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目次中、「NEW」と「改訂」は2022年9月1日以降に追記した記事です。
ワクチンの真実とやさしい解説を動画でどうぞ
(この動画は2021年2月19日に投稿したものですが、2022年7月、
突然、削除されてしまいました。その動画をそのまま米国の動画
サイトに再投稿したものが本編です。情報が何もなかった時期に
作成したものですから、不適切な表現も何か所かあります。それも
歴史の一コマとして、そのまま掲載してあります。正しい情報は
当ホームページでご確認ください)
English version is available here!
(この動画は、2年前に当ホームページ内に掲載したものです。
ところが、昨年の2月ころ私の知らない間にランブルという米国
の新しい動画サイトに勝手にコピーされました。すでに140万回
再生を超えているようで、痛し痒しといったところです。
改造メッセンジャーRNAの専門的解説はこちらでどうぞ!
今週の新情報
(2023.2.13)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第8回 まとめ
『繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?』と題して、7回にわたり最新情報をお伝えしてきました。物語風と前置きした割には、ややこしい話もありました。現時点で判明している確かな情報は、ほぼ網羅しましたので、本シリーズは一旦、終了とし、まとめをしておくことにします。
まず、わかったのは、人工のメッセンジャーRNA(mRNA)の構造自体が有害だったことです(第2回)。人為的に造ったmRNAには遺伝コードの危険な偏り(G4構造)が生じていたのです。開発に当たった技術者にとっても想定外だったはずです。
この偏りが何を意味しているかと言えば、本来はひも状であるべきmRNAに捻じれを生じさせ、遺伝コードの読み取り開始点を間違ってしまうということです。そのため想定外の、ときには危険かもしれないたんぱく質が、ヒトの細胞内で造られてしまう可能性が出てきました。たとえば、「がん遺伝子」を刺激するようなたんぱく質、あるいは致死的な脳疾患「プリオン病」を起こすたんぱく質などができるのではないか、と懸念を表明する研究者もいます。
mRNAを包む膜にも、強い毒性のあることがわかりました(第4回)。脂質微粒子と呼ばれる膜は、さまざまな物質で造られていますが、そのうち「プラスの電気を持つ脂質」が、ときにヒトを殺傷するほどの毒性を持っていたのです。ワクチン接種直後に血を吐いて死亡するなど、急性毒物中毒による激しい症状を呈する可能性があります。アナフィラキシーとはあきらかに異なるものです。
そして、やはり危険なのはトゲトゲ蛋白です。ワクチンによって体内で合成されるトゲトゲ蛋白の危険性については、すでに繰り返し述べてきたところですが、新たなリスクも判明しました。
免疫細胞が余計な抗体を造り出さないよう、ブレーキをかける役目を担った構造物が各細胞の表面にあります。糖鎖と呼ばれる物質で、先端に、強いマイナスの電気を帯びた分子がついています。トゲトゲ蛋白は、これを切断してしまうのです(第6回)。すると糖鎖は調整役を果たすことができなくなり、余計な抗体が、どんどんできてしまうようになります。そのために起こっているのが、自己免疫病などではないかと考えられるのです。
このように、免疫機能を破壊するリスクがいろいろ存在することがあきらかになりました。その結果、生ずる重大問題のひとつが、「インターフェロンが働かなくなってしまう」ということです(第1回)。この物質は、ウイルスと戦うために体内に存在する大切な物質であり、ウイルス肝炎などの治療薬としても使われてきたものです。
ウイルスなどの外敵に遭遇したとき、免疫細胞はさまざまな抗体を造り出しますが、ほとんどは感染予防に役立たないものです。「役立つ抗体」は、ウイルスの危険な部位をピンポイントで中和してくれるようなものに限られます。
問題は役に立たないほうの抗体です。中には自分自身の細胞を攻撃したりするようなものもあるかもしれません。そんなことにならないよう、役に立つ中和抗体を造る免疫細胞だけが生き残り、それ以外、つまり「少しだけ形の異なる抗原に対する抗体」を造る免疫細胞は破壊されてしまう仕組みがあることがわかりました。
これは本来、主役となる抗体だけを精製するための仕組みです。しかし、ときにそれが裏目に出て、ワクチン接種をしたあと、少しだけ形の異なるウイルス(変異株)に感染すると、抗体を造ることができなくなってしまうのです(第3回)。この仕組みは、当ホームページで「敗者は抹殺せよ理論」と名づけました。「抗原原罪説」と呼ぶ研究者もいます。
私自身の経験でも、ワクチン接種を繰り返し受けた人ほど、実際に感染すると症状が重くなる傾向があると感じています。
似たような現象は、動物実験でも確認されました(第7回)。ワクチンを繰り返し打っていくと、しだいに免疫細胞にブレーキがかかり、殺し屋細胞(キラーT 細胞)などが活力を失ったり、過去の免疫を記憶している細胞が減少したりしてしまうのです。当ホームページで「オーバーワクチン症候群」と名づけた現象です。
(感染予防や重症化予防に大切なのは、抗体ではなく(Q7(8))、殺し屋細胞(Q9(4))を中心とする免疫機能の全体であることをお忘れなく)
免疫機能が破たんすると、発がんの心配も出てきます。がん化の原因のひとつは、分裂の際に生じるDNAのコピーミスです。人間の細胞には、それを自動的に修復する酵素があるのですが、トゲトゲ蛋白がこの酵素の働きを止めてしまうという事実も判明しました(第5回)。
ワクチンと発がんとのかかわりを示すデータはほかにも、いろいろ発表されています。しかし、がんなどの悪性腫瘍は、潜伏期が長く、検診で見つかるようになるまで数年から10年以上かかるものです。そのため因果関係の証明が難しく、長い年月をかけた追跡調査が必要になります。
以上が、現時点でわかっていることのすべてです。人間の体はあまりに複雑で、個人差も大きく、ワクチンによって免疫機能が破壊されたかどうかを証明するのは簡単でありません。ドイツの病理学者が、接種後に亡くなった18人を解剖し、丹念に調べた結果を報告していますが、ワクチンとの因果関係を示す決定的な証拠は得られなかったとのことです(Q1(7)参照)。
少なくとも一連のデータが示しているのは、ワクチン接種を繰り返すほどに健康へのリスクが高まっていくだろうということです。
すでにワクチンを打った人は、最後の接種から3ヵ月以上経って体調に異常がなければ、取りあえず難を逃れたと考えてよいでしょう。しかし、さらに打ち続けるのは危険です。
【訂正】
前回(第7回)の記事中、「中和抗体」は誤りで、正しくは「抗体」。
先週までの情報
(2023.2.6)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第7回 オーバーワクチン症候群
オミクロン株は、いまや感染力がどんどん高まり、それと同時に弱毒化もするという方向へと変異がシフトし、やがて消えていきそうな気配です。過去、感染症の多くは、このような経過をたどって終息してきました。
一方、肝炎を起こすウイルスのように、一度、感染すると、ずっと体内に残るものもあります。肝炎について行われた最近の研究によれば、同じウイルスの攻撃を繰り返し受けていると、やがて「異物を異物として認識する免疫力」がしだいに疲弊し、反応しなくなっていくことがわかりました(1)。
