチッ!ビシッ!ビシッ!

 

『ピギャァ!ミギャァァ!!ビギャ!ビキャァアァ!!!』

 

蛇足で腹を守れば頭を撃たれ、頭を守れば腹を撃たれて強情なミニイカ娘もポロポロと涙を流して叫んだ。
規制前に改造したエアガンだ、さぞかし痛かろう。

「お前受け止める気があるのかよ?しょうがない、受けやすいようにグローブをくれてやるよ。」

 

俺はミニイカ娘の右手を掴んだ。
ミニイカ娘はグローブをやるという言葉を信じているのか、抵抗せずに右手を委ねている。
(馬鹿が、そんな小さなグローブがあるものか。)
俺はミニイカ娘の右手をパクッと咥えた。

『ピギョ!!?』

 

突然の事に驚きの声を上げるミニイカ娘。
俺は咥えたミニイカ娘の右手を思いっきり吸った。
ーじゅゅうううううううううぅうぅぅぅぅ!!
ミニイカ娘の右手が急激に気圧を下げられた俺の口の中で膨張し、体液が集中してどんどん大きくなっていくのを舌先で感じた。

 

『へっ!?へぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?』

 

ミニイカ娘は白目をむきながら力の抜ける声を出した。
十分に右手が充血すると、俺は右手をペッと吐き出してミニイカ娘に見せてやった。

 

「そら、グローブが出来たぞ!こりゃ面白いww」

 

その手は充血して数倍にも腫れ上がり、どす黒く変色している。
かなりの量の体液を右手に集中させられてしまったミニイカ娘は、貧血を起こしてホワイトアウトしていく視界の中で、自らの変わり果てた右手を見るや『ピ・・・・ピィィィ・・・』と弱々しく鳴いて気を失ってしまった。
これではキャッチボールが出来ない。

 

「オイオイ、せっかくグローブを用意してやったんだから起きてキャッチボールしようぜ。」

 

俺はミニイカ娘の頭をコップに充たした水にドプンと沈めた。

 

『・・・ブゴゲバァ!!ゲフ!ガハ!!!!』

 

「ご主人様に道具を準備させといて勝手に寝るな!罰として難易度アップだ!」

 

俺は水の中から開放されてゼェゼェと肩で息をしているミニイカ娘を尻目に、エアガンに充填していたBB弾をすべて取り出した。
ミニイカ娘はその光景を見て『げしょぉ~』と胸を撫で下ろし、大きくため息を付いていた。
キャッチボールはもう終わりだと思ったのだろう。
俺はすぐに引き出しの奥に封印していた金属製BB弾を取り出してエアガンに詰めた。

 

『ゲピョ!?  ピ・・ピィィ!! ピュィィ!!!』

 

終わったと思っていたミニイカ娘は驚いたような声を出して許しを請うように鳴き始めた。

 

「やっと態度を改めたか。仕方ない、一発だけにしといてやるよ。しっかり受けろ。」

 

俺は極悪な笑みを浮かべて狙いを定めた。
金属製BB弾の威力は通常のBB弾とは比べ物にならない、それも改造されたエアガンで撃ち出すのだから場所によっては一撃でも致命傷を受ける可能性がある。
(当たり所が悪かったら死ぬかもしれんな・・頭はやめとこう。)
至近距離でしっかりと腹部に狙いを定めて引き金に指を掛ける。
ミニイカ娘は腹部を自分のグローブでガードしながら、衝撃に備えて歯を食いしばっていた。

 


俺は目をギュッと閉じて小刻みに震えているミニイカ娘をにやけ顔で眺めながら、引き金に掛けていた指にゆっくりと力を込めた。

 


  パスッ!!!

 


乾いた音が響き、ミニイカ娘のグローブに金属製BB弾が飛び込む。
ーおお!受け止めたか?
そう思った次の瞬間、グローブが黒い液体を飛び散らせながら破裂した。
そしてグローブを貫通した金属製BB弾はミニイカ娘の腹部にめり込んで止まった。

 

『ゲブォォ!!』

 

白目をむいて吐瀉物を噴出すミニイカ娘。
右手は真っ黒なミンチ状態で、顔はイカ墨とゲロにまみれている。
弾力のあるミニイカ娘の外皮を貫通してしまうとは思っていなかった俺は、死んでしまったのではないかと焦って近づいてみたが

 

『・・ピ・・ギィ・・・・ピィィ・・・・』

 

と、弱々しいながらも生きている事が確認できた。
しかし、かなりの量の体液が失われた事に変わりはない、とても危険な状態だろう。

 

「出血を止めなきゃマズイな。」

 

俺は損傷が激しい右腕の肩より少し下の部分に輪ゴムをギリギリと巻いてやった。
それで完全に出血は止まったようだ。

 

「・・・血は止まったから良いか、壊死するだろうけど。」

 

もはや肉塊のような右手は再生不可能であろう、使い物にならないのなら無いのと一緒だ。
ミニイカの右手の処置を終えた俺は、夜中に騒がないようにミニイカ娘の口にガムテープを貼り付けてから部屋を後にした。 

 

 

次の日の朝、自室に様子を見に行ってみると、ミニイカ娘は涙を流しながらブラブラ揺れていた。
何かを言いたそうだったのでガムテープを剥がしてやると、

 

『げしょぉ~!げぇ~しょぉ!げぇ~しょぉぉ~!!へぅぅ~・・』

 

絡みつくような声で泣き喚き始めた。
腕が痛むのかと思ったがどうも違う。
無事な方の蛇足で腹を押さえてジェスチャーしている所を見ると、どうやら腹が減ったらしい。
丁度良いので食事の躾をする事にした。
どうせ甘やかされてエビしか食っていないのだろう、俺が修正してやる。

 

「腹が減ったか?ようし、飯をやろう。少し待ってろよ。」

 

そういうとミニイカ娘の紐をほどいて水槽の中に解放してやった。

 

『ピョピョピョ♪キャハァ♪キェピィ♪』

 

するとミニイカ娘は今までの悲しそうな表情から一変し、ニコニコしながら水槽内をクルクルと踊り狂っている。
餌が貰えると分かればこの態度、本当にイラつく虫だ。
・・望んでいる餌とは違うかもしれんがな・・w
俺は台所から餌を入れた容器を持ってきて水槽の中にコトリと置いた。

