ChatGPTを使ったブログ記事の作り方
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要約:
- ChatGPTは、文章生成、文書の分類、言語翻訳などの自然言語処理を行うことができる。
- ChatGPTのAPIを使うことで、開発者は自然言語処理に関する多様なタスクを簡単かつ高精度に解決できる。
- ChatGPTには学習データや出力方法に偏りがあるため、適切な入力データや命令文を用いることが必要になる。
はじめに
「ChatGPTを使ってブログ記事を簡単に作成したい!」といった願望は、多くのブロガーが興味を持つテーマの1つでしょう。
ブログ記事の作成は、時間と手間がかかる作業で、特に毎日更新する場合は負担が大きくなります。
ChatGPTを使った自動生成は、忙しく、時間のないサイト運営者やライターにとって魅力的なツールであると言えます。
ChatGPTは、以前のような「自然言語処理は使えない」といった印象を大きく覆すほどの高い評価を得ており、時間の節約だけではなく、記事の質も向上するといった期待も望めます。
この記事では、ChatGPTを使ったブログ記事の自動生成方法について詳しく解説するとともに、自動生成のデメリットにも触れ、その問題をどう解決するかについても考えていきます。
さらに、ChatGPTで良質なコンテンツを作成するには、”どういったコツがいるか”、”どのような命令文を投げればよいか”といった部分に関しても、後半で具体的な例を挙げながら説明していきます。
ChatGPTとは?自然言語処理の最先端技術による言語モデル
ChatGPTとは、自然言語処理技術を最先端まで発展させた言語モデルの一つです。
ChatGPTを使用することで、文書や文章に含まれる膨大な情報を自動的に把握したり、要望に応じた適切な回答を得ることが可能になります。
2013年に設立されたOpenAIにより2018年にGPTが論文によって提案され、翌年には強力な自然言語処理技術を提供するGPT-2が登場しました。
続く2020年にはGPT-3が発表され、更に2022年11月に本記事でも紹介するChatGPTが公開されます。
質疑応答はもちろん、サイト検索や自動翻訳、文章生成など、様々な業界で活用されており、企業内におけるビジネススキルアップや顧客満足度アップに貢献しています。
また、この言語モデルは、使えば使うほど、時間が経てば経つほど、学習を積み重ねることが可能なため、常に対話や回答の質が向上し続けています。
ChatGPTとは何か?自然言語処理技術の基本
ChatGPTは、以前のような単一応答型のシステムではなく、人間とAIがコミュニケーションの取れる応答型のシステムを採用しています。
GPTとは、Generative Pre-trained Transformerの略称で、Transformerというニューラルネットワークを利用して学習します。
そもそもChatGPTとは、”GPT-3ファミリー”という旧来から存在する言語モデルをベースとして構築されたサービスで、“教師ありの学習”と、繰り返し試行錯誤のやりとりを重ねる”強化学習”の両方で転移学習が行われています。
ChatGPTが利用されることで、検索エンジンやウェブサイト、SNSなどの情報をもとに、都度学習が行われるため、質問応答の精度が日に日に向上することが期待されています。
ChatGPTの使い方は簡単で、ツールが提供されているOpeAIの専用フォームに問い合わせを入力するだけです。
入力された文章をもとに、適切なレスポンスをChatGPTから得ることが出来ます。
具体的には、OpenAIのサイトからChatGPTに取得したアカウントでログインを行い、入力フォームから質問を投げることで回答を受け取ることができます。
今まさに、この瞬間も世界中で利用されていることでしょう。
ChatGPTの特徴とは?他の自然言語処理技術との比較
ChatGPTは、大規模データセットを介して訓練されたニューラルネットワークを用いて、人間のように自然な文章を生成できる非常に強力な技術です。
例えば、企業が顧客との会話をChatGPTで自動応答することで、迅速に回答を提供することができるようになります。
各社様々な自然言語処理の開発を行ってはいますが、現時点でGPTよりも精度の高いサービスは見当たりません。
※執筆時点の筆者の評価ですので、今後は市場自体が大きく成長し、新サービスが出てくる事は当然あり得るを考えてください
つまり、ChatGPTの最大の特徴は、他の自然言語処理技術と比較しても、高い精度で且つ高速に文章の生成ができることです。
これは、膨大なデータセットをうまく活用できていることが理由となります。
