渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

モッズとロッカーズ

2023年02月21日 | open



英国の1960年代の不良たち。
モッズ。

一方こちら、英国ロッカーズ。




ロッカーズとモッズは非常に仲
が悪い。
河原で大集団で乱闘になり、
多くの怪我人が出た事件もあっ
た。
モッズはモッズコートを着て、
スクーターをデコトラのように
した珍走スタイル。
ロッカーズはロックを集まった
カフェのジュークボックスで聴
き、革ジャンを着て市街地レース
繰り返した。
バイクはレーサーのレプリカに
仕上げたセパハンスタイルだ。

こちら、ジャパニーズスタイル(笑
1970年代の暴走族である。
これ、私の時代のスタイル。


ところが、1978年道交法改正で
本物の暴走族はほぼ消滅した。
しかし、その後、チバラキあたり
の妙な珍走仕様スタイルの集団が
「暴走族」を名乗るようになった。
暴走族は四輪も二輪も走りを前提
とした違法改造をしており、ある
意味ロッカーズに近かった。
だが、その後のチバラキチンドン
屋風味の変な改造車集団は特攻服
と共に全国に普及した。
しかし、暴走はしない。チンタラ
スラロームと、コールと呼ばれる
マシンを傷める空ぶかしが主流に
なった。
暴走してないのだから暴走族では
ない。
1970年代の暴走族は、集会から
の走りのクルージング速度は環七
環八で120km/h程だった。
ルート20やスペクターの走りで
は八王子から晴海までノンストッ
プだ。信号は旗持ちが遮断機のよ
うに止めるから。
そして、たまにある「ロード
レース」というものでは、まさ
にロッカーズと同じ市街地レース
であり、ニコク、246、甲州街道
ルート20、新大宮バイパスなどを
爆速暴走した。1チーム二輪200
台程で。各チームごとに自分らの
テリトリーで。
小学校の同級生はそれで優勝した
が、その後事故って首の骨折って
長期入院してた。
あいつ、でも中学の時はつっぱっ
てなくて、高校生デビューだった
んだよなぁ。
退院後はマルソーはやめて、普通
のバイク乗りになってた(笑
チームはペクターだった。

福岡県警は完全にネオ「暴走族」
ある珍妙な暴走しないうるさ
いだけのチンドン屋仕様の集団
を煽っていた(笑
しかも2ちゃんねらー風味丸出し
で(笑


日本の暴走族はカミナリ族とも
異なる。
1970年代初期に生まれ、1978
年に壊滅した。
それが暴走族だ。
何でもかんでも一緒くたはよく
ない。
そして、壊滅後の1980年代には
峠族という、競争型暴走族(あき
らかに暴走族)が登場した。
走る若者は、かつてのツッパリ
たちのようなスタイルではなく、
髪型からしてジャニーズのよう
だった。
だが、これも、かつての集団共
同危険行為型暴走族と同じく、
本物の峠族の走り屋はだんだん
と減り、珍走団のようになって
行った。
それはヘルメットに猫耳をつけ
たり、短いTシャツをツナギの
上に着たり、レーシングチーム
を名乗って群れだしたりした。
髪は金髪だったりして、名前も
今でいうハンドルネームのよう
なものが登場した。
かなり頭悪そうな風態で、バイク
も極めて小汚い改造が為される
ようになった。態度もとても頭
悪そうだ。
暴走族がいなくなり珍走団になっ
たのと同じ経路を峠族も辿った。
これが80年代最末期から2000年
代初頭まで。

今は、珍走団も峠の珍妙団も下火
どころか見かけなくなった。
その代わり、世の中にはヤキトリ
地蔵固まりニワカ乗り集団が大量
発生して我が物顔で走り回るよう
になった。
特徴は「良市民面」をしている
事だ。
それと二輪に乗れないのでやたら
立ちゴケなるものが得意技。
あとブレーキングがド下手なの
で減速できずによく事故る。
高速走行でバランス失っての
転倒などはしない。パニック
ブレーキングでロックさせて
勝手にすっ転ぶのだ。アクセル
開け過ぎで転倒したり。
従来の二輪単独事故とは異なる
性質の事故が多発している。
なんせ、跨っているのに倒れて
転ぶという珍妙な現象を見せて
いる。非常に多い。
もしかすると、暴走族や珍走団、
峠族や峠の珍妙団たちよりも、
歴史的に一番タチが悪い種族か
も知れない。何とかオーナーズ
クラブとかとも被っている事も
多い。
昔ながらの孤軍奮闘で我が道を
行くの乗り屋であるMCのほうが
真っ当正道、筋を曲げずに本筋
を貫いているようにも思える。
MCで乗れてない奴見た事ないし。
いや、これまじで。

二輪に乗るのは楽しいから。
二輪車はどう乗ろうと勝手だが、
最近の潮流でかつてなかった事
がある。
それは、二輪を単なる移動手段
としてのみ捉える思考法で、
運転という操縦そのものを楽し
む事が著しく捨象されている。
これは、楽しい筈の二輪車が
楽しみ半減のように思える。
二輪てのは、乗って走るだけで
笑いが込み上げる程に面白い物
なのだが、単なる通勤チャリと
同じに扱うのはとても勿体ない。

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