 

『・・・ホユゥ?・・・・ピャァ?ゲーショ?』

 

ミニイカ娘は目の前に置かれた容器と、その中にあるホウレン草を見て不思議そうな顔でこちらを見ている。
どうやら食べ物と思っていないようだ。

 

「遠慮なく食えよ。今日一日のお前の餌だぞ。」

 

呆けた表情だったミニイカ娘はそれを聞いてすぐに膨れっ面になり、猛抗議し始めた。

 

『ビャ?・・・・!?ゲァァァ!?ゲショゲショ!!ギェビ!!!ギェビ!!!ギェビィィィ!!!!』

 

「はぁ?ふざけんな!エビなら昨日食っただろうが!アレがお前の生涯最後のエビだったんだよ!」

 

そういいながらミニイカの口元にホウレン草を押し付けた。
だがミニイカ娘は触手で俺の手からホウレン草をひったくると、水槽のガラスに向かって思い切り投げ捨て、まるで自分が被害者であるかのようにビャアビャアと喚きだした。

 

「・・・・良い度胸だ、昨日のお仕置きを忘れたようだな。今日のお仕置きもキツイかもしれんが頑張れよ。」

 

俺は無責任な励ましの言葉を投げかけると、水槽の上蓋を閉じて密封した。
ムカつく虫だ、少しばかり後悔させてやろう。
俺はタバコに火をつけてスゥーと煙を口に溜める。
そして水槽の上蓋を少し開けて、隙間から煙を吹き込んでやった。

 

『ピュィィ?・・・!?・・ケホッ!ケホッ!ケホッ!ケホッ!』

 

ミニイカは初めて見る有害な煙を思い切り吸い込んでしまい、涙を滲ませながら咳き込んだ。

 

「これはな、人間がストレスを紛らわすために吸い込む精神安定剤みたいなもんだ。お前もこれ吸って少し落ち着け。」

 

俺はそう言いながら、水槽内に何度も何度も煙を吹き込んでやった。
ミニイカ娘はゲホゲホと咳き込みながら水槽の出口を探してゲショゲショと歩き回っている。
やがて水槽内の空気は濁った白色の煙でいっぱいになり、ミニイカ娘の姿も輪郭しか分からないほどに曇ってしまった。
姿はほとんど見えないが、水槽内からは咳き込んだり、えづくような声が聞こえて来ており、ミニイカの苦しむ姿がなんとなく想像できて面白い。

 

 

『ケホッ!ゲホッ!グェボッ!お゛・・お゛う゛ぇ゛え゛!!ブゲェェ!!』

 

 

びちゃびちゃびちゃ!!

 

 

『・・・ゲェ・・はぁ・・はぁ・・!!お゛・・おぶぇ!!』

 

 

ゴルルルゥ・・ゲボゲボ!ベチャ!

 

 

『・・・ヒィッ・・・・ヒィッ・・・・ヒィッ・・・・ヒィッ・・・・ヒィッ・・・・』

 

 

シャァ~~・・ブボボッ!モリモリモリ!!

 

 

・・・音を聞いているだけで何が起こっているのか大体予想できた。

 

 

「・・失敗したなぁ・・掃除が大変かもしれん・・」

 

 

おそらく急性ニコチン中毒だろう。眩暈を起こし嘔吐を繰り返して、酸欠で気を失い失禁&脱糞といったところだろうか。
徐々にクリアになってくる水槽内の光景はまさしくその通りの惨状であった。
水槽の中央に横たわっているミニイカ娘は全身の筋肉が弛緩していろいろな物を垂れ流し、瞳孔は開き、呼吸もしていないようだ。

 

「ヤバ!まだ死なすかよ!」

 

俺は薄手の二トリルゴム手袋を装着して心肺停止状態の汚ミニイカ娘をつまみ出した。
そして足の爪先にメガオームテスターのアースをクリップでセットし、プローブをイカ帽子に近づける。
人間なら感電しても痛い位で済むが、体の小さなミニイカにとっては凄まじい高電圧であろう。

 

「こんな程度で死んでもらっちゃつまらないんだよ、今起こしてやるからな。」

 

俺はイカ帽子の先端にプローブを突き刺した。

 

『・・・!!ビギィィィギィィギイィィィィイィイイイイィ!ギィィ!!ィイィギャァァァァ!!!』

 

500ボルトの電圧を食らって死の淵から蘇ったミニイカ娘は呆然とした表情で横たわり、時折痙攣していた。
俺はその汚らしい体を摘んで、糞尿で汚れたワンピースをビリビリと脱がすと、全裸になったミニイカ娘を洗面器に満たしたお湯に投げ入れる。
ミニイカ娘はバシャバシャと溺れていたが、お湯の中で暴れたおかげで汚れていた体が少しは綺麗になったようだ。
その間に水槽内の掃除も終えたので、溺れて気を失っているミニイカ娘を水槽内に戻して、容器に食パン一枚分の耳を入れたものを置いてあげた。

 

 

それから数日間は余りミニイカ娘に構わずに、たまに覗くくらいにしていたが、3日が経過した頃に空腹に耐えられなくなったのかパンの耳が少しずつ減り始め、4日目の朝にはすべてのパンの耳が食べつくされていた。一度食べてしまえばパンに対する抵抗もなくなったのだろうか、5日目の朝にはミニイカ娘自らパンの耳を催促するようになっていた。
だが慣れてしまったものは面白くないので二度と与えるつもりは無い。

 

『ゲショゲショ!!ゲショゲショ!!ピアァーー!!!』

 

俺はゲショゲショと五月蝿く餌の催促しているミニイカ娘の水槽から餌容器を取り出し、餌を入れて水槽の中央に置いてやった。

 

『ピキャァ♪ピャァァ♪ゲッショォォ♪』

 

空腹のミニイカ娘は体全体で喜びを表現しながら容器にトテトテと駆け寄る。

 

『ゲーショ♪ゲーショ♪フワァァ♪キャハァ♪・・・・・・・・びゃぁ?』

 

満面の笑みで容器の淵に片腕でつかまり中を覗き込んだミニイカ娘は、あからさまに顔をしかめて不快感を露にした。

 