また、ChatGPT(GPT-3)の学習モデルは、他の自然言語処理技術に比べて容易に扱うことができるため、多くの企業や研究者に活用されており、専門的な分野での成長や進化もライバルと比較して速度が早いと考えられます。
一方、ChatGPTには問題点も存在します。
例えば、ChatGPTはあくまでも1つのモデルであるため、全知全能ではなく、100%正確な回答を提供することが現時点では実現できていません。
最近では、Pythonなどのプログラミング言語を使用したり、GPT-3のAPIを使ったアプリケーションが多く公開されてきています。
また、GitHubなどで公開されているツールを使用することで、容易にGPTと連携されたシステムの構築が行われるようになった為、上記のような問題点も縮小することが予想されます。
ChatGPTに必要な料金体系と選び方のポイント
ブログを運営している方なら、SEO対策に一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
SEOの中でも、コンテンツや記事の作成は、非常に労力がかかり、且つ重要なポイントであることはご存知のことかと思います。
しかし、日々コツコツと記事を作成していくことは、初心者のみならず、中級者・上級者の方にとっても骨が折れる面倒な作業になっていることでしょう。
一方、ChatGPTを使用した文章の自動生成は、必要なデータ(質問)を入力するだけで、簡単に記事を生成することができます。
現時点では、混雑状況によりレスポンスが遅くなってしまったり、サーバダウンしている事が多いものの、無料で利用できるプランも存在しており、副業やフリーランスで活動しているライターにも喜ばしい状況となっています。
さらに、2023年には有料プランとして$20.00でサブスクリプションサービスが開始されました。
これにより、ますます使い勝手の改善やレスポンス速度の向上が見込まられることが期待されています。
ChatGPTの料金体系とは?
ChatGPTを利用することで、ブログ記事の作成や更新などの煩わしい作業から解放され、より多くの時間をビジネスやプライベートな活動に割くことができます。
ChatGPTの元となるGPTの料金体系は、利用者のニーズに応じて複数のオプションが用意されています。
一般的には、自動生成する文章の量に応じて月額料金が設定されているGPT-3が有名です。
また、使用するAPIの種類やレートリミットによっても、料金が異なる場合があります。
ChatGPTは無料で利用できますが、より多くの機能やAPIアクセスが熱望されており、近い将来はAPIの開放や別機能による有料プランが出現する可能性もあります。
しかしながら、現在のところ$20.00の月額サブスクリプションサービスのみが提供されており、無料プランよりも有料プランのユーザーに快適な環境が提供されています。
中小企業のウェブ担当者や個人ブロガーにとって、ChatGPTの自動生成機能は、時間とお金を節約するために非常に便利なツールです。
ライターに依頼していた原稿料やご自身の稼働時間を鑑みると、ほとんどの方は「有料プランに切り替えてもよい」と言って良いほどのメリットがあると考えられます。
ChatGPTを使う上での注意点とポイントとは?
ChatGPTを使用する際には、いくつかのポイントと注意する点があります。
まず、ChatGPTを使ったブログ記事の自動生成を行う場合は、その記事の”品質”に注意することが大切です。
ChatGPTは自動生成ツールであるため、文章の表現力や充実度、正確性が不十分である場合があります。
そのため、作成した記事を人の目で確認したり、執筆者本人による修正・加筆を行う必要が出てきます。
また、関連する記事や文献などをChatGPTに参照・学習させることで、正確性や表現力をアップさせることが可能です。
適切なキーワードや前提文を指示・指定してあげるとよいでしょう。
具体的な命令文は、この記事の後半で解説しています。
当然ではありますが、ChatGPTは文章を生成するツールであるため、デザインに関する生成機能は現在のところありません。
そのため、ウェブコンテンツを作成する際は、別途デザインを作成したり、イメージや動画ファイルを用意する必要があるでしょう。
しかしながら、HTMLコードやCSS、プログラムに関しては、構文を生成する能力を持っているので、文字で表現できる内容であれば、試しにChatGPTに問い合わせてみるのも面白いでしょう。
また、世の中にはGPT以外にも様々な自動生成ツールが存在するため、必要に応じて他の生成ツールと比較することも大切です。
ChatGPTで出来ることは?自動生成されるブログ記事の特徴と活用方法
ChatGPTを使って自動生成されるブログ記事とはどのようなものでしょうか?
