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（貴司）歌　作れませんでした。
（北條）何で？
分かりません。分かってるでしょ。
（北條）これ本歌取りなの？恋心が隠れてる？
何で隠すのよ。
心の奥まで　さらけ出しなよ。
そんな及び腰だから僕が求めてる短歌を作れないんだよ。
人の心を揺さぶる　熱～い短歌をね。
自分でも分かってんでしょ？
そんな中途半端な気持ちで歌集は出せない。
残念だけど。
怖いんです。
心の奥を　さらけ出すの。
昔から　人とぶつかんのが怖くて。
分かるよ。　繊細な人間はえてして臆病だからね。
人とぶつかり合わずにうわべだけのつきあいをしてても　いいよ。
そしたら　拒絶されることもないし傷つくこともない。まあ　恋心一つ伝えられないけど。
けどさ　もったいないよね。
梅津さん　せっかくのマグマに蓋しちゃって。
♪～
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ　君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が　願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪～
（笠巻）舞ちゃん　呼んだか？（舞）あっ　はい。
すいません　仕事終わりに。ああ　かまへん。
ブログ　できました。おお。
これ　笠巻さんのインタビューです。
「ネジを作り続けて　４４年。これまでもこれからもＩＷＡＫＵＲＡを支える大黒柱です」。
フフフフフ。すいません　勝手にタイトル付けてしもて。
いやいや…。
こんな感じです。ふ～ん…。
ほな　これを　公開させていただきます。
笠巻さんの思いしっかり伝わると思います。
ええ置き土産になるな。置き土産？
そろそろ引退しよか思てんね。いや…　そんなこと言わんといてください。
俺も　もう　年やしな。
時の流れは　誰にも止められへん。　フフフ。
それから　数日後…。
（宮坂）お疲れさんです。お疲れさんです。
お疲れさん。ああ　お疲れさんです。
ブログ読んだで。　よかったわ。（結城）ああ　よかった　よかった。
ありがとうございます。
いや～　笠巻さんと　長いこといてんのに意外と知らんこと多かったわ。
なあ。
笠巻さん　引退　考えてはるて聞いたか？はい。
勝手に　ずっと一緒に働ける思てたわ。分かるわ。　そんなはずないねんけどな…。
（結城）なあ。（宮坂）ああ。
（足音）
北條さん…。おっ！　スランプの人　発見！
大丈夫ですか？大丈夫じゃないよ！
いるんだよ　目の前にさ　意気地なしがさ。
フフフフフ…。
何で書かないのよ。
書かないんじゃなくて　書けないんです。
相手が　たった一人でも書けないくせに。
いるんでしょ　大切な人がさ。
その人の心に向かってど真ん中　ストレート！
投げるつもりで書けよ！
そういう歌が　大勢の心を打つんだよ。
（チャイム）
・は～い。
あ…。
秋月さん。
どうぞ。
どないしました？
（史子）「君が行く　新たな道を　照らすよう千億の星に　頼んでおいた」。
これ　本歌取りなんですよ。
元の歌は　「君が行く　道の長手を　繰り畳ね焼き滅ぼさむ　天の火もがも」。
情熱的な恋の歌です。
梅津先生のホンマの気持ち…。
聞きに行ったら　どうですか？
私は…　私は　私の歌を詠んで生きていきます。
♪～
（貴司）舞ちゃんの未来はものすごく開けてんねんで。
（貴司）助けてもろてんのは　僕の方やで。もう　ずっと…。
♪～
舞ちゃん。　どないしたん。
会いたかった。
会って…。
好きって…。
言いたかった。
怖かった…。
僕も怖かった。
舞ちゃんと恋人になりたいなんて欲張ったら今の幸せが消えそうで…。
けど…。
ずっと好きやった。
♪～
もしかして　なにわバードマンの？
笠巻さんが　退職されることになりました。
娘さんが実家に寄りつけへんて…。
いつか　短歌教室やれたらええなって思った。
オープンファクトリー一緒にやりませんか？
大事な友達と　大事な友達が家族になりました。