『ゲショ!ゲショ!ビャァ!!イィー!ウイィー!』

 

ミニイカ娘は容器内にある殺虫剤まみれのゴキブリを見て激しく抗議をし始めた。
その表情は初めて家に来たときのように怒りに満ちている。
(まぁ当然の反応だな、でも絶対に食わせるけどな。)

 

「オイオイ、せっかく与えた餌を食わなかったらまたお仕置きだぞ?良いのか?」

 

ミニイカ娘はその(お仕置き)によって一度死に掛けた事を思い出してブルブルと身震いした。
更にお仕置きで潰された右手は、止血のために肘の部分を輪ゴムで止められていた為、肘から下が壊死して腐り落ちそうだ。
(こんなお仕置きを続けられては何時死んでしまってもおかしくない。)
それはミニイカ娘のエビだらけの頭でも理解できたようだ。

 

「野生のミニイカはゴカイやフナムシも食うんだろう?ゴキブリも同じようなものじゃないか。」

 

『げ・・げしょぉ・・・うっ・・うっ・・うっ・・』

 

 

ミニイカ娘は観念したように容器内のゴキブリを触手で掴むと、一度匂いを嗅いで『オエッ』とえづいたが、意を決したように一気に口に放り込んでガシガシと食ってしまった。
やはり基本は雑食なのだ、そのくせ飼育下ではエビしか食わなくなるなどクソ生意気にも程がある。

 

「なんだ、結構イケる口だな。これからはいろんな虫を食わせてやるよw」

 

 

そんな軽口を叩く俺を無視してふてくされた様に横になっていたミニイカ娘は、しばらくすると殺虫剤が効いてきたのか、顔が青ざめて腹を押さえながらピィピィと転げまわっていたが、俺はガン無視で部屋を出た。
夜になって見に行くとミニイカ娘は痙攣しながら寝ゲロをかましていた。
喉に詰めたら死んでしまうかもしれないと思ったが、ただでさえ汚いミニイカ娘の口からゴキブリの足などが見えていて気持ち悪かったので放置しておいた。死んでも別に構わん。

 

初めはミニイカ娘のワガママな性格を改めてやろうと考えていた俺だが、いつの間にかお仕置きが楽しくなってしまい、ミニイカ娘が絶対に食べそうに無いものをワザと選んで与えるようになっていた。
毛虫、ムカデ、ミミズ、冷凍赤虫、冷凍マウス等々。
意外にもこれらのゲテモノは躊躇しながらも完食したが、そんな頑張り屋さんのミニイカ娘でも、どうしても食べなかったものがあった。
犬のフンや車に撥ねられていた狸の死骸などがそうだ。
もちろんこれ等を食べなかった事に対してはしっかりとお仕置きを行った。
犬の糞を食べなかったときは、ミニイカ娘をカッティングボードに固定して左手を少しづつ解体した。

 

『ピ・・ピィィ!!ゲショゲショピィ!!』

 

「はいはい、せっかく苦労して拾ってきた餌を食わなかったお前が悪い。」

 

俺は貼り付けられて必死に許しを請うミニイカ娘の左手の皮をデザインナイフで少しづつ剥いでいく。

 

『ビッ!?ビギャァァァァ!!!ギェェェッショァァ!!』

 

この世の終わりかと思うほどに泣き喚くミニイカを無視して黙々と皮を剥ぎ続け、やがては左手の筋肉組織が露になった。
さてここからが本番だ。
俺は左手の筋肉を少しづつそぎ落としていく。

 

『ゲヤァアッァァ!!!ビャァァァァ!!ヒッ!ヒギャァアァァ!!!!!』

 

少しづつ見えてくる薄いピンク色の骨が美しい。
俺は丁寧に肉を削ぎ落としていき、最後に残った骨も、間接を外して丁寧に解体してしまった。
左手の解体が終わった頃にはミニイカは黒い泡を吹いて気を失っていた。
狸の死骸を食わなかった時は、体のあちこちを爪切りでパチンパチンとやった。
死骸にまったく口をつけないミニイカ娘をガシッと捕まえる。

 

『ビィィィィ!!あぅぅぅぅ・・ゲショゲショゲショ・・、ピアァ・・ゲショゲッショ・・』

 

必死に言い訳をしながら許しを請うミニイカ娘にフッと笑いかけると、許してもらえたと思ったのか

 

『ほぇぇ~・・ニパッ♪』

 

と胸を撫で下ろしてクソ笑顔を見せた。
(ビキビキッ!殺したい、この笑顔・・)
その刹那、俺は握っていた爪切りでミニイカのピコピコを片方パチンと切り取った。

 

『・・・ホュ・・・ヒギャァァァァァァ!!!!ギッ・・・ギィィィ!!!』

 

続いて両乳首をパチンパチンと切り取る。

 

『ビギャ!!ビキャァ!!ヒィィィ!!』

 

更に両足の指を全て切り取る。

 

『ギャァァァ!!アギャギャギャァアッァ!!!』

 

 

体液で真っ黒に染まったミニイカ娘はショックで息も絶え絶えだったのでこの位にしておいた。
そんな苦痛をたっぷりと味あわせた甲斐があって、ミニイカ娘は何でも食べるようになった。

 

「さぁ、待ちに待った餌の時間だ!!」

 

『・・ゲショ・・ショ・・・キュゥゥ・・』

 

ミニイカ娘は2~3日に一度の餌の時間にもかかわらず、嬉しくなさそうだ。

 

「おいおい、せっかく餌を準備してやってるんだ、もう少し嬉しそうに出来ないのかァ!?」

 

『ピィ!?・・げ・・ゲッショォォ・・!ゲッショ・・ゲッショ・・ゲショォ~・・!!』

 

ミニイカ娘は俺の怒りを買わないように、無理やりリズムを取って喜んで見せた。

 

「そうかそうかw喜んでもらえて何よりだ。
 だがな、お前に餌をあげるのは今日で最後にしようと思う。」

 

俺がそう言うと、ミニイカ娘は『ホユゥ?』と不思議そうな顔をした。

 

「お前は何でも食べる良い子に生まれ変わった。
 だから今日の好き嫌いテストをクリアしたら、元の飼い主の下へ帰してやる。
 だが、テストに失敗したら更正は不可能と判断してお前を処分する。
 さぁどうする?挑戦してみるかな?」

