もし、似たような環境の日本語学校に勤務されている方がいらっしゃったら是非お知恵を拝借したくて、書き連ねてみました。

 

私が勤務している千切アカデミー(仮)は、パキスタン人100%の学校です。今後は他の国籍の学生も順次受け入れる予定のようですが、現在は18名で申請しているクラスに20名の学生がおります。

内訳は、20代男性18名、20代女性2名。

 

 

 

現在の状況は、「学級崩壊」という言葉がぴったりのクラスです。

私が今まで経験してきた中では初めての事態なのでどうしたものか・・・と。

 

まず、学生の目的は、よくある「日本に稼ぎに来た」というところです。なので平然と、「VISAがもらえればいいです」ということを口にします。

学校の体制としても、出席率は一応記録を取っているのですが、入管に提出するには満たないため、下駄を履かせてVISA更新の書類提出を行っているような状況です。

 

どこから書けばよいのか・・・

 

授業中の様子は、ひどいものです。

教師が入ると一応起立してあいさつします。そして、授業がスタート。

日本語で授業をしているのですが、ウルドゥー語での私語が大変多いです。授業を受けたい学生も数名いるのですが、真面目に受けている学生にわざわざウルドゥー語で話しかけ、教師とのやり取りを妨害します。

そして、ウルドゥー語で話し「先生!意味わかりますか?」と、言葉がわからない教師を小ばかにする発言を繰り返します。

外国語を勉強する人に対して絶対にしてはいけない行為だと思うので、これは許せない!

と憤ったのですが、相手は言葉の通じない初級の学生。パキスタン人。

うん・・・怒るだけ無駄だわね。と、この日は静かに心の中にとどめました。

 

 

ある日、クラス中で誰かが掛け声をかけはじめ、それに全員が答えるという騒ぎをしていました。私が、とりあえず静かになるまで待っていると、一人がつかつかとやってきて「先生、今のはお祈りの言葉ですよ。みなさんお祈りしています。わかりますか?」と言いに来ました。ウルドゥー語はさっぱりなのですが、雰囲気からして明らかに違うことはわかります。なので、「わかりません」と答えると、あきれたように「どうしてわからないですか。今説明しました」と言われました。

お祈りと言えば、なんでも許されると思っている節があります。

 

そう、お祈りといえば。100%パキスタン人なので、金曜日は「お祈りがありますから早く帰りたいです。」といって、時間まで授業をできたことがないです。

帰ってはいけないこと、早退扱いになることは伝えてあるのですが、授業にならなくなるように、大声で騒いだり、席を立ってみたり・・・。

 

ひどいな・・・と思うのは、一人の学生の対応をしているときに、わざと「先生!」と話しかけてきて、さも質問があるかのように振る舞いながらもノートは真っ白。その対応をしていると、すかさず「先生!チェックお願いします」と別の学生。そして、他人のノートを見せる。すると、また「先生!トイレに行ってもいいですか」と別の学生・・・・。とにかく、私が天手古舞にうろうろしたり、怒ったりするのを面白がってわざと声をかけてきたり、ちょっかいを出してきたりして、挙句の果てに授業中に音楽をかけてみたり、もう授業どころではありません。集団でやってくるから質が悪いな、と思うのです。で、こちらが、授業にならない!と怒るのを待ち、「わ~~~い」と教室を飛び出していくのです。

 

 

授業中に携帯を使ったり、トイレに立ったら、欠席や、遅刻扱いという学校のルールがあるのですが、それを伝えると、「まちがえた。」「ルールを知らなかった、忘れてた」「私は頻尿だから」「急ぎの電話だったから」「アラームだった」といつまでもいつまでも主張してくるので、授業が止まってしまうのです。

このやり取りが本当に長い。永遠に続くのです。時間の無駄です。なので、わたしは注意するのをやめ、あとから学校のルールに基づき、記録を残すことにしています。

 

そして、戦意喪失した教師に向かって、「授業して下さ~い」「お金もらってるからね~」「わたしも学生で~す」と言ってくる始末。まじめに勉強する気はなさそうですけどね。

 

そんなクラスにもやる気のある学生が数名いて、こんな学生がこのクラスにいたらかわいそうだなぁと思うのが本音です。

教師によっては、騒いでいる学生は騒がせておいて、やる気のある学生にだけ個別で教えていると言っていました。

ただね・・・これ、私もチャレンジしてみたんですが、声がかき消されて聞こえないんですよ。

「ん?聞こえない」とやっていると、わざと 大きな音で音楽を鳴らしてきたりして・・・。

私の友達じゃないから別にいいけど、同じお金を払ってるのに、かわいそうだなぁ・・・。

 

というわけで、こんな、崩壊したクラスで授業した経験のある日本語教師のみなさまにお伺いしたいのです。

学級崩壊したような・・・日本人教師をおちょくって馬鹿にするような・・・学習意欲のない学生がいるクラスの中で、ちゃんと勉強したい学生に教えるための、よいアイデアはあるでしょうか。

 

ちなみに、千切アカデミーでの授業は、残すところ後1回だけなのです。

私のメンタルが崩壊気味になってきたので、去る決意をしたのですが・・・後学のためにも、お知恵を拝借できれば幸いです。

 

 

ここで、ちょっと、愚痴がてら

千切アカデミー(仮)の事件簿

①トイレで学生がうずくまっている!!!