新型コロナワクチンを繰り返し打った場合、免疫システムが反応しなくなるだけでなく、ブレーキさえかかってしまうことが動物実験であきらかになりました(2)。その実験では、まず数匹のマウスにワクチンを4回打ち、その後、2つのグループに分けて、一方は追加接種を行わず、他方には接種を繰り返していきました。
両グループのマウスに対して、同じタイミングで血液成分を調べていったところ、5回以上の追加接種をしていくと、以下のような変化が起こることがわかりました。
・T細胞(B細胞に抗体を作らせたり、感染細胞を殺傷したりする)が活力を失う
・PD-1(T細胞を疲弊させる物質)が増加する
・インターフェロン(第1回で神様の贈り物と紹介)が低下する
・メモリーB細胞とメモリーT細胞(過去の感染歴を記憶している)が減る
わかりやすいのは抗体の変化です。以下は、その実験データを示したグラフです(論文のデータをもとに私が作図)。横軸は時間の経過で、ワクチンを打ったタイミング(0、1、・・・、6回目)に合わせてあります。5回目以降、接種直後から抗体の産生が抑制され、低下していることがわかります。

これら一連の変化は、ワクチン接種を繰り返していくと、感染が起こりやすく、かつ感染すると重症化しやすくなることを意味しています。論文を発表した研究者たちは、ワクチン接種を繰り返したあと感染してしまうと、免疫機能にいっそうブレーキがかかり危険だと述べています。
ただし、このデータはあくまで動物で得られたものであり、接種間隔も極端に短くなっています。もし間隔を現実に合わせて3ヵ月以上にしてしまうと、抗体が自然減少する割合に大きな個体差が生じてしまい、ブレーキのかかり具合が見えなくなってしまうでしょう。この研究者たちの巧みな発想による実験だったのです。
したがって同じことがヒトでも起こるかどうかはわかりませんが、私の経験で言えば、ワクチンを3~4回目以上接種したあとに感染した人は、症状が重くなる傾向が確かにあります。
お母さんのお腹にいる赤ちゃんは、母体にとって異物でありながら、なぜ免疫システムによって排除されないのか、その仕組みがわかってきました(3)。胎児と母体の間には、両者を隔てる膜があり、その表面に生えている糖鎖(第6回で紹介)が、胎児を異物として認させない役割を果たしている、というのです。
新型コロナワクチンの場合も糖鎖が関わっていて、ブレーキをかける方向に働いているようなのですが、詳細はまだわかっていません。
ワクチンを繰り返し打つことで起こる「一連の困った出来事」を、当ホームページでは「オーバーワクチン症候群」と命名することにします。今後、ワクチン問題を考える上で重要なキーワードとなりますので、ぜひご記憶ください。
【参考文献】
1) Gao F-X, et al., Extended SARS-CoV-2 RBD booster vaccination induces humoral and cellular immune tolerance in mice. iScience, Dec 22, 2022.
2) Han Q, et al., Reversal of hepatitis B virus-induced systemic immune tolerance by intrinsic innate immune stimulation. J Gastroenterol, 28: 132-137, 2013.
3) Rizzuto G, et al., Establishment of fetomaternal tolerance through glycan-mediated
B cell suppression. Nature, Oct 25, 2022.
(2023.1.30)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第6回 免疫細胞を暴走させるもの
健康を保つための体の仕組みには、一つの法則があります。たとえば血圧をほどよく保つため、血管を収縮させる物質と拡張させる物質が互いに絶妙なバランスを保ちながら作用しています。ウイルスに感染したときも、炎症を起こして外敵を破壊する物質と、炎症を抑えて体を癒す物質とが、互いに協力しながら働いています。
病気が重くなるのは、そんなバランスが崩れたときです。免疫システムにも同じ法則が働いているのですが、今回は、その仕組みがワクチン接種で破たんしてしまったかもしれない、というお話です。
ヒトの細胞やたんぱく質の表面には、「糖鎖」と呼ばれるうぶ毛のような構造物が生えていて、海藻のようにゆらゆら揺れています。あまりに小さくて顕微鏡でも見ることができないのですが、特殊な分析法を駆使すると、その形を調べることができます。次のイラストは、悪玉コレステロールを運ぶ脂質微粒子(LDL)で、私が発見した数種類の糖鎖の形です(1)。
ワクチンを接種すると、さまざまな細胞の中でメッセンジャーRNAの情報をもとに、トゲトゲ蛋白が組み立てられます。これは細胞にとって異物であり、危険なものかもしれませんから、免疫システムが直ちに働き出します。
まず細胞内の免疫物質が異物の破片を見つけ出し、細胞の表面に露出させます。それを見つけた血液中の免疫細胞(T細胞)は、異物の情報を受け取りますが、同時に、正当な相手なのかどうかの確認が行われます。各細胞の表面には、いわば身分証明書のような枠割を果たすたんぱく質があるのです。
間違いのないことが確認されると、T細胞が受け取った情報は、抗体を作る細胞(B細胞; 以下の動画参照)に伝えられるようになっています。
このとき、間違って自分自身の体に対する抗体が作られたりすると、自己免疫病になってしまいます。また少し変な抗体ができてしまうと、アレルギー反応や抗体依存性免疫増強(ADE;
Q9(3)参照)の原因になりかねません。
そこで、ブレーキの役割を担っているのが糖鎖です(2,3,4)。糖鎖の先端に、「シアル酸」という、非常に強いマイナスの電気を帯びた物質がついているものがあり、近づいてくるたんぱく質をはねつけるようになっています。シアル酸がついている糖鎖は、ゆらゆら揺れながら、ほどほどにブレーキをかける役割を果たしている、というわけです。
さて、ここからが重要です。新型コロナワクチンによって作られる「トゲトゲ蛋白」に重大な問題のあることが判明しました。トゲトゲ蛋白が、実はシアル酸を切断する酵素と同じ形をしていたのです(5)。
トゲトゲ蛋白のせいでシアル酸が突然、なくなってしまうと、抗体を作る仕組みにブレーキが利かなくなり、暴走が始まります。その結果、起こるのが自己免疫病でありADEなのです。
以下の動画は、ここまで述べた、ややこしい物語をまとめたものです。

【脚注】
B細胞とT細胞: 両者は同じ細胞から分かれたもので、前者は骨髄で発育していくことから、骨髄を表わす英語(Bone marrow)の頭文字で命名された。後者は、胸腺(Thymus;
胸の奥にある)で成長することから、その頭文字。両者は、さらに、それぞれ異なる機能を持つ細胞群に枝分かれしていき、互いに信号のやり取りをしながら免疫システムの中核を担うようになる。
シアル酸切断酵素: ヒトのゲノム中にも、この遺伝子が確認されているが、詳細は不明。実験では、細菌の遺伝子から人工合成されたものが使用される。私が実験で用いるときは、危険な物質との認識からマスク、手袋などを2重に着けていた。
【参考文献】
1) Okada M, Sugar chain structure of apolipoprotein B-100 and its role in oxidation. bioRxiv, May 31, 2022.