 

ミニイカ娘は目を輝かせてゲショっと大きく頷いた。
俺の言い出したことだ、どんな恐ろしいテストか想像するに難しくないだろう。
だがそれでも元の優しい飼い主の下で望むがままにエビが与えられるワガママ生活に戻れるとなればどんなテストにも耐えられる、そう思ったのかもしれない。
もう元の家に戻れるつもりでいるミニイカ娘は、右腕と左手、そして両足の指が全部なくなり乳首が切り取られたズタボロの体に鞭打って嬉しそうにリズムを取ってヒョコヒョコと動いている。(立つ事が出来ないためスキップは無理なようだw)

 

『ゲショゲショ!!フワァァ♪キャハハァ♪ゲーショ♪ゲーショ♪ゲショォ~♪』

 

(おうおう、嬉しそうだな・・。だが最後のテストは辛いぞww)
俺はミニイカ娘の水槽の中央に、布で覆った小瓶を置いて言った。

 

「最後のテストはこれだ。この中の餌を見事に食いきったら好き嫌いを克服したとみなして解放しよう。
 だが、食べる事ができなかったら・・・」

 

俺はそこまで言うと、無言でスライサーをチラつかせた。

 

『・・ヘショォ~?』

 

ミニイカ娘はそれが何をするものか分かっていないようだ。
仕方ないので目の前で人参をスライスして見せると

 

『ヒッ!ヒィィィ!!ゲショォ!』

 

と頭を激しく左右に振って後退りし始めた。
どうやら理解したようだ、これで真剣になるだろう。

 

「さあて、行ってみようか・・」

 

俺が開始の号令をかける前に、ミニイカ娘は小瓶に向かっていった。
よほどスライサーが恐ろしかったのだろう、足の指を失って立てないミニイカ娘はゲショゲショと必死に這って小瓶に近づく。
俺はミニイカ娘が小瓶に最接近したところで掛けてあった布を取り去った。

 

『・・・ゲ・・ショ・・・!?』

 

ミニイカ娘は中のものを見て絶句する。
そこに入っていたのは前かがみに体を丸めているミニイカ娘そのものだった。
おとなしくさせる為にほんの少し痛めつけた為か、その体はガタガタと震えており、怯えて顔を上げることも出来ないようだ。
(さぁ、どんな反応をするのかな?)
俺は興味深く観察した。
一瞬の間の後に、ミニイカ娘は小瓶の中の同胞に向かって

 

『・・ゲショゲショ!!イキャァハハァ♪げしょぉぉ~!!』

 

と喜びを露にした。
小瓶の中のミニイカ娘も同胞の声を聞いて『ゲショッ!?』と驚くと、同じく喜びの声を上げて立ち上がった。
そのお腹には小さな仔ミニイカ娘がしがみ付いている。
いきなり2匹もの同胞に会うことができたミニイカ娘はしばらく興奮して喜びの声を上げていたが、餌が入っているはずの小瓶の中に2匹の同胞が入っているという事が何を意味しているのかを理解し、唖然とした。
ミニイカ娘は俺の顔を見上げて

 

『げしょぉ・・ゲショゲショピ?・・ピィィ?・・』

 

と何か言っている。
ー本当に同胞を食べなくてはいけないのでゲショか?-
おそらくそんな事だろう。

 

「食べたくなければ食べなくてもいいよww」

 

そういってスライサーをチラつかせるとミニイカ娘はブルブルと震えて小瓶の中の二匹を悲しそうに見つめたまま固まってしまった。
小瓶の中の親子はそんなミニイカ娘の様子をゲショ?と不思議そうに眺めている。
まさか自分達が餌として連れてこられたとは思っていまい。
このままでは埒があかないので小瓶の中のミニイカ娘から仔ミニイカを引き剥がして取り出した。

 

仔ミニイカ『ピュィィ!ピュィィ!ピョピョピョピョピョ!!』

 


親ミニイカ『ゲショオオォ!!ビギャァ!ヒギャァ!ヒギャァ!イイイイ!!』

 

 

親ミニイカは返してくれと泣きながら頭を小瓶に擦り付けて懇願している。
俺は泣き喚く仔ミニイカを瓶の外で固まっているミニイカ娘の口元に近づけた。

 

「さぁ、食えよ。ただし、頭は最後な。」

 

ミニイカ娘は仔ミニイカとスライサーを交互に見比べ、やがて涙を流しながら仔ミニイカの足に喰らいついた。
水槽内に響く仔ミニイカの悲鳴。
小瓶の中で狂ったように暴れながら悲痛な叫びを上げる親ミニイカ娘。
仔ミニイカを頬張るミニイカ娘は触手で耳と目を塞ぎながら必死に口を動かしている。

 

『ピュゥゥ!ピュ!!!ピキャァァ!!ヤィィィ!!アエェエェェェ!!!!ウィ!・・ゲッ!・・・ゲ・・・・エゲ・・・・』

 

仔ミニイカ娘は体の大部分が食い尽くされて、叫び声にも元気がなくなっていった。

 

『ゲショオオオオオオオオオ!!!ゲエェショオオオォォォ!!!!ビギャァァァ!!』

 

親イカは小瓶を叩き割らんばかりに触手と蛇足で殴打している。

 

「おい、残すな。」

 

俺は瀕死の仔ミニイカの残りの部分を食い尽くすように命令する。
ミニイカ娘は口元を仔ミニイカの体液で真っ黒にしながら頭まで全て喰らい尽くした。

 

『ウゥ・・ゲプ・・うぃぃぃ・・・ォエェ・・』

 

『ヒギャアアアアァァ!!ビイイイイィィ!!』

 

仔ミニイカを同胞に喰われてしまった親ミニイカはボロボロと涙を流しながらもその犯人であるミニイカ娘を睨み付け、逆立てた触手の先を向けて怒りをあらわにしている。
面白そうなので親ミニイカを小瓶から取り出して、水槽の中で気持ち悪そうに腹をさすっているミニイカ娘の近くに置いてみた。

 

『ゲソゲソ・・ゲショォ~・・ゥオェ・・』
(しかたがなかったのでゲショ・・許してくれなイカ・・?)

