アンジャッシュの「すれ違いコント」は、2300年前のアリストファネスという作家が既にやっています。
あまりに内容が感傷的過ぎたので、前の記事を全て消しました。ここで再度所信表明します。
恐らくgoogleは既にコメディを生成するAI(以下:コメディAI)を作る事が技術的に可能です。コメディAIを作るために2022年5月から機械学習を学び始めたばかりの私の素人検分ですが。
仮にそうならば、コメディを生成するより重要なタスクがあるので、彼らはそれを公開または制作していないだけなのでしょう。
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幾らかの絵師が作画AIへ発狂していますが、人間の絵師は9割9分が他人の画風をパクらない限り絵を描けない訳なので、「人間の絵をパクるのはよしなさい」といった論法での作画AI批判はお門違いです。
全ての脚本は既出の要素の新たな組み合わせ、要するにコラージュです。貴方が最後に見た映画は聖書かシェイクスピアとかなりの部分でカブっています。
エンタメコンテンツに新規性・独創性が発生し得なくなる時期が近付いているのかもしれません。あるいはもうその時期なのかもしれません。
研究を開始してからしばらく経ちますが、もう私は漫画に盛り込むボケをいくつかAIに作らせています(まあ他人が作ったツールにおんぶにだっこですが)。恐らくコメディAIを作るのはそう難しい事ではないでしょう。というのも、私が教師データとして色々なコメディのボケを人力で収集して分類する過程で気付いたのですが、新しいボケのパターンが最近全く登場していません。Paradise PDやRick and Mortyに出てくるボケはかなりの割合でthe Simpsonsで既出です。M1準決勝のネタで統計を取りましたが、ほとんどのボケが過去のM1で既出でした。
悲しい仮説ですが、コメディは底が浅いコンテンツなのかもしれません。
ついでに言うと、恐らく「コメディを自動生成する」事自体はAIを使わずとも全然可能だと思います。実際、私が今書いているコードでは非常に限定的な領域でしかAIを使っていません。
8年後の人々に向けて宣言します コメディAIを研究していて、2030年までにコメディAIが芸人を失業させることを予測している人間がここにいます。