 

 ある日の早朝、掃除のために早く出勤した職員が、トイレでうずくまっている学生を発見。

深夜から朝にかけてのアルバイトが終わり、そのまま登校してくる感じなので、7時前には教室にいて勝手にエアコンを付け、暖を取っていたりするのですが、勝手に学校に入ってくるのもよくないので、職員が教室に鍵をかけておいたところ、トイレに籠っていたというわけです。

 

②トイレのハンドソープが秒でなくなる!?

 

 つい昨日入れたばかりのトイレに備え付けてあるハンドソープが、もうない。ついでにペーパータオルもない!なぜ?と学生の様子を観察していると、トイレで体を洗っていた。そしてペーパータオルで拭いていた。

節約?なのか金曜日のお祈りのための準備なのかわからないですが、とにかく床は水浸し。

ついでに、女子トイレもめちゃくちゃ。掃除をしに行ったら、男子学生が当然のように入っていて、体を洗っていました。

 

③寮費を払わない

 

 これは、よくあることなのかもしれませんが、寮費を払いに来ません。寮費回収係が、家に行くと不在。

今度は時間を指定していくと、不在。学校からの電話にも出ない。

なのでアルバイト先の電話から電話をかけてみたら出た!寮費を払うように言うと、「お金がない」

でも、財布には20万くらい入ってました。それに自動車学校にも通ってる。え???

 

④学校を休んだ時の言い訳

 

 学校を休んだ時は欠席理由書を記入してもらいます。その理由は「耳が痛い」「節々が痛い」「歯が痛い」「頭が痛い」「腰が痛い」「腕が痛い」「のどが痛い」もう、おじいちゃんみたいです。

でも、学校を休んでも、アルバイトには行きたがり、学校から出している車に乗るために学校にやってきました。当然、アルバイトには行かせなかったのですが「もう治った」「もう大丈夫」「朝だけ痛かった」とこれまたしつこい。

 

⑤授業中にサングラス

 

 授業中に帽子を被ることは禁止にしていました。ある日、授業中にサングラスをしていた学生が。

注意すると、「目が悪いですから」とのこと。昨日は普通だったのに?というと「今日は目が悪い」だそうです。

でも、「失礼ですよ!」と言って、はずさせました。

翌日、サングラスをしていなかったので「目は治ったのか?」とウソに追い打ちをかけてやろうかと思いましたがやめました。

なぜこんなに見え透いた嘘をつくのか。

 

⑥テストはカンニングが当たり前

 

 週に一度テストがあるのですが、カンニングは当たり前。おしゃべりしながらやるのも当たり前。もう「テスト」ではないので、わたしは、どんなやり方であっても、この課題の提出をもって出席とみなすことにしています。

先に問題を解いた学生がエアドロップでみんなに画像を送信。そして書いて提出っという、なんと現代的な(笑)

こういうのは、まあ、やってるだけいいんですよ。頭使ってないから永遠に上達することはないんですけど、まあ、それも個人の自由です。

しかし、他人や解いた課題の用紙を、おしゃべりしているすきに盗み、自分の名前を書き、提出する学生が現れました。

だましだまされ、落ち着かない世の中で生きてきた子たちなんだ・・・とかわいそうに思ってしまいました。

とりあえず、受け取り、盗まれた子は用紙を必死でさがしてましたが、次は盗まれないように気をつけてねとしか言えませんでした。(まあ、こちらは大体誰がずるいことをするか、わかっているのですが、証拠もないのでそういうものは、またウソを交えた言い訳を聞きながら無駄な時間を過ごすことになるので、注意はしないでおこうっと)

 

⑦究極のかまってちゃん

 

 立って発表した学生の椅子をこそっと引いて、ころばせる。持ち物(携帯とか)を隠して、慌てているところを見て楽しむ。こんなことのどこがおもしろいのだろうか?と思うのですが、彼らはかまってほしいのです。究極の寂しがり。

とにかく、どんな方法でも、教師の関心を引きたいのです。ある日、カーテンを被って、置物のように座っている子がいました。そして、隙間からきょろきょろと目を出して、私が近くを通るたびに存在アピールしてきます。こちらは大人なので「寒いの?」と言ってあげましたが、それにしても幼稚です。 

同じように、突然席を立ち、鉛筆を削りに行ったり、トイレに行ったり・・・。これも必要性があっていくわけではなく、かまってほしくて、注目を浴びたくてやっている行動のようにも見えます。