 

『ビィイイイィ!!ゲシャゲシャゲシャァァ!!!』
(仕方が無いでは済まないでゲショ!!私の子供を返すでゲショ!!)

 

親ミニイカは怒りに任せて横たわる同胞に飛び掛った。
横たわっているミニイカは両手を失い、足も負傷してまともに立つ事が出来なくなっているため、親イカの攻撃をモロに食らっている。
腹の上でジャンプして踏みつけたり触手でボコボコに殴ったりと、攻撃の手を緩めない。

 


親イカの攻撃を喰らい続けたミニイカ娘は自身の体液で真っ黒に染まり白目を剥いて気絶してしまった。
ビクビクと痙攣し、話しかけてもヒィヒィと浅く呼吸をするだけで、大変危険な状態だ。
親イカも仔イカを食われたショックと疲れで座り込んで放心し、ポロポロと涙を流している。

 

「最終試験は失敗だな。さぁて十分遊んだし、片付けるか。」

 

俺は動かなくなっている2匹のミニイカ娘をガムテープで人参に縛り付けた
どちらもほとんど抵抗しない、スライスしても反応が無かったら面白くないが、まぁいい。

 

「長い間お疲れさん、仲良く旅立ちなww」

 

俺はミニイカ娘を縛り付けた人参のヘタを切り取ってスライサー付属のフードホルダーにセットした、これで怪我をすることなく安全に”最後まで”スライスする事ができる訳だ。
更にこのドイツ製スライサーは左右のつまみで厚さや切り方を調整できる優れものだ。
今回は厚さ3ミリのフラットに調整し、ゆっくりと人参を削り始めた。

 

シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!

 

『ピィ!?ピイイイイィィ!!ハワワワワワ・・・』

 


『ギャソ!ギャソォ!!ヒィィィ!!』

 

やっと状況を理解して抵抗を始めたようだ、だがもう遅い。
スライサーはミニイカ娘達の真下に迫ってきている。
2匹は必死に足首をバタつかせて迫りくるスライサーから少しでも逃げようともがくが、上半身と足を人参に貼り付けられているため無駄な抵抗でしかなかった。
そのうち、遂にスライサーが親イカの爪先を飛ばした。

 

『ビギャァァアァァ!!!!ギ!?ヒギ!!ギャ!!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!』

 

スライサーが足を3ミリづつ削っていく度に、親ミニイカが激しく頭を動かして悲鳴をあげる。
2匹を同じ高さに縛り付けたつもりだったが、親ミニイカの方が少し低い位置に固定されていたようだ。

 

「さぁ、お友達は先に楽しんでるぜ!?お前もそろそろだなww」

 

シャッ!シャッ!シャッ!

 


『ヒィィィィ・・イァー・・(シャッ!・・シャッ!・・ゾリッ!)ピギィ!!!ギャア!!アグァ!!ビイィ!・・!!・・!!・!』

 

遂に2匹は仲良く悲鳴の合唱を響かせ始める。

 

シャッ!・・シャッ!・・シャッ!・・シャッ!・・シャッ!・・シャッ!
『『ビィ!イギィ!ゲシャァ!ビギェェ!アギィ!!ギャイィ!!・・!!・・!!』』

 

俺はフードホルダーにセットされた人参withミニイカ娘をなるべくゆっくりと動かして、じっくりと痛みを与える。
そのうち、上半身だけになってしまった2匹は悲鳴を上げることも出来なくなり、スライスされる度にビクッ!ビクッ!と痙攣するだけになってしまった。
生命力の高い生き物として有名らしいミニイカ娘だが、さすがに限界が近づいているようだ。

 


ここまで反応が薄いともう面白くない。
俺はスライスする手を早めて一気に削り落としていった。
ミニイカ娘達は胸の下辺りまで削られた頃には痙攣すらしなくなり、目も白く濁っていた。
流石に死んでしまったようだ。

 


俺は速度を早めて頭まで削り落とした後、ボールの中を覗いた。
そこにはスライスされた人参と訳の分からない肉片、そして黒い液体であふれている。
ゴキブリや多くのゲテモノを食わせたうえに、親イカのほうは腕輪も外していないしワンピースごと削ってしまったので食べるのは危険と判断して処分した。

 

 

 

次の日の朝。
清々しい天気に誘われるように玄関を出た俺は今回の出来事を思い出しながら車に向かう。
結局は当初の目的である躾を忘れてしまい、痛めつける事が目的になってしまった。
(次こそはしっかりと躾をして返してやろう・・)
俺はフロントガラスが墨で汚れている愛車を眺めながらニヤリと口を歪めた。

おわり

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みせしめ!?ミニイカ娘!

近所の浜で仲間と数人でバーベキューをしている時だった。
『ゲショー!!ハァハァ!』
聞き覚えのある鳴き声に気が付いて目を向けると、そこには目を輝かせたミニイカ娘が一匹立っていた。

「あれ?これってミニイカ娘じゃね?」
「何かハァハァ言ってよだれ垂らしてるぜ?汚たねーな。」

一時期持て囃されたミニイカ娘も、ブームが去った今では害虫扱いで誰も見向きもしなかった。
基本雑食だが人間の飼育下ではエビしか食わなくなって餌代が恐ろしい額になるうえに、150年も生きると分かったのだ。まともな人間ならばカワイイというだけで飼える生き物ではないと敬遠するだろう。

「ああ、このエビに寄ってきたのか。どうする?一尾だけ食わせてやるか?」
「バカ、一尾で済むわけないだろ。一尾与えたら満腹になるまで離れなくなるぞ。」
「そうそう、しかも座り込んでビィービィー泣き出したらたまんねぇよ。・・・ん?」

気が付くと俺達の周りに数匹のミニイカ娘が同じように目を輝かせていた。

「うわ~・・、来ちゃったよ。どうする?」
「無視無視、もうエビから食っちまうか。」

そういって俺達はエビをどんどん焼いてバクバクと食い始めた。
とたんに俺達を囲んでいたミニイカ娘達が騒ぎ出した。

『ゲ、ゲショゲショ!ビイイィィ!!』
『ギィィィ!!!ゲショショ!!』
『ピュィィィ!アエェ~!アエェ~!』

こいつらは当然のようにエビが貰えると思っていたらしい、目を吊り上げて猛烈に抗議をしたり甲高い声で泣き喚きだしたりと大騒ぎだ。
その中でも先頭に立っている一匹がひときわ大きな声で抗議している。