出力される記事の内容は、ChatGPTが学習した様々なデータから自動的に生成されるので、”見出し”、”冒頭文”、”本文”と区画にわけて、人が書いた記事に近い形で構成された内容を受け取ることが出来ます。
また、生成された記事はメモ帳などを使って、後ほど自由に編集することができるので、出力された内容を”そのまま使わなければならない”といったわけではありません。
ブログに投稿する際は、文章の変更はもちろん、カテゴリー分けをしたり、装飾を自分で行うこともできるでしょう。
まずはChatGPTを用いて、文章の”たたき”を作ることで、ざっくりとした構成を考える時間を節約できます。
特に記事を書くことに苦手意識のある人には、非常に助かるアシスタントとなります。
しかしながら、自動生成された記事は完璧なものばかりではなく、少なからず修正が必要であることを覚えておきましょう。
ChatGPTを使って自動生成されたブログ記事の特徴とは?
ChatGPTで自動生成されるブログ記事には、どのような特徴があるのでしょうか?
あたかも人間が書いたかのような文章が生成されるものの、お世辞にも「高品質である」とは言い難い場合がほとんどです。
そのため、質問に関する情報が世の中にほとんどない状態からでは、”いい加減なつくり話”や”ビックリするような嘘を付く”ことが現時点では少なからずあります。
しかしながら、自動生成したいブログ記事の主題に関連する”キーワード”や”一般的な情報”、”コメント”などを命令文に含めることで、比較的正確で、網羅的なコンテンツを生成することが可能になります。
ただし、注意しなければいけない点もあります。
例えば、ChatGPTは、法律的な問題や政治的な問題、危険な思想に対して回答ができないことが多いため、すべての物事や事象に関して、レスポンスが得られるわけではありません。
また、何度も口を酸っぱくして言いますが、生成された記事を使用する場合は、ファクトチェックを疎かにせず、誤りや監修者が意図しない回答に対して修正を加えなければなりません。
今後もChatGPTを使用した自動生成ブログ記事が、ますます人気を集めることが予想されますが、誤情報を拡散しないよう、ウェブサイトやSNSといったコンテンツに落とし込む際は、十分に注意を払って公開をしなければなりません。
ChatGPTで自動生成されたブログ記事の活用方法とは?
ChatGPTを使って自動生成されたブログ記事を活用する方法は多岐にわたります。
コメント欄や問い合わせフォームなどから送られてくる読者からのメッセージやフィードバック、質問に対する回答や返信を行うことで、訪問者や読者との交流を深めることができます。
また、関連する記事として、同じテーマについて書かれた他サイトの記事から被リンクを受けられる期待値が高まり、ご自身のサイトへの訪問者が増える可能性もあります。
さらに、自動生成された記事をベースに、より専門的な情報や詳細な説明を加えることで、更に高度なコンテンツにブラッシュアップすることができます。
つまり、自動生成された記事をそのまま掲載するのではなく、自分で加筆・修正・編集を行うことで、理想の内容に近づけることができるため、構成や叩きを作成する手間が省ける分のコストを大きく削減することが出来ます。
SEO対策を意識する場合、自動生成された記事を掲載するだけでは、検索エンジンで上位表示化を狙うことが難しいため、オリジナルの文章になるように”ある程度は書き直す必要がある“でしょう。
内容や文体に一貫性がない場合があるので、編集や校正が必要となるほか、記事には情報の信頼性や正確性に疑問が残る場合もあるため、十分なファクトチェックが求められます。
ChatGPTで自動生成されたブログ記事は、利用方法によっては非常に有用なコンテンツとなる反面、そのまま掲載してしまうのは、現時点では危険な行為です。
生成された文章が、記事の種であると捉え、そこから編集や校正を行うことでコンテンツの品質を上げることを忘れないようにしましょう。
ChatGPTを使った自動生成の基本的な手順とコツ
ChatGPTを使ったブログ記事の自動生成を始める前に、ブログのテーマやページのカテゴリーを決めることから始めましょう。
デタラメな記事を公開しても意味がないので、ご自身のブログテーマやジャンルに合った記事を生成しなければなりません。
記事のテーマやキーワードを入力し、ChatGPTに学習させることで、自サイトに関連するコンテンツとして適切な記事を作成することを心がけましょう。
ChatGPTは本文だけではなく、構成やキャッチコピー、見出しなども自動生成することが可能です。
ブログ記事の場合は、適切な画像や動画、場合によっては音声などを追加する必要も出てきますが、このような装飾や文章以外のオブジェクトに関しては、現時点では人の手で作成するほかありません。
しかしながら、「どのような画像を表示させればよいか?」といったアドバイスはChatGPTに質問してもよいかもしれません。
とは言え、まだまだ人間から得られる情報のほうが、正確で精度が高いのが現状です。
ChatGPTを使った完全自動プログラムに必要な手順とは?
