【茅ヶ崎市】今年は鉄道開業150周年!ちょっとマニアックな鉄道のお話をこの機会にいかが?
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今年は、日本で鉄道が開業して150年の節目の年です。
150年前に開業したのは新橋駅〜横浜駅(今の桜木町駅)間。
茅ヶ崎市に鉄道が伸びたのはさらにそこから30年後ですが、この記念すべき鉄道開業150周年に茅ヶ崎にもある、ちょっとマニアックな鉄道構造物をご紹介します。
中島川ガード
これは中島の住宅街にある何気ない鉄道の構造物ですが、じつは明治時代に東海道本線が国府津駅まで初めて伸びたときからからずっと使われている、とっても古い鉄道橋なんです。
明治に作られた構造物の上を、今でも毎日何本もの電車が行き交っているのはちょっと驚きですよね。
通常道路をまたぐ構造物は”ガード”といいますが、なぜガードではなく”鉄道橋”と表現したかというと、現在の道路部分は開業当時は川だったから。
相模川からの枝分かれした細い川の上を、鉄道が通り抜けるために作られたのがこのレンガ積みの鉄道橋。
令和の現在になっても、ガードに変わり現役で活躍中です。
そのため、この構造物の現在の名称は「中島川ガード」です。
ただ、残念なことに橋の下を川から道路に変えたとき、貴重なレンガを乱雑に削って車が通行できる幅を確保したようです。
歴史的な構造物を削るなんてもったいない気もしますが、そのおかげでレンガ積みの美しい内部を見られるのです。
明治時代のレンガ積みは本当に美しくて、見とれてしまいます。ところどころ落書きをされてしまっているのが、とても残念です。
車両が交互にしか通過できず、歩行者がいれば車が通れなくなるようなどちらかといえば使いにくい道ですが、歴史を知るとなんだかそれも許せる気がします。
まとめ
東海道本線の藤沢〜平塚間が開業したのは1887年のこと。
(開業当時茅ヶ崎駅はありませんでした。開業:1898年)
先日ご紹介した茅ヶ崎市博物館にも、そんな歴史を物語る橋脚レンガがしっかり展示されていました。(関連:【茅ヶ崎市】7月30日にオープン!茅ヶ崎市博物館をご紹介します!)
また相模川平塚側河川敷からは、川の中に残された昔の鉄道橋橋脚部分を見ることができます。
いつもは気にすることのない、鉄道の足元を眺めに行ってみてはいかがでしょうか。
今回はちょっとマニアックな鉄道のお話でした。
中島川ガード
住所
茅ヶ崎市中島345