『ゲッショ!ゲゲゲッショ!!グルルルゥ!!ゲァ!ゲァ!ゲァァァ!』
「あああ~~!!うるせぇ!!」

人の食事を邪魔している癖して何という態度だろうか。
普段温厚な俺も心の中に真っ黒な雲が立ち込めていくのが分かった。

「仕方ない、一匹だけ見せしめで〆るか・・。」

俺は生き物を殺すのは苦手だったが、せっかくの楽しい時間を邪魔されて不愉快だった。
鉄串を一本取り出して先端に小エビを一匹刺してやると、それを先頭で抗議しているミニイカ娘の前に差し出した。

「おら、食いつけ。」

俺がそう言い終わる前にミニイカ娘は飛び掛ってきていた。
  パクッ!!
大口を開けて飛んできたミニイカ娘が、鉄串に刺さっている小エビを一口で口に収める。


俺はすかさずその体をサッと掴んだ。

『あむあむ♪・・げふょぉ?』

何故掴まれてるのか分からず、?を浮かべているミニイカ娘を掴んだまま、静かに黙祷を捧げる。
そして次の瞬間、鉄串を持つ手に力をかけてミニイカ娘を刺し貫いた。
 グッ!ブズズズズ!

『ゲッ!ビギャァァアアアアァァァァ!!!!!』

一気に後頭部まで刺し貫かれたミニイカ娘は良い悲鳴を聞かせてくれた。
その声に、俺達の周りを囲んでいたミニイカ娘達は慌てて逃げ出したり、失禁しながら座り込んだりと様々な反応を示した。
もうエビをねだるどころでは無い。

帽子まで串刺しにされたミニイカ娘は

『ゲヒョ・・ォォ・・・ゲ・・ヒョ・・ォォ・・クゥゥ・』

と虫の息だ。

「・・殺してやるか。」

なんだか可愛そうになった俺はミニイカ娘の眉間にもう一本の鉄串をあてがった。
この位置を刺し貫けば即死できるだろう。

『・・・ェビィ・・・』

・・・ぇ? 今何て言った?

『・・・ギェビィ・・・・・ギェビィ・・・・』

見るとミニイカ娘は苦しそうな顔をしながらも触手はエビのほうに伸びている。
俺はその行動を見て目を疑った。

「・・・はぁ?死にそうになってるのにエビを取ろうとしてんの?」

何なんだこの生き物は?
普通の野生動物なら命の危険が迫っているこの状況で食い物に手を伸ばすような事はしないんじゃないか?
まずは何とか助かる為の行動を取るだろう、串を抜いて逃げようとするとか・・。
それがコイツはどうだ?今まさに止めを刺されようとしているこの状況で何とか好物のエビを食おうとしている。

「こんな馬鹿げた生き物に慈悲をくれてやる事はないよw」

俺の考えている事を読んだかのように仲間が言い放つ。
その言葉を聞いて俺も吹っ切れたような気がした。

「・・・それもそうだな、見せしめならグロくしてやらなきゃ効果が無いしな。」

冷たく呟くと、ミニイカ娘を貫いている鉄串にそっとナイフをあてがった。
突然目の前に現れた鋭利な刃物にミニイカ娘はガタガタと震え始めた。

「動くなよ。」
『ピッ・・ピイィィ~・・ハワワワ・・・』

震えるミニイカ娘の歯が鉄串に当たってガチガチと音がする、その振動がナイフを伝って俺の腕にまで伝わってきた。
周りで見ているミニイカ娘達も一歩も動けず、声も出せずにガタガタと震えながら串刺しの同胞とナイフに釘付けになっている。
そんな沈黙は俺がナイフを少しづつ前方に滑らせ始めると悲鳴に変わった。

『ゲショォ!ゲショゲショォ!!ピィアァー!!』

俺は外野の命乞いをしているような悲鳴を完全に無視してナイフを滑らせる。
やがてミニイカ娘の口元に迫ったナイフは、速度を落とすことなくミニイカ娘を通り抜けた。

『・・・・・?』

何が起こったのか分からない様子の串刺しミニイカ娘の頭を摘み上げて、真下を見せてやる。
そこには顎から下の自分の体が横たわっていた。

『!!!?』
「すげーな、帽子が無事なら生きて居られるのか。」
「キモチワリー、その辺に捨てとこうぜw」

俺は胴体の近くに頭を捨てた。
そうして遠巻きに見ていたミニイカ娘達をにらみつけると、ミニイカ娘達はゲショゲショと逃げていった。
ようやく仲間達との楽しい時間を取り戻したのである。

浜辺でバーベキューをするときはミニイカ娘を一匹、できるだけグロく〆て近くに捨てておく事を勧める。
こうする事で他のミニイカ娘が近づいてこなくなるからだ。
機会があればぜひお試しあれ。

おわり

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『恐怖、物乞いミニイカ娘』

「まったく・・勘弁してくれよぉ・・」

 

俺はテーブルの上にちょこんと座って小首をかしげているミニイカ娘を見てゲッソリしながら呟いた。

 

『ゲーショ♪ァハァ♪』

綺麗なドレスを着て「私可愛いでゲショ?」とでも言っているように媚びた笑顔を浮かべているコイツは、2軒隣のババァが飼っているミニイカ娘だ。


なんとこのミニイカ娘は夕食の時間になるとこうやって近所の家に侵入し、可愛らしい仕草を披露してエビを恵んでもらっている。
どうも飼い主のババァからそのように躾けられているようだ。
餌のエビ代が家計を圧迫するほどに大喰らいなミニイカ娘を少ない負担で飼う為の工夫のつもりなのだろう、とんだモンスターオーナーだ。


俺も最初のうちはこの小さな物乞いにエビを与えていた。
綺麗に着飾ったミニイカ娘が目の前でお腹を鳴らして泣いていたらそんな気持ちにもなってしまうだろう。
だが、コイツは俺を「高確率で餌をくれる餌係」として認識したのか頻繁に侵入してくるようになった。
なんと今週はもう5日間連続で訪れている。