2) Bagriacik EU, et al., Cell surface sialic acid and the regulation of
immune cell interactions: the neuraminidase effect reconsdered. Glycobiology.
9(3): 267-275. 1999.
3) Seneff S, et al., Worse than the disease? reviewing some possible unintended consequences of the mRNA vaccines against COVID-19. IJVTPR, May 10, 2021.
4) Edgar LJ, et al., Sialic acid ligands of CD28 suppress costimulation
of T cells. ACS Cent Sci, Aug 23, 2021.
5) Zhang XW, et al., The 3D structure analysis of SARS-CoV S1 protein reveals a link to influenza virus neuraminidase and implications for drug and antibody discovery. J Mol Struct, 681: 137-141, 2004.
(2023.1.23)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第5回 ワクチンを打つと悪性腫瘍になる
「悪性腫瘍を患っている知人がワクチンを打ったら、急に悪化した!!」。当ホームページには、こんな内容のお便りがよく届きます。新型コロナのワクチンに遺伝子が使われていることを知り、自分の体に組込まれて、がんになったりしないのかと心配する人も少なくありません(悪性腫瘍は狭義の癌以外にも命にかかわる増殖性の病気を含む言葉。以下「がん」と記す)。今回のテーマは、ワクチンとがんの問題です。
もし新型コロナワクチンでがんになるとすれば、以下のようなメカニズムが考えられます
1.メッセンジャーRNA(mRNA)がDNAに逆変換されて自分のゲノム
に組み込まれ、がん遺伝子を傷つける
2.インターフェロン(第1回で紹介)が抑制されて、免疫力が低下し、
発がんの抑制が効かなくなる
3.G4構造(第2回で紹介)のせいで異常物質が発生し、がん化が
促進される
4.DNAのコピーミスを自動的に修復する酵素が、トゲトゲ蛋白によって
破壊されてしまう
まずmRNAがDNAに逆変換されるのかどうかです。この点は、当ホームページのQ11(4)で報告したように、動物実験で実際に起こることが確認されています。DNAに逆変換されると、自分のゲノム(遺伝子の全体のこと)のどこかに組込まれる可能性が高まります。実際に組込まれたことを示すデータは、まだありませんが、そのメカニズムを考慮すれば、すでに誰かの体内で組込みが起こっていると推測されます。
次に、健康の守護神のようなインターフェロンが抑制されて、がんになるかどうかです。この物質を巡る体の仕組みは非常に複雑ですから、かりに、そのようなことが起こっているとしても、その証明は難しいでしょう。
3つ目は、人工のmRNAに含まれるG4という立体構造が、何か「異常なたんぱく質」を作っていないか、そしてその中に発がんに関わる物質が含まれたりしていないのか、ということです。ヒトの血液には、無数ともいえる種類のたんぱく質が流れていますので、存在を証明するのも、やはり容易なことではありません。
4つ目の点は大いに気になるところです。スウェーデンの研究者の報告によれば、遺伝子のコピーミスを修復する酵素の働きを、トゲトゲ蛋白が止めてしまうということでした(1)。細胞のがん化はDNAのコピーミスによって起こるものですから、もし自動修復がなされなければ、がん化した細胞が見逃され、どんどん増殖していってしまうことになります。
この論文は注目を大いに集め、2つのエピソードが続きました。ひとつは、科学専門誌「サイエンス」が、読者からの問い合わせに対するコメントを掲載したことです(2)。内容は「実際に起こる確率は低い」、「mRNAはすぐ分解されるので、起こったとしても一時的」というものでした。もう一つは、実験方法に不備があるとの非難が殺到し、7か月後、投稿者自らが論文の取り下げを申し出る、という異常事態に発展したことです。
しかし、理論的にはありうるメカニズムであり、(サイエンス誌のコメンテーターの理解と異なり)ワクチン中のmRNAは4ヵ月以上体内に残りますから、可能性の一つとして記憶に留めておく必要があります。
ワクチンとがんの問題を取り上げた研究で多いのは、すでに悪性腫瘍を患って治療中の人たちが、新型コロナワクチンを打っても大丈夫なのかを調べたものです。最近は、古典的な抗がん剤(化学療法剤)は使われなくなり、分子標的療法・免疫療法が主流で、とくにPD-1阻害薬と呼ばれる薬を使っている人たちが対象となっています。
治療中にワクチンを接種した人たちと、しなかった人たちを比べたところ、治療効果に差はなかったと結論した研究発表もありますが(3,4)、ワクチン接種後に炎症や発熱などを起こす危険な物質(IL-2、IL-6など)が異常に分泌されるという点でデータは一致しています(5,6)。
特記すべきは、ワクチンと免疫療法剤の両者によって活性化された免疫細胞(B細胞やT細胞)が、がん細胞の塊りを刺激し、増殖させてしまうとの研究報告があったことです(7)。説得力があり、無視できない内容となっています。
やはり気になるのは、ワクチン接種によって新たながんが発生したりしないか、ということです。がんは潜伏期が非常に長い病気です。以下の図は「胃がん」の場合ですが(8)、真相を知るには、これだけの年月をかけた追跡調査が必要だということになります。

一方、「ワクチンでがんになる」は全部フェイクニュースだと言ってはばからない論文もあります(9)。70年も前から言われている反ワクチン派定番の主張なのだそうで、当ホームページでも紹介した論文をいくつか取り上げ、「素人が書いているようだ」などと決めつけています。反対派に反対する人たちは、とかく過激でヒステリックなのは世の常です。
「ワクチンとがん」の関係は証明が難しく、現時点で結論を出すことができません。しかし、さまざまな研究データや主張を冷静に評価すれば、因果関係を否定することはできず、生命にかかわる重大問題として注視していく必要があるでしょう。
【参考文献】
1) Jiang, et al., SARS-CoV-2 spike impairs DNA damage repair and inhibits
V(D)J recombination in vitro. Visuses, Oct 13, 2021. その後、撤回
2) Lowe D, Coronavirus vaccines and cancer. Science, Nov 19, 2021.
