1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【独自】東京書籍の高校地図教科書に訂正1200か所、文科省検定には合格…異例の再配布

読売新聞 / 2023年2月18日 7時1分

東京書籍の本社ビル

 教科書会社最大手の「東京書籍」が発行した高校地図の教科書で、約1200か所の訂正があったことが17日、わかった。教科書は昨年4月から高校1年生が使用しており、文部科学省の教科書検定にも合格していた。同社が訂正済みの教科書を再配布する異例の事態となっている。

 同社によると、約1200か所の訂正があったのは、「新高等地図」(全192ページ)。内訳は、誤記や位置の誤りが約50か所あったほか、索引と地図とで地名の表記が異なるものなどが約600か所、都市などの掲載場所を示す索引のページや記号が誤っていたものが約400か所。地名変更など社会情勢の変化に伴うものが約150か所あった。地名の誤記では、南米の「ドレーク海峡」が「マゼラン海峡」とされ、中国内陸部の「陝西省」が「山西省」と表記されていた。

 教科書配布後の昨年4月、学校の教員から指摘があり、判明した。教科書は全国で約3万6000冊使われていた。同社は今年1月から訂正済みの教科書を再配布しており、2月6日時点で約2万5000冊の再配布の要望があった。

 同社は地図専門の編集プロダクションに作業を委託していたが、新型コロナウイルスの影響で双方の担当者が在宅勤務となり、校閲作業でコミュニケーションが取りにくくなったという。

 東京書籍は「多くの修正箇所が残ったまま教科書が配布されたことは大変申し訳なく、痛切に反省している」とコメントしている。

CCPA Notice
あなたにオススメ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む