 

「おまえなぁ、腹減ってるなら家帰って餌もらえよ。ホラ、帰れ。」

 

俺はミニイカ娘を掴んで玄関にそっと置いた。
しかしミニイカ娘はそんな事では諦めない、今度は媚びるように鳴き始めた。

 

『・・へぅぅ・・ぴぃぃ・・ぁあ~ぃ!ぁあ~ぃ!うぃい~!~~』

 

綺麗に着飾ったミニイカ娘が『クウ~』と可愛らしく鳴るお腹を押さえてピィピィ泣いている。
愛護派の人間がこの光景を見たら、目を細めて「よしよし」とすぐさまエビを腹いっぱい与えるだろう。
そして餌を与えなかった俺を「人でなし」と非難するのであろう。
だがこれが本気の涙ではない事を俺は知っている。
その証拠に、コイツは時々薄目を開けて俺の反応を伺い、俺が無反応のままだと更に音量を上げて泣き喚き始める。
そうすれば俺が根負けしてエビをくれると思っているからだ。

 

「・・・さすがに毎日同じ手が通用するはずないだろう・・おとなしく家に帰りな。」

 

俺は諭すように語り掛けた。
そんな優しい言葉に、なんとミニイカ娘は舌打ちをして威嚇し始めた。

 

『・・・・チィッ!げぇそぉぉ!!ギェビゲアァギェビィ~!!』
  (うるさいでゲショ!!餌係は黙ってエビを持ってくればいいのでゲショ!!)

 

・・・何なんだコイツは。
可愛い格好をすれば無条件でエビをもらえるのが当たり前だと思っているのか?
俺はカチンと来ながらも冷静に語りかける。

 

「そんな態度をとったら駄目だよ、ほら、お家の人が心配してるよ?」

 

『ビキャェェ!!ウウウゥ!!』
  (黙るでゲショ!!私に説教するなんて150年早いでゲショ!!)

 

癇癪を起こしたように喚き散らしたミニイカ娘はついに最終手段の墨吐きを行った。

 

『ブブゥー!!ブブゥー!!ブブーー! ふぅ・・ふぅ・・』

 

玄関に墨を撒き散らし、最後は俺に向かって勢いよく墨を飛ばしてきた。
周辺に置いてあった靴も玄関マットもすべて墨だらけ、おまけに俺のシャツにも墨がかかってしまった。
その有様にあわてている俺を見て、とうの本人は「ヘヘー!ベロベロベロ~!」と赤い舌をチロチロと見せて挑発している。

 

ーーーーーーブチン!!!-------

 

頭の中で凄い音がした。
理性がすべて飛んでいってしまったようだ、もう自分を抑えられない。

 

「人の善意をなんだと思ってんだこのクソイカがぁぁぁ!!!!!!!オラァァ!!!」

 

   ボグ!!

 

『ゲギョォ!!オブ!!!』

 

つま先が腹部にめり込んで、墨を吐きながら吹っ飛んでいくミニイカ娘は、放物線を描いて飛んでいった先で玄関のノブに腰を思いっきり打ち付けた。

 

『ハガガ!!!!・・・うぃぃぃ・・・・うぅぃぃ・・ピィィィ・・・』

 

腰を強打した事で立てなくなってしまったミニイカ娘は床をゴロゴロと転がりながら痛みに耐えている。
そんなミニイカ娘を掴んで、ドレスをビリビリと破り捨てた。

 

『ピ!!ピィィ!!ひぃぃぃ・・あいぃ~!あぁ~ぃ!』

 

ドレスを脱がされて泣きじゃくるミニイカ娘は触手を使って俺の手から逃げ出そうともがいていた。

 

「邪魔な触手だ!!!食ってやる!!」

 

ガッ!!ブチブチブチ!!
俺は後頭部の触手を咥えて一気に喰いちぎった。

 

『ひぎゃぁぁぁぁぁ!!ピュイイイィィ!!!!』

 

「軟体生物の分際で人間を舐めくさりやがって!生きて帰れると思うなよ!!」

 

『ヒィ!びゃぇぇぇ!ぎゃぁぁぁあぁ!ぴぎぃぃぃ!』

 

服を剥ぎ取られ、触手もほとんどが毟り取られたミニイカ娘は抵抗手段を失って泣く事しか出来なくなっている。
俺はそんなミニイカ娘の涙が本気の涙である事を確認してから、少し冷静になって語りかけた。

 

「わかったか、人間は怖い生き物なんだぞ。勘違いして舐めた態度を取ってると痛い目にあうぞ。」

 

『ぴぃぃ・・げそげそ、げそぉ・・』

  (ごめんでゲショ・・・もうしないから許してくれなイカ?)

 

「分かったらいいさ、家に帰れよ。触手もすぐに生えてくるだろ。」

 

そういって床に降ろしてやると、ヨロヨロと歩き出して出口に向かっていく。
そして出口近くで少しこちらに顔を向けたと思うと

 

『びぃーー、ベロベロベロォ~~!!』

なんと赤い舌をチロチロと出して再び挑発をしたのだ。
甘かった、もうコイツは更正不可能だ、人間を馬鹿にしている。
俺は玄関をすり抜けて外に逃げ出したミニイカ娘をすぐに追いかけた。
どんなにあわてて逃げても所詮ミニイカ娘だ、敷地を出る前にすぐに捕まえる事が出来た。

 


乱暴に掴んで再び家に連れ戻す俺の手の中でミニイカ娘は『キャイ!キャイィィ!ブー!!ブブー!』と墨を吐きまくっている。
俺はミニイカ娘を家の中に連れ帰ってすぐに、デコピンの嵐をお見舞いした。
ーバチンッ!バチンッ!ビシィッ!ビチンッ!バチッ!バチンッ!・・ッ!・・ッ!・・!・!
指が痛くなっても気を失っても何十回も顔の形が変わるまでデコピンを叩き込んだ。

 

『ビッ!ゲッ!フギャッ!ビキャァッ!ゲブッ!オゴッ!ミギャ!ィギャァァァ!!』

 

気が済むまでデコピンを叩き込んで中指の感覚が無くなってきた頃には、ミニイカ娘は顔面が崩壊し、下あごは割れて、片目は潰れ黒い液体が滴っていた。

『ゲ・・ジョォ・・・ゲ・・・ゲ・・ジョ・・』

 