3) Walle T, et al., Cytokine release syndrome-like serum responses after
COVID-19 vaccination are frequent and clinically inapparent under cancer
immunotherapy. Nat Cancer, Sep, 2022.
4) Mei A, et al., Impact of COVID-19 vaccination on the use of PD-1 inhibitor
in treating patients with cancer: a real-world study. BMJ, 10: e004157,
2022
5) Au L,, et al., Cytokine release syndrome in a patient with colorectal
cancer after vaccination with BNT162b. Nat Med, Aug, 2021
6) Sumi T, et al., Cytokine release syndrome in a patient with non-small
cell lung cancer on ipilimumub and nivolumab maintenance therapy after
vaccination with the mRNA-1273 vaccine: a case report. Transl Lung Cancer
Res 11(9): 1973-1976, 2022.
7) Brest P, et al., COVID-19 vaccination and cancer immunotherapy: should
they stick together? Br J Cancer, Nov 19, 2021.
8) 藤田哲也, 癌の自然歴, 現代病理学大系9c, p. 225-243, 中山書店, 1984.
9) Gorski D, Do COVID-19 vaccines cause "turbo cancer"? Science-Based
Medicine, Dec 19, 2022.
(2023.1.16)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第4回 mRNAを包む膜に毒性あり
「ファイザー社のワクチンを動物に打ったところ、全部死んだらしい」。これは、反ワクチン派が投稿した代表的なフェイクニュースとされています。世界中に広まっていて、信じている人も少なくありません。この話題は、有名な科学専門誌も取りあげ、事実無根であり馬鹿げたニュースに騙されないように、とのコメントをわざわざ載せたほどでした。今回のテーマは、これが実は本当だったかもしれない、という話題です。
新型コロナワクチンの主成分であるメッセンジャーRNA(mRNA)は、脂質の膜に包まれた超微小な粒子となっています。「脂質微粒子」と呼ばれていますが、膜で包む理由は主に2つあります。ひとつは、mRNAが血液中を流れて行く途中で壊れないようにするため、もうひとつは、ヒトの細胞膜と融合して内側に入り込みやすくするためです。以下の図はそのイラストです。

このような膜は、ヒトの細胞膜や、コレステロール・中性脂肪などを包んでいる膜ともよく似ています。わかりやすいのは牛乳です。牛乳が白く見えるのは、水に溶けにくい乳脂肪が天然の脂質膜に包まれた無数の微粒子になっていて、さまざまな波長の光を乱反射させているからです。
新型コロナワクチン使われている膜は、次の4つの成分からなっているとされます。
1 中性のリン脂質→外側が水になじみ、内側が水をはじく
2 コレステロール→ 微粒子の大きさを調整
3 ポリエチレングリコール(PEG)→ 微粒子どうしがくっつかないように
4 プラスの電気を帯びた脂質→ mRNAを抱え込む
米国の研究者が、脂質微粒子に対する反応をマウスで調べるという実験を行っています。mRNAを含まない、脂質微粒子の膜だけをマウスの鼻粘膜に与えて、反応を調べました。その結果、肺に激しい反応が起こり、すべてのマウスが死んだのだそうです(ただし人間に使うより多めの量でした)。このデータに尾ひれがついて、冒頭に述べたニュースになってしまったようです。
このとき、マウスを解剖して調べたところ、肺に激しい変化が起こっていて、白血球など「炎症細胞」が多数集まっていましたが、「免疫細胞」はむしろ減少していることがわかりました。脂質微粒子がもたらすのは、アレルギー反応ではなく、激しい炎症だったのです。
次に、脂質微粒子を含んだ溶液と、含まない溶液(プラセボ)を用意し、それぞれマウスの皮下に注射したところ、前者で激しい発赤と腫脹が認められました。さらに、4つの成分のうち「プラスの電気を帯びた脂質」を除いて脂質微粒子を合成し、同じ実験を行ったところ、皮膚の炎症はまったく起こりませんでした。
脂質微粒子の膜には、強い毒性を発揮する物質が含まれていたことになります。このような動物実験は、ほかにも多数行われていて、mRNAではなく脂質微粒子の膜そのものが毒性を発揮している、との結果で一致しています。
日本で新型コロナワクチンの最初の接種が医療関係者を中心に始まったころのことです。接種を受けた医師たちが、テレビのインタビューで「腕が腫れ、熱が出たが、免疫で体が守られている気がした」と口々に語っていました。
実際は、免疫で守られていたのはでなく、危険な炎症が起こっていたのです。
この、あまりに微小な毒素は、免疫システムの監視網をすり抜けてしまうため、アレルギー反応も自己免疫病も起こしません。
ワクチン接種の直後から2日以内に亡くなった方が大勢います。原因は、世間で言われているようなアナフィラキシー・ショックではなく、毒物による急性中毒だったと考えると、死に至る不可解な経緯など、すべての辻褄が合います。たとえて言えば青酸カリやフグ毒のようなものです(生体反応は異なる)。そのため、アナフィラキシーの特効薬とされるアドレナリン(商品名エピペン、ボスミンなど)を使っても命を救えなかったのです。
【参考文献】
1) Lowe D, Omicron boosters and original antigenic sin. Science, Feb 7,
2022.