プログラミングなどを使ったブログ記事の完全自動生成は、現時点ではChatGPTのAPIが公開されていないため実装が不可能です。
代替手段として、Pythonなどのプログラミング言語を使ったGPT-3のAPIとの連携があります。
手順としては、Pythonのライブラリをインストールした上で、OpenAIサービスで取得したAPIキーを利用しながらGPT-3への問い合わせに必要なプログラムを書きます。
生成したい記事の内容をjson形式で問い合わせする流れが一般的です。
生成したい記事の内容を入力する際には、様々なオプションが用意されているので、関連キーワードやサンプル文などの情報をセットで送信することにより、精度の高いレスポンスを得られる期待値が高まります。
レスポンスとして返ってくる自動生成された記事には、前述で示したように、人間が書いた記事と比べて、不自然な表現であったり、内容に不一致がある可能性があります。
APIを利用する場合であっても、手動でリライト・編集を行い、品質を高めることが求められるのは同様です。
それでも…簡単に高品質な記事を自動生成させる具体的な方法を知りたい!
以上のように、ChatGPTの精度は日々向上してきてはいるものの、まだまだ高品質で正確な文章をAIのみに任せることは難しい状況です。
しかしながら、本ページをご覧になっている方は、少なからず「簡単に高品質な記事を自動で作りたい」といった”わがまま”な思いがあるはずです。
そのような方向けに、私なりに編み出したChatGPTを使った“高品質で検索意図も汲み取ったSEOにつよい文章の生成方法”を伝授しようと思います。
ここで紹介するテクニックは、私が以前Twitterに投稿した下記の内容を詳しく、更に具体的に解説したものです。
一部の心無い方により、私の名を語った情報商材を有料で配られているといった話を聞いたこともあるので、これ以上の被害者を出さないためにも、本ページにて無料公開したいと思います。
このテクニックは、「有料級だ!」といった意味ではなく、あくまでも無料で手に入る情報として公開しておきたいといった思いで書いています。
時間の経過とともにごく一般的な手法となり、行く末は”古い考え方”になるのは当然の事だと考えているので、価値のある情報であることをアピールしているわけではありません。
誤解のないようお願いいたします。
また、この方法をご利用になられる方は、何が起こっても自己責任とさせていただきますので、「検索順位が落ちた!」「コンバージョン率が下がった!」等のクレームは無いように重ねてお願い申し上げます。
それでは、ご承諾いただける方のみ読み進んでいただければと思います。
まずはメインキーワードを決めてブログコンテンツの軸を設ける
まずは、メインとなるキーワードを確定させましょう。
こればかりは、AIに決めてもらうわけにはいきません。
ご自身のサイトへ新たに投入するブログ記事を”一言”で表すテーマとなる”メインキーワード“を決めます。
ここでは、私の大好物である”牛ホルモン“を題材としたブログ記事を例として書き進めていくことにします。
あくまでもサンプルとなりますので、皆さんは各々ご自身のキーワードやテーマに当てはめながら読み進めてください。
さて、メインキーワードは”牛ホルモン“に決定しました。
一般的には、HTMLの構文通り、「上から組み立てていこう」と思う方も多いと思います。
つまり、ページ構成の上部から、タイトル(<title>)と大見出し(<h1>)からChatGPTに生成させようとしがちです。
しかしながら、私のおすすめする方法は異なります。
まだコンテンツ自体が出来ていないので、タイトルをAIに考えてもらうには、情報不足となりフライングとなる恐れがあるためです。
メインキーワードが確定したら、まずは全体の骨組みとなる<h2>と<h3>から作っていくことにしましょう。
メインキーワードの再検索キーワードから<h2>を自動生成する
早速、”牛ホルモン”を題材とした<h2>の見出し案を作っていきます。
<h2>を生成する場合、まずは”牛ホルモン”の再検索キーワードを調査することから始めましょう。
再検索キーワードは、当サイトで公開している再検索キーワード調査ツールで調べることができます。
