秋月 USB-Audio 基板改 オーディオアンプ

秋月で売られている USBAudio + D級アンプ搭載基板です。

USBAudio に UAC3552A、D級アンプに TA1101B が使われています。

設計不良のためと思われますが Apple からの放出品らしいです。パワーアンプがなぜかミュートされていて、かつ、そのままでは Windows で認識されないとのこと。

以前は1200円で、衝動買いしてそのまま忘れ去り、600円に値下げされたのをまた衝動買いして手持ち2枚です。

少々の改造で実用性の高いUSBアンプ基板になるとの先人の記述あり、トライしてみることにしました。


問題は、電源容量が標準のUSB規格を超えてしまうため、別電源を用意する必要があるということです。ブロック図を見ると、まず5Vを12Vにスイッチングでステップアップしパワーアンプの電源とし、その12Vを3端子レギュレータでまた5Vに落としてUSB回路とD-Aコンバータに供給しているようです。DACのアナログ部への影響を考えてそのような効率の悪いことをしているのかとも思われますが、5VをUSBから直接貰えばバスパワー動作可能になる。

そこで、78M05(5Vの3端子レギュレータ)の入力・出力端子をカットして回路から切り離し、、5V系にはUSBから直接接続することにしました。これだと計算上400mA程度に収まるので、音量は得られないかもしれませんが、バスパワーで動きそうです。

12V電源には、8200μF (50@秋月)を追加しました。もともと300μFしか載っていなかったので、ちょっと負荷がきついかなとは思いましたが、深く考えずやってみました。

また、Windowsで認識させてアンプからちゃんと音を出すために、基板の改造が必要です。

(1) の場所に0Ω抵抗が実装してあるので外します。やっとこで挟んでちぎりました。

(2) の場所が空きパターンになっているので半田でショートします。

これは、http://sa89a.net/mp.cgi/ele/aki-ua.htm の情報をもとにいたしました(ありがとうございました)。

秋月の正式な改造方法よりも圧倒的に簡単です。

前述のとおり、78M05 も端子を破壊して無理矢理切り離しました。乱暴ですね。

完成後、音出ししましたが、心配していた雑音はわずかです。あまり大音量は試していませんが、普通に鳴ってます。USB接続時のポップ音が僅かにしますが、気にならない程度です。

音質に関しては、よくわかりませんが、小音量では破綻なく綺麗に鳴ってます。電源コンデンサの追加により音質が明らかに改善しましたので、ぜひ追加すべきと思います。