2) Pate S, et al., Naturally-occuring cholesterol analogues in lipid nanoparticles
induce polymorphic shape and enhace intracellular delivery of mRNA. Nat
Commun, Feb 20, 2020.
3) Ndeupen S, et al., The mRNA-LNP platform's lipid nanoparticle component
used in preclinical vaccine studies is highly inflammatory. iScience, Dec
17, 2021.
4) Schoenmaker L, et al., mRNA-lipid nanoparticle COVID-19 vaccines: structure
and stability. Int J Pharm, Apr 9, 2021.
5) Sneff S, et al., Innate immune suppression by SARS-CoV-2 mRNA vaccinations:
the role of G-quadruplexes, exosomes, and MicroRNAs. Food Chem Toxicol,
April 15, 2022.
(2023.1.9)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第3回 敗者は抹殺せよ!
新型インフルエンザ(H1N1)と呼ばれた感染症が、2009年に大流行したのをご記憶でしょうか。そのとき、1957年生まれの人たち(52歳)を中心に、感染して死亡した人の割合が異常に高くなっていました。この人たちが生まれた1957年は、新型インフルエンザとは別のタイプのインフルエンザ(H2N2)が流行した年でした。
H○N○はインフルエンザウイルスの変異を表わす記号ですが、2つの異なる時代に流行したウイルスの間には、互いによく似てはいるものの、少しだけ違うという特徴がありました。
インフルエンザに罹ったことがある人は、免疫がついて、あとで再び感染しても軽くすむはずです。しかし「むしろ致死率が高まった」という、この不思議な逆転現象は、インフルエンザ以外の感染症でも昔から認められていて、一部の免疫学者は、とくにワクチンを作る際に気をつけなければならないと、警告を発していました。
コロナ禍の時代となり、研究も進み、その理由が徐々にわかってきました。
ウイルスに対抗する抗体を作る役割を果たしているのが、「B細胞」と呼ばれる免疫細胞です。以下、その仕組みを図解します。


抗原と抗体との闘いは、1対1のピンポイントでなければなりません。抗体が手当たりしだい暴れてしまっては、健康な細胞まで傷ついてしまうからです。この選抜の記録は、別の免疫細胞によって、ずっとあとまで保存されます。
実は、この大切な機能が、免疫システムの最大の弱点でもありました。
ウイルスに最初に感染すると、その記録が免疫細胞に残されますが、あとで少しだけ形の異なるウイルス(変異株)に感染した際、「少しだけ違うこと」を理由に、その抗体を作るB細胞が、過去の記録に従って抹殺されてしまうのです。冒頭に述べた、インフルエンザのH1N1株とH2N2株の関係が、まさにその実例でした。
いま最大の懸念は、新型コロナワクチンで同じことが起こっているのではないか、ということです。ワクチンによって体内の免疫システムに記憶された「抹殺の記録」に従って、少しだけ変異したウイルス(たとえばオミクロン株)に感染すると、その抗体を作るB細胞が破壊されてしまう危険性があるのです。
新型コロナワクチンとの関係を調べた研究も、すでに行われています。「コロナワクチンで、そんなことは起こっていない」と結論した研究もあるのですが、対象人数が極端に少なく、存在を否定したことにはなっていないようです。一方、「すでに起こっている」と結論した研究はいくつかあり、いずれも科学的な方法論に従ったものとなっています。ただし、直接的な証明にはまだ至っていません(参考文献7,8)。
この「敗者は抹殺せよ」理論は、ワクチンを受けた人ほど感染しやすいという事実を説明する上で説得力があり、記憶に留めておく必要があります。正確なメカニズムはまだ不明のため、研究の進展があれば直ちに当ホームページで取り上げるつもりです。
【脚注】
この概念は、60年以上も前の1960年に提唱され、original antigen sin(諸悪の根源は抗原にあり)と名づけられた。聖書からとった言葉であるが、メカニズムがあきらかになってきた現在、現象を正しく表していないと考え、あえて当記事では用いていない。
【参考文献】
1) Gagnon A, et al., Pandemic paradox: early life H2N2 pandemic influenza
infection enhanced susceptibility to death during 2009 H1N1 pandemic. mBio,
Jan 16, 2018.
2) Cobey S, et al., Poor immunogenicity, not vaccine strain egg adaptation, may explain the low H3N2 influenza vaccine effectiveness in 2012-2013. Clin Infect Dis, Feb 20, 2018.
3) Zhang A, et al., Original antigenic sin: how first exposure shapes lifelong
anti-influenza virus immune responses. J Immunol, Jan 15, 2019.
4) Brown E, et al., Original antigenic sin: the downside of immunological memory and implications for COVID-19. mSphere, Mar 10, 2021.
5) Christopher T, et al., What are the primary limitations in B-cell affinity
maturation, and how much affinity maturation can we drive with vaccine?
Cold Spring Harb Perspect Biol, Jun 19, 2017.
6) Azuma H, et al., Vaccination with the Omicron spike RBD boosts broadly
neutralizing antibody levels and confers sustained protection even after
acquiring immunity to the original antigen. Int Immunol, Nov 22, 2022.
7) Reynolds, et al., Immune boosting by B.1.1.529 (Omicron) depends on previous SARS-CoV-2 exposure. Science, Jul 15, 2022.
8) Park Y-J, et al., Imprinting antibody responses against SARS-CoV-2 Omicron sublineages. Science, Nov 11, 2022.
