課題山積となりました
7月6日に開会された、令和4年第2回定例会は、昨日26日最終本会議を終え、会期21日間で全てが終了閉幕しました。
今定例会は、山本市長誕生後初の議会となり、これからどのような泉南市政となるのか、補正予算でどのような肉付けを行い、コロナ禍と物価高騰への対応は、副市長(昨日追加議案提出され可決成立)人事は、等々が注目されるところ、終盤において全く違う大きな案件を抱え、何とも後味が悪く課題山積となりました。
まず、評価される点については、何と言っても、補正予算でコロナ禍と物価高騰対策として、給食費の無償化(2学期・3学期分)の実現と、地域振興券(1世帯1万円)が決定したことです。
本来なら、1人1万円としたいところですが、財政上前回同様1世帯1万円ですが、市民の皆様に喜んで頂けるものと思います。後は、制度設計をしっかり行い、出来るだけ多くの店舗や商店或いは自業種数の増加が望まれます。
子どもの医療費補助に関しても、来年の4月から18歳まで拡充される決断も評価されるところです。
その他にも、妊産婦・多胎児タクシー利用支援や母子健康手帳アプリなど、市長が選挙公約とされていた政策も実施されることとなりました。
市長曰く、子育て支援には力を入れたいとの意向を受け、今後、更に教育と合わせてどのような事業を展開していくのか注目され、我々もどんどん政策を訴えてまいりまたい。
さて、反対に課題となったことに関しては、まず、中学1年生が亡くなられた件について、早急に真相究明が必要なことは言うまでもありません。
昨日の最終本会議にも、追加議案として「いじめ問題対策委員会委員」の委員長並びに委員に対する報酬改定の条例改正並びに補正予算が提出され、何れも本会議即決で可決成立しています。
市長と教育委員会が口をそろえて答弁していた、第三者委員会がこれにあたり、今後早急に委員が召集され会議が始まります。
どのような案件について調査されるかはこれからですが、私は、事の真相、つまり亡くなったお子さんの原因の追究と、学校側と教委の対応について、この2点は少なくとも調査・報告の必要性があると思います。とにかく早急に開催されることを願います。
もう1点は、これも教委に関することですが、今定例会には文化ホールの存続を求める請願書が提出されていました。
この件については、これまでも何度となくご報告してまいりましたが、定例会前に存続を決定し、来年も指定管理者にお願いする為、指定管理者を選定するための予算も決定しています。
ただ、存続決定までのプロセスが余りにも酷かったこと。市民の意見など聞かない姿勢。そして、何と言ってもこのような最重要課題が、行政全体の取り組みではなく戦略性に乏しいことなどが浮き彫りになりました。
つまり、今、次世代を見据えて公共施設を40年間で約40%の延べ床面積を削減するという、ファシリティマネジメント通称FMを実行していく際に、現行の体制ではなく、行政全体で跡地利用も含む戦略性が問われていることを認識せずに、単に所管だから実行だけ促すと今回のような結果を招くことを教訓にしなければならないと言うことです。
昔から、私共の先輩から、「泉南市は戦略がない。」と指摘されていましたが、今も同じことを繰り返しています。
このような改革も新市長には期待したいところです。
3点目の課題は、議員の発言問題についてです。
昨日、添田議員より、一般質問で発言した内容の一部を取り消したいとの意向があり、そのことについて本会議で賛否を取ることに。
議案でも何でもないことをいきなり賛否を取るとの宣言に、私は考慮の時間をほしいと、議事進行し議長が採用され休憩となった。
昼一で代表者会議となったが、上記の宣告に対して、可笑しな現象が起こるわけです。
発言内容の一部取り消しについて、賛成するも反対するも、討論を行った場合、同じ内容になってしまうことが発覚しました。
この問題については、今定例会中2回代表者会議を設け、十分に議論がなされた経緯があります。
そこでの結論は、何か所も取り消し箇所があるだろうというのが、多くの会派の意見。
よって、本件ついて賛成するが更に取り消し箇所があることを指摘。または要望する。そして、反対理由としては、一か所の取り消しではなく数か所の取り消しが必要なので反対。と、こうなるわけです。
誠に不思議ないや、完全に論理矛盾をきたす内容となります。こんなのは初めてですね。
最終的には、全会一致で賛成し、一か所でも取り消しを行うこととなりました。
因みに、発言の取り消し又は訂正について、泉南市議会会議規則第65条には、「発言した議員には、その会期中に限り、議会の許可を得て発言を取り消し又は議長の許可を得て発言の訂正をすることができる、ただし、発言の訂正は、字句に限るものとし、発言の趣旨を変更することはできない。」と定めています。
この一文をもって、発言の取り消しを行うため、議長は議員に図ったのですが、今までも発言の取り消しはありましたが、今回は大騒動となりました。
この件については、本定例会の最後に「泉南市議会定例会での添田詩織議員の一般質問に対し謝罪及び反省を求める決議」が提出されました。
結果は、同じ会派の谷議員は退席され、他の議員は全員賛成し採択されました。
ここへ至るまで、市長・教育長並びに、人権6団体から添田議員の一般質問の内容について抗議文が提出されています。
私は、この件について、自分の意見を申し述べることは致しません。
まずは、議員として自分の発言について責任を持って対応すること。と思っているからです。
その意味において、人権6団体は別として、市長・教育長が添田議員本人に対してではなく、議長あてに抗議文を提出したことは誠に遺憾です。
一般質問という、限られた1時間の中で、議員が日頃から勉強し市民の皆さんの声をお聴きし、自分の政治活動の課題・問題等について、質疑する最も大切な一つの時間の中で、腹をくくって発言している場が一般質問。
そこでの出来事は、勿論、議会全体の責任になることもありますが、まずは自己責任で対応しなければならない筈です。
それをいきなり、本人を飛び越えて議長に提出した抗議文は、提出先を間違っていると声を大にして申し上げたい。
昨日も、同様な内容について、質疑がありましたが、そのことに問題ないとの発言がありましたが、それは議会人として考えを改めるべきです。
何れにても、この件に関して、今後どう大きく広がっていくかは分かりません。
ですが、一般質問を行うにあたって、一石が投じられたのは間違いなく、今後の運営についてあらためて見直しも含め議論が必要と思われます。
因みに大きなお世話かもしれないですが、同じ会派の谷議員は、本会議終了後、お騒がせして申し訳ないと、各会派を回っていました。何とも言いようがありません。その姿勢に考えさせられることもありご報告致します。
夫々の課題に関しては、あらためてブログにて投稿してまいりたい。
本日は、ここまでとさせて頂きます。((+_+))