まだ再検索キーワードをご存知で無い方は、下記で解説していますので宜しければご覧ください。
ちなみに”牛ホルモン”の再検索キーワードは、以下のようになりました。
本ツールには、便利なコピペ機能がありますので、エクセル等にペーストして手動で整理してください。
出現回数が2回以上の再検索キーワード、”牛ホルモン”の直下再検索キーワード、PASF、PAAを赤字にしています。
注意:この抽出結果は、執筆時点の再検索キーワードです。
再検索キーワードは、日々変化するものなので、みなさんがツールを試した際に出力されるデータとは異なります。
また、この後出てくる”共起語”や”サジェスト”も同様、毎日のように変化しているキーワードであるため、同じ内容は出力されません。
また、一部のセンシティブな内容であったり、政治・宗教・人種・犯罪などに関連する再検索キーワードは出現しない場合があります。
そのような場合は、再検索キーワードの代わりにサジェストキーワードを当てはめて<h2>を生成してもよいでしょう。
サジェストキーワードも出ない場合は、競合キーワードや共起語を使ってもよいです。
それでは、早速これらの抽出された再検索キーワードを用いて、ChatGPTに<H2>の見出しを作ってもらいましょう。
以下のような命令セットをChatGPTのフォームに入力します。
ちなみに、ここでは「見出し案を5個」と指定していますが、「3個」でも「10個」でも構いません。
また、表現方法や制限などは自分なりに考えて、ご自身の希望とマッチするような返答が得られるように工夫してください。
すると、すぐに以下のような”見出し案が指定された個数だけ”、ChatGPTからレスポンスが返ってきます。
生成された各<h2>に違和感がないか、また明らかに事実と違う見出しがないかを予めチェックしておきましょう。
問題なければ次のステップに進みます。
生成された<h2>から共起語を使って更に深掘られた<h3>を自動生成する
それでは、上記で作った<h2>をベースとして、その<h2>にぶら下がる<h3>の見出しを3つずつ作ってみましょう。
<h3>を構成するキーワードが、ChatGPTに正しく伝わるように学習させるためには、使用する共起語を指定して生成させることがポイントです。
共起語は、当サイトで公開している共起語調査ツールで簡単に調べることが出来ます。
また、共起語そのものを理解されていない方は、下記URLにて詳細を解説していますので別途ご覧ください。
“牛ホルモン”の共起語は以下のようなものになります。
この共起語ツールでは、<title>で使われている共起語、<h1> – <h3>で使われている共起語、<description>や<body>で使われている共起語といくつかに分かれていますが、ここでは見出しである<h3>を作成することが目的となるので、<h1> – <h3>において頻出する共起語をクリップボードにコピーして、エクセルに貼り付けてみることにしましょう。
hタグに出現する”牛ホルモン”の共起語は、全部で219個ありましたが、これでは少しデータとして多すぎる上に、ユーザーニーズが低い共起語も混ざっているので、2回以上重複(ライバルサイトで頻繁に出現)する共起語のみに絞ります。
また、不要な文字列や違和感のある文字列、よくわからない記号なども含まれてしまう場合があるので、これらも除去していきます。
すると、ここでは59個まで共起語の数を縮小することが出来ました。
それでは、先程<h2>を生成した際と同じ要領で、<h2>にぶら下がる<h3>の見出しを生成させます。
今回は、生成した<h2>案とともに、共起語も同時に投げることになります。
以下のような命令セットをChatGPTのフォームに入力します。
ちなみに命令セットでは「各3つ以上」と指定していますが、「各2つ」でも「各5つ」としても構いません。
すると、以下のような見出し案が、指定された個数だけChatGPTよりレスポンスが返されてきます。
<h2>を生成した際と同様に、生成された各<h3>に違和感がないか、また明らかに事実と違う見出しがないかを予めチェックしておきましょう。
また、何度も再作成できるため、気に入らない場合はもう一度”Regenerate response”を行っても構いません。