怒りをすべて顔面で受けたミニイカ娘は息も絶え絶えで、交通事故にでも会ったかのような酷いダメージを負っていた。

 

「クソイカが!どんなに着飾って可愛い仕草を作ってみても所詮中身は腹黒いミニイカじゃねぇか!そのグチャグチャの腹ん中見せて見ろよ、お前の本性をよぉ!」

 

俺は未だに収まらない怒りをぶちまけながらミニイカ娘のケツの穴に人差し指と中指を突っ込んだ。

 

『・・・・・・ゲピョ!?!?!?ガッ!!アガガ!!!!』

 

指は苦しむミニイカ娘を無視してどんどん侵入し、腸を突き破り、胃を突き破って食道まで到達した。

 

『ァガ!!ハ・・・ガァ!!オゴ!・・・ゴ・・・・・・・ォ・・・・・』

 

やがてほとんど反応しなくなったミニイカ娘の口から真っ黒な二本の指が顔を出す。
俺はミニイカ娘を串刺しにして口から出てきている2本の指でミニイカ娘の頭を挟むと、そのまま体の内側に引きずり込んだ。
体液で滑る頭は、ゴムのように弾力があるミニイカ娘の体の特徴と相まって、以外にもスンナリと体の中に入っていった。
やがて頭が完全に胴体に埋没した。さすがは軟体生物だと関心しながら、更に頭を引きずりこんでいく。
そしてミニイカ娘は完全に『裏返った』状態になった。
まるで臓物の塊のようなピンクの物体がビクリビクリと蠢いており非常にグロテスクだ。


端部の穴からは内側から足が2本飛び出ており、塊の一部が大きく膨らんでいる所にはわずかに顔の形が浮かび上がって見える。
頭に致命傷を負っていないために死ぬ事が出来ないのだろう、浮かび上がった顔の口の部分がパクパクと動いている。

「ハハハ!こんなになっても生きてるのか!もう死にたいだろう!?自分の生命力を恨むんだな!!」


俺は笑いながらこのグロテスクな生き物を箱に詰め込んだ。


次の日の朝、閑静な住宅街に響き渡る悲鳴。
そう、あのクソイカの飼い主が自宅の前に放置されていた箱を開けて感動の再会を果たした声だ。

 

「再会できてよかったなぁ・・長くはないだろうけどなw」

 

俺は墨で汚れた玄関を掃除しながら昨日の虐待を思い出して余韻を楽しんでいた。

 

(おしまい)

 

 

 

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殴らなイカ!?

ノリで作ったフラッシュです、操作などは一切出来ません。

http://www1.axfc.net/uploader/Flash/so/2068

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ミニイカで遊ぼう

数日前に近所の浜辺で数匹のミニイカ娘を見かけた。

 


ここ九州ではもともとミニイカ娘は存在していなかったのだが、他所から持ち込まれたペットが捨てられて野良となり、
温暖で住みやすい気候のためか爆発的に繁殖して社会問題となりつつあった。

 

面白そうだから駆除のついでに遊んでやろうと思った。
とりあえず捕獲方法を考える。
やっぱエビだろうか?野良ミニイカは毎日エビを食えるようないい生活はしていまい。
いくら警戒心の強いミニイカ娘とて久方ぶりのエビを見せれば近づいてくるだろう。
そいつがエビの味を忘れられない元ペットだったならなおさらだ。

 

翌日、私は桜エビの袋と数尾のブラックタイガーを手に浜辺に向かった。
数分探し歩くと・・居た。やはりこの付近に巣があるようだ。

 

「ゲソゲッソ♪」
「ゲショ!ピョピョピョ♪」

 

私は浜辺で砂遊びをしている4匹にゆっくりと近づき桜エビの袋をビリビリと開けた。
4匹は音に気づいて私を見ると

 

「ピッ!?ピギャーー!!」 

「ピィィィー!!ゲショォォー!!」

 

と絶叫しながら逃げ出そうとする。
そんな4匹に桜エビを一摘み投げつけてみた。

 

「ピイィ!?・・ピィ?・・・・・ゲショォ!!」 

「ゲ、ゲショゲショ!」

 

4匹は足を止めて投げつけられたエビを見たとたん、恐怖の表情から一変して目を輝かせ、触手で口へ運び始めた。
しかし人間がすぐ近くに迫っている事を思い出したのか、我に返って手を止め此方を怯えた表情で見る。
私はそれを確認するとニッコリと笑い、桜エビ一掴みを自分のすぐ近くに置いてみた。
だが警戒していてなかなか近づいてこない。
(おかしいな、笑顔でエビを見せればOKと虐待スレに書いてあったのに・・それならコイツでどうだ)
私はブラックタイガーを取り出してそっと置いてあげた。すると

 

「ゲ、ゲショォー!ジュルルゥ!」

 

と一匹が涎を垂らしながらゆっくり近づいてきた。さすがの破壊力だ。
私は手のひらで(どうぞ)のジェスチャーをしてみせるとミニイカ娘の顔から警戒の色が消え、堰を切ったようにブラックタイガーを頬張り始めた。すっかりボテ腹になったミニイカ娘を優しく手の平に乗せてくすぐってあげると

 

「キャッ♪キャッ♪キュゥゥ♪」

 

と無邪気にはしゃいでご機嫌になり、私のことを完全に(優しいご主人様)と認識したのである。
その光景を少し遠くから見ていた3匹のミニイカ娘も、トテトテと桜エビを拾いながら近づいてきて

 

「ゲショゲショー♪アハハァ♪パァァ☆」

 

と輝くような笑顔でブラックタイガーを要求してきた。
露骨な反応に反吐が出そうになるが、私は3匹に1尾ずつ与え、食べ終わったら同じように遊んでやり、
すっかり警戒心の解けた4匹を自宅に持ち帰った。
4匹は用意された水槽の中で

 

「ゲソゲソ♪ゲソゲソォ♪じゅるるぅ・・」

 

などと何か話をしているようだ。
どうせ(優しいご主人様が出来たでゲショ♪これで毎日エビ三昧でゲショ♪)とでも話しているのだろう。

さぁ、どうしてくれようかね

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