(2023.1.2)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第2回 改造メッセンジャーRNAに毒性あり
今回は、ワクチンの主成分である「メッセンジャーRNA」の作り方に、重大なリスクが潜んでいる事実が見逃されていた、というお話です。
「ワクチンのメッセンジャーRNA」は、新型コロナウイルスの体の一部である「トゲトゲ蛋白」だけを再生する遺伝情報を、試験管内で人工的に組み立てたものです。これだけであれば誰でも作ることができ、今ならネットで注文すればできてしまいます。
問題は、その先です。このまま注射で体内に入れると、ヒトの免疫システムによって異物とみなされ、即座に破壊されてしまうのです。「これを避けるためには人工のメッセンジャーRNAをどう改造すればよいのか」・・・、それが大学の研究者や製薬企業の技術者たちの長年の課題でした。
30年ほどの奮闘の歴史を経て、改造の技術は一応、完成したとされています。だからこそ新型コロナワクチンは製品化されているわけです。その概要は、当ホームページの先頭に表示してある『改造メッセンジャーRNAの専門的・・・』で解説してあります。
さて、その改造の裏側に潜んでいた重大リスクとは、いったい如何なるものだったのでしょうか?
RNAの遺伝情報はアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルと名づけられた4種類の物質で表現され、それぞれ記号でA、G、C、Uと表記されます。ワクチンのメッセンジャーRNAは、改造された部分を中心に、GとCの占める割合が本物のウイルスのそれに比べて異常に高かったのです。
以下は、全遺伝情報(A+G+C+U)中に占めるG+Cの割合です。
新型コロナウイルスのmRNA → 36%
ファイザー社ワクチンのmRNA→ 53%
モデルナ社ワクチンのmRNA → 61%
とくにGの割合が高いほど、メッセンジャーRNAは、一本のヒモがよじれて次の図のような立体構造をとってしまうことが多くなります。4つのグアニン(G)が四角形に並び、それが積み重なって、ちょうど立体駐車場のような形です。その様子から「G4」と呼ばれるようになりました。
G4ができてしまうと、細胞内の蛋白再生工場は、メッセンジャーRNAのコードを解読するスタート点を間違えてしまい、おかしなたんぱく質を合成してしまいます。
もうひとつ、重大な発見がありました。トゲトゲ蛋白の遺伝コードの一部が、「プリオン」と呼ばれる危険なたんぱく質にそっくりだったのです。プリオンという言葉に聞き覚えはないでしょうか。・・・そうです、かつて大騒ぎのニュースになった「狂牛病」の原因がプリオンでした。
諸々の悪条件が重なり、神経を損傷させるたんぱく質や、発がんを促進するたんぱく質、そして免疫機能を止めてしまうようなたんぱく質がさまざま作られ、エクソソーム(第1回で紹介)となり別の細胞に運ばれ、神経難病、認知症、がんなどを促進し、さらに免疫機構の破壊も引き起こしているのではないか、と考えられるのです。
現時点では、あくまで仮説です。しかし、ワクチンを接種したあとに悪性リンパ腫が悪化し、PET/CTで検査したところ病巣が5.3倍にも広がっていた患者がいる、との論文発表もあります(以下の参考文献5をクリックすると実際の画像を見ることができる)。
DNAやRNAに認められるG4構造は、人類にとって病気の原因となる危険な存在です。そのため、悠久の時間の流れの中で徐々になくなっていくよう、遺伝子の組み換えがなされてきたと考えられています。コロナワクチンは、その自然の摂理を台無しにしてしまったようです。
【追記】
悪性リンパ腫の事例を報じた論文の最後に、「この患者は、実は論文を書いた本人である」とショッキングなことが記されていました。それに併記する形で、「この患者にとっては悲劇であったが、ワクチンは多くの人々にとって有益」ともありました。最後の一文は、編集長からの指示だったでしょう。書かなければ論文は受理されなかったのです。ワクチン禍の根の深さが思いやられます。
【参考文献】
1) Cammas A, et al., RNA G-quadruplexes: emerging mechanisms in disease. Nucleic Acid Res, Jan 12, 2017.
2) Herdy B, et al., Analysis of NRAS RNA G-quadruplex binding proteins
reveals DDX3X as a novel interactor of cellular G-quadruplex containing
transcripts. Nucleai Acid Rea, Sep 26, 2018.
3) Wang E, et al., G-quadruplexes as pathogenic drivers in neurodegenative
disorders. Nucleic Acid Res, Mar 30, 2021.
4) Tetz G, et al., SARS-CoV-2 prion-like domains in spike proteins enable
higher affinity to ACE2. www.preprints.org, Mar 29, 2020.
5) Goldman S, et al., Rapid progression of angioimmunoblastic T cell lymphoma
following BNT162b2 mRNA vaccine booster shot: a case report. Front Med,
Nov 25, 2021. (クリックすると見ることができる)
6) Roltgen K, Immune imprinting, breadth of variant recognition, and germinal
center response in human SARS-CoV-2 infaction and vaccination. Cell, Mar
17, 2022.
7) Asamitsu S, et al., CGG repeat RNS G-quadruplexes interact with FMRpolyG to cause neuronal dysfunction in fragile X-related tremor/ataxia syndrome. Sci Adv, Jan 13, 2021.
(2022.12.26)
Q 繰り返しのワクチン接種が免疫機能を破壊する?