<h3>をベースに共起語を使って文章を作成する
さて、ここからが本題です。
ここまで来ると見出しだけではなく、文章も作りたくなってくるものです。
ChatGPTはが生成する文章の精度や正誤に関しては、このページの上部でも解説したように、まだまだ改善の余地が残されていますが、命令文の組み立て方次第では”そこそこ”のクオリティで返ってくるので、リライトを前提としたベース作りでは利便性が高いと思います。
それでは早速、<h3>に対応する本格的な文章を生成してみましょう。
生成した<h3>をまずは1つだけチョイスして、そのまま共起語ツールにぶち込みます。
順番的には、<h2>牛ホルモンの効能は?栄養成分や摂取量について解説</h2>に紐づく、一番上の<h3>に該当する「<h3>ホルモンに含まれるコラーゲンの効能とは?</h3>」から共起語を調べていきましょう。
共起語は、再検索キーワードやサジェストキーワードとは異なり、どのような「文章」や「単語」でも、Googleの検索結果が返ってくるクエリであれば取得が可能な性質を持っているので、使い勝手が非常に良いのです。
つまり、「ホルモンに含まれるコラーゲンの効能とは?」といったキーワードではない長文であっても、共起語は高い確率で取得することが可能です。
ここで抽出した共起語の”どの部分を使うか”がポイントになりますが、私は一番ボリュームが多く、コンテンツの中央部分を担っている“body”の共起語をチョイスすることをおすすめしています。
もちろん時と場合、考え方によっては、別の区画(title, h1 – h3, description)に出現する共起語を用いてもよいでしょう。
さて、”ホルモンに含まれるコラーゲンの効能とは?”の”body”に出現する共起語は、1131個取得できました。
あまりにも多すぎるので、今回は重複が5回以上の共起語(これで118個程度まで減らせました)、更に先程と同様に不要と思われる共起語を目視で排除して80個まで減らしました。
それでは、取得した共起語を使って、以下のような命令セットをChatGPTのフォームに入力します。
ちなみに「200から300文字」と指定していますが、冗長なコンテンツを作りたい場合はもっと多くても構いません。
もちろん、もっと短くして強調スニペットやPAA等を狙ってもよいでしょう。
以下のような文章が、指定された文字数で返信されてくると思います。
このような要領で、次の<h3>の記事、その次の<h3>の記事もどんどん生成していきましょう。
今までの流れを見て頂ければ、既に気づかれた方もいるかと思いますが、ただ単純に”「ホルモンに含まれるコラーゲンの効能とは?」について記事を作成しなさい”という命令文だけでは、ありきたりでつまらない文章を生成しがちなChatGPTですが、このようにキーワードや制限・条件をセットで命令するだけで、幾分マシな返答をさせることが可能になります。
<h1>と冒頭文をURLと共起語から自動生成する
<h2>と<h3>の見出し、更に<h3>に対応する文章が作れました。
ここまでくれば、ページを構成する要素がほぼ出揃いましたが、最後にちょっとしたテクニックをご紹介して終わろうと思います。
以上のようにすべての<h3>を埋めた記事ページを一旦ウェブ上に公開します。
例えば、その記事のURLが”https://tsuyoshikashiwazaki.com/h.html”であるという前提で話を進めます。
※実際にはページは存在しません
ChatGPTに以下のような命令文を出してみましょう。
上記を見てわかるように、なんとChatGPTはURLにアクセスして、その内容を理解することが出来るのです。
つまり、文章がある程度掲載されている記事ページが存在していれば、その内容を要約して、冒頭文を作ったり、ページに対しての<h1>を作ることが可能なのです。
念のため、”牛ホルモン”の共起語も学習用としてセットで投げてやることにしました。
出力の結果は以下の通りです。
それっぽい内容が返ってきましたね。
「見出し:」となっている部分を<h1>として、「冒頭文:」となっている部分を<h1>直下やメインビジュアルの直下にある冒頭文(はじめに)として利用することができます。