第1回 神様からの贈り物を汚すもの
2021年2月19日、私は『コロナワクチンの仕組みとその問題点』と題する動画をユーチューブに投稿しましたが、その最後に「コロナワクチンの接種を勧めるのは犯罪行為!」と断じました。
その後、確証を求めて当ホームページの更新を続けるうち、「新型コロナのワクチンは免疫機能を破壊している」との情報が増えていることに気づきました。「こんな論文を見つけた!」とのお便りも届くようになりました。
もしかしたら、新型コロナワクチンの犯罪性を決定づける話になるかもしれません。当ホームページでは、「ワクチン接種率が高い国や地域ほど新規感染者が多い」という事実も報告してきましたが、その理由になっている可能性があるのです。
そこで、コロナ禍ならぬ、「ワクチン禍」に終止符を打つ意気込みで、今回から5回か6回、あるいはそれ以上にわたり最新情報をまとめていくことにしました。ただし先の展開は不透明です。途中でギブアップするかもしれませんが、「結末が決まっていない連続小説」としてお読みいただければ幸いです。
すでに報告したように、細胞内に取り込まれたワクチン中のメッセンジャーRNAや、細胞内で再生されたトゲトゲ蛋白は、次の動画のように処理されます。

以上の基礎知識を前提に、「ある物質」の話から物語を始めることにします。
「インターフェロン」という言葉を、どこかで聞いたことがあるもしれません。「インフルエンザに感染した際に分泌され、あとから侵入してくるウイルスをブロックする物質」として発見されたものです。65年ほど前のことです。「妨げる」という意味の英語(インターフェア)から命名されました。
その後、研究も進み、同類が数十種類もあり、多彩な働きをしていることがわかってきました。中でも大切なのは、「ウイルスの増殖を抑える」、「抗体の産生を促す」、「がん細胞を抑え込む」という3つの働きです。その期待から、これまでウイルス性肝炎や腎臓がんの治療に使われてきました(ただし副作用と効果への疑問から、最近はほとんど使われていない)。
実際にコロナに感染した人の体内では、このインターフェロンが急増します。ウイルスと戦うための物質ですから、当然のことです。ところが、なぜか新型コロナワクチンを打った人では、インターフェロンがむしろ低下してしまうことがわかったのです。これが、シリーズ第1回目のポイントです。
インターフェロンがなくなると、まず困るのは「細胞内の異物を見つけ、表面に提示する役目の免疫物質」が働かなくなってしまうことです。もしそうなら、抗体を作ることができなくなってしまいます。また、ウイルスの増殖を抑える仕組みが働かなくなり、自分と敵を区別することができなくなり、さらに細菌感染症も起きやすくなります。
新型コロナワクチンの副作用として、自己免疫病を発症したり、急性腎盂腎炎や蜂窩織炎などの細菌感染症が激増したり、あるいは帯状疱疹などのウイルス病も増えたりすることを当ホームページで報告してきましたが、その理由がこれで説明できそうです。
インターフェロンが低下すると発がんが促進されることも、すでに多くの研究でわかっていました。
では、なぜワクチンが問題なのか? それは、新型コロナワクチンの主成分であるメッセンジャーRNAには、ヒトの体内で異物として破壊されないよう、さまざまな修飾がなされているからです。
そのことが裏目に出てしまい、ワクチンが異物と判断されず、神様の贈り物ともいえるインターフェロンが働かなくなってしまうのです。単に働かないだけでなく、分泌量が普段より減少してしまうのですが、その理由については研究の進展を待ちたいと思います。
インターフェロンのお話はこれで終わりです。次回は、別の視点から物語を進めていくことにします。
【脚注】
インターフェロンの挙動は非常に複雑です。物語に登場する物質をすべてメモに書き出し、それを見ながら簡潔にまとめたものが本文です。そのメモをどうしても見たいという方は、ここをクリックしてください。頭痛がするだけですので、お勧めはしません。メモを表示したら、画面左上の「←印」をクリックすると、この画面に戻ることができます。いずれ、裁判の証拠として使えるよう整理・清書するつもりです。
【参考文献】
1) Kampf G, The epidemiological relevance of the COVID-19-vaccinated population is increasing.The Lancet Regional Health - Europe, Nov 20, 2021.
2) Shitrit P, et al., Nosocomial outbreak caused by the SARS-CoV-2 delta variant in a highly vaccinated population, Israel, July 2021. Euro Surveill, Sep 30, 2021.
3) Brosh-Nissimov T, et al., BNT162b2 vaccine breakthrough: clinical chracteristics of 152 fully vaccinated hospitalized COVID-19 patients in Israel. Clin Microbiol Infect, Jul 7, 2021.
4) Seneff S,et al., Innate immmune suppression by SARS-CoV-2 mRNA vaccinations: the role of G-quadruplexes, exosomes, and microRNAs. Food Chem Toxicol, April 15, 2022.
5) Cammas A, et al., RNA G-quadruplexes: emerging mechanisms in disease. Nucleic Acid Res, Jan 12, 2017.
6) Herdy B, et al., Analysis of NRAS RNA G-quadruplex binding proteins reveals DDX3X as a novel interactor of cellular G-quadruplex containing transcripts. Nucleai Acid Rea, Sep 26, 2018
7) Liu J, et al., Comprehensive investigations revealed consistent pathophysiological alterations after vaccination with COVID-19 vaccines. Cell Discov, 7, 99, 2021.
目 次
(Qで始まる番号部分をクリックして下さい)
Q0 政府に間違ったデータを提供したのは誰? Q1 ワクチン接種の強制は問題ないのか?
2021年の死亡者数は増えていない 接種後の副作用で苦しむ人たち
/コロナ致命率の発表値は間違っている /米国における接種義務化と法律事情
NEW /コンピュータ・シミュレーションに騙されるな /接種の強制は倫理的に許されるのか
/地方紙が伝える真実とは
/ワクチン被害の裁判は可能か
/米国の最高裁判決とは
NEW /ワクチン被害の証拠を残そう
Q2 ワクチンを受けない人たちの災難とは? Q3 安心できるワクチンとは?
子育て中の苦悩/アレルギー体質で接種拒否 国産ワクチンを評価する
/悲痛な海外事情 NEW /鼻スプレーワクチン
/打たない人は集団免疫に貢献できないのか
Q4 治療薬はいつできるのか? Q5 なんとか予防はできないのか?
NEW 国産初の飲み薬ゾコーバ 薬で予防はできない
/イベルメクチン/抗体カクテル /感染しても重症化しないために
/疑惑の飲み薬モルヌピラビル /肥満がリスクとなる理由が判明
/レムデシビル再評価_有効性に疑問 /自宅療養に備える
/ファイザー社の飲み薬は大丈夫か /アルコール消毒はだめ
改訂/続々登場する新薬のまとめ /意に反して接種してしまったら
/重症化したらこんな病院に行きたい! /民間療法は有効か?
/感染リスクが予測できるアプリ?
/マスクは要らないって本当?
Q6 コロナ禍を終息させる決め手とは? Q7 専門家の言うことは正しいのか?
風船現象を知る データに騙されないための心得帳
/第5波が収束したわけ /運び屋ウイルスのDNA組み込み
/インフル・ワクチンは重症化を防ぐか /抗体依存性感染増強(ADE)
/インフルエンザに学べ /高齢者の死亡が減少しているわけ
NEW /コロナは終息に向かっている /接種を1回で止めてよいか
NEW /インフルとコロナの同時流行 /後ろ向き調査のまやかし
NEW /全数把握・定点観測って何?