応用編として、まだ未生成の<h2>の要約文も各々作ってみましょう。
下記は、<h2>牛ホルモンの効能は?栄養成分や摂取量について解説</h2>の直下に要約文を作るサンプルです。
<h2>牛ホルモンの効能は?栄養成分や摂取量について解説</h2>の直下におく要約文として使用する文章が生成できたかと思います。
同じように、次の<h2>見出し</h2>の要約文、次の<h2>見出し</h2>の要約文…と、どんどん作り続けることが出来ます。
当然ですが、ここでも違和感のある文章や、事実と異なる文章が記載されている場合は、ご自身の手で修正を行うか、ChatGPTの”Regenerate response”ボタンを押せば再生成することが出来ます。
ChatGPTで作ったコンテンツはカニバらない?重複コンテンツのリスク
ここで紹介したテクニックは、誰もが簡単にコンテンツを生成することが出来るため、「日本中(世界中)で、金太郎飴のように同じようなコンテンツが乱立しないか?」といった不安・疑念を抱く方も多いと思います。
重複コンテンツや類似コンテンツは、SEO対策(特にGoogle検索)ではペナルティとなる危険性があり、「自サイトの順位が下落してしまうのではないか?」と心配になる気持ちもわかります。
しかしながら、前述でも解説したように、今回ご紹介した見出し生成の命令文では、”再検索キーワード”または”サジェストキーワード”、そして本文生成の命令文には、”共起語”を使用しました。
この関連キーワードとも言われる各々の特性を持ったキーワードは、“日々変化”しています。
つまり、命令文に投入される関連キーワードによって学習したChatGPTは、生成する文章や文言が変化することになるので、内容がまったく同じになるとは考えにくいのです。
また、ChatGPT自体もまったく同じ文章は出力しないランダム性を持っているので、重複ペナルティを受ける可能性は個人的には低いと考えています。
もちろん、Googleによるペナルティに掛からないことを保証するわけではありませんので、ご自身の責任下のもとでお試しいただければと思います。
まとめ
ChatGPT(GPT-3)の基本的な説明や仕組み、ブログ記事を生成する際の手順やコツなどを解説しました。
最先端技術とされている自然言語処理の中でも、今まさに注目の的となっているChatGPTは、SEO業界のみならず、インターネット業界、果ては皆さんの生活を大きく変える可能性を持っています。
ChatGPTのAPI開放や高度な画像・動画の自動生成サービス等、今後も更に進化しつづけることが予想されており、利用者からはそのリリースが持たれています。
今回は、現時点で実用的であろうブログ記事の自動生成方法を中心に解説しました。
また、新たなサービスや新技術がリリースされた際は、当ブログでご紹介していこうと思います。
よくある質問
ChatGPTはブログ記事作成以外にどのような用途に使えますか?
自然言語処理のための様々な用途に使えます。例えば、カスタマーサポートやチャットボットなどのアプリケーションで、ユーザーとの会話を自動化することができます。
ChatGPTはどのように動作しますか?
入力された文章を解析して、それに基づいて応答を生成します。大量の文章データを学習しており、その学習済みの知識を元に応答を生成します。
ChatGPTにはどのような言語モデルがありますか?
ChatGPTには、GPT-1、GPT-2、GPT-3などの言語モデルがあります。これらは、それぞれ異なるデータセットとモデル構造を使用してトレーニングされています。
この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEO、SXOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。再検索キーワード調査、トピッククラスター構築ツール、共起語調査ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード難易度調査ツール、検索ボリューム調査ツール、サジェストキーワード調査ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。