NEW /中和抗体はなぜ無効なのか?
Q8 ウイルスの変異、これからどうなる? Q9 実際に感染したら、どうする?
ウイルスはどのように変異するのか NEW オミクロン株BA.5に感染したら
改訂/変異ウイルスのまとめ /1年後も症状は残るのか
/オミクロン株の種類 /学校の授業は安全か
/オミクロン株はインフルエンザより軽症 NEW /重症化しやすい人の体質
/デルタミクロンって何 NEW /隔離期間はもっと短くしよう
改訂/人間の遺伝子は強くなっていく
改訂/悪どいコロナの正体
Q10 ワクチンを巡るデータはねつ造? Q11 うわさのウソ、ホント?
報告されなかったデータ/重症例は増えたか フェイクニュースの元締め
/1回接種で十分/消えた協力者 /基礎疾患のウソ
/ファイザー社の新論文は意味不明 /mRNAは永久に残るか
/むしろ死亡率を高めている証拠 /mRNAは遺伝子に組込まれるか
/消された証人たち/年をとると免疫は? /トゲトゲ蛋白がDNAを破壊するか
/有効期間は2ヵ月/まやかしの有効率
/ワクチン治験を告発した女性
Q12 ワクチンは効いていない? Q13 なぜ医師は正しい知識を持てない?
接種率が高い国ほど感染者は増えている 医師たちが騙されたもう一つの理由
/ワクチンで死亡率はむしろ高まる
/接種しても、しなくてもウイルス量は同じ
/繰り返しの接種は大丈夫なのか
/接種完了の施設で集団感染
/ワクチンパスポートに根拠なし
/11歳以下の接種を考える
NEW /オミクロンに中和抗体は無力
NEW /オミクロン用ワクチンは大丈夫?
Q14 なぜ致命的な自己免疫疾患を起こすのか? Q15 因果関係を証明する方法はあるか?
免疫性腎障害/免疫性心臓病 トゲトゲ蛋白はなぜ危険なのか
/免疫性皮膚病/免疫性感染症 /尿中のトゲトゲ蛋白測定に初めて成功
/免疫性眼疾患/ワクチンで突然死 /因果関係を証明する唯一の方法とは
/接種後2ヶ月間で起こること /トゲトゲ蛋白は4ヵ月血中に残る
/接種後半年でわかったこと 【妊娠・出産・育児を合わせて考える】
/副作用は脾臓から始まる ワクチンは母乳に影響しないの?
NEW /初めて国内学会で発表された副作用 /妊娠中のワクチン接種は絶対ダメ
NEW /両親の接種は赤ちゃんに影響
NEW /子供と赤ちゃんの接種を考える
Q16 コロナの各検査法の利点と欠点? Q17 あやまちを繰り返さないためには?
PCRの原理を理解しよう 第1回 新型コロナはどこから来たのか
/PCRで困ること/インチキな中和抗体検査 第2回 人々を狂わせたワクチン神話
/3つの検査法の優劣 第3回 メディアのプロパガンダなのか
/抗原検査を練習しておこう 第4回 そろそろ法律家の出番!
/PCR検査を毎週受けた経験談 第5回 新薬とワクチンは期待できるか
/陰性証明は難しい/唾液の検査は確かなの? 第6回 新型コロナはこれからどうなる
第7回 専門家がだまされた統計学とは
第8回 コロナ社会のこれからを考える

《執筆者紹介》
現代医療は、世界の巨大医療産業によって操作された偽りのエビデンスによって、間違った方向に誘導されている。その実態を明らかにするため、長年、薬品やがん検診に関するねつ造データの科学的検証を行っている。
著 書
『人はなぜ太るのかー肥満を科学する』(岩波新書)、2006年(11刷)
『がんは8割防げる』(祥伝社新書)、2007年
『ほどほど養生訓』(日本評論社)、2007年(5刷)
『放射能と健康被害 20のエビデンス』(日本評論社)、2011年
『医者の私が、がん検診を受けない9つの理由』(三五館)、2016年(4刷)
『医者が教える「家族に飲ませない薬」』(PHP)、2019年(11刷)
『医療AIの夜明け:AIドクターが医者を超える日』(オーム社)、2019年. など多数
研究論文
1. Abe T, Okada M, et al., Sleep duration is significantly associated
with carotid artery atherosclerosis incidence in a Japanese population. Atheroslcerosis 217: 509-513, 2011.
2. Okada M, et al., Low-density lipoprotein cholesterol can be chemically measured: a new superior metod. J Lab Clin Med 132: 195-201, 2998.
3. Okada M, A metod for clinical data reduction based on "weighted entropy", IEEE Trans Biomed Eng BME-25: 462-467, 1978. など574編
経 歴
京都府舞鶴市生まれ
1972年 新潟大学医学部卒業
1990年 同 医学部教授
2012年 同 名誉教授(国立大学 教授定年退官後の称号)
診 療
高脂血症・高血圧症・糖尿病などの予防治療
受 賞
・新潟日報文化賞、1981年
・臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」、2001年
主な発明・発見・特許
・低密度リポ蛋白中のコレステロールの定量方法(特許3058602)
・超低比重リポ蛋白及び中間比重リポ蛋白のトリグリセライド定量方法(特許4070958)
・LDLコレステロールかん作法を世界で最初に開発
・重み付きエントロピー計算法の発明
・Bツリーによる重複情報カウント・アルゴリズムの発見
資 格
・医学博士
・日本循環器学会認定循環器専門医(~2010年)
・日本医師会認定産業医
・AHA Profesional Member(米国心臓学会、上級会員)
・IEEE Senior Member(米国電子工学学会、上級会員)
主な学会・社会活動
・IEEE T-BME(米国電子工学専門誌)共同編集長、1986年
・文部省大学設置・学校法人審議会、専門委員、1997年
・日本エム・イー学会誌『生体医工学』、編集長、1999年
・Frontiers Med Biol Engng(学会誌)、編集長、1999年
・公益信託臨床病理学研究振興基金、審査委員長、2000年
・文部科学省科学研究費補助金、審査委員、2002年
・全国国立大学法人病院検査部会議、議長、2005年
・第32会医療情報学連合大会、大会長、2012年
・Arch Prev Med (米国医学専門誌)、副編集長、2015年
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