先日ニュージーランドの首相ことジャシンダ・アーダーンが辞任をしたのだが、それに伴って海外のメディアではいかに彼女が素晴らしい首相であったか、いかに国民目線で物を語っていたか、というような記事が散見されているが、はっきり言うが特に国民目線ではなかった。ニュージーランドの名誉のために書いておいたほうが良い気がしたので書くことにする。
noteだったり増田に書いたりしているが特に理由もなくなんとなく開いた方に書いている。
今回は彼女が以下に悪辣な独裁者であったかを説明するのではなく、ニュージーランドにおいて「国民目線」というのは存在しないという話をしようと思う。
ただ、あえて一つ言うならば彼女はいかに自分が国民目線で政治をしているかを表現する能力が高かったと言えるだろう。ようはポピュリストであり、最大公約数的に人々の機嫌を取ることが上手だったと言っても良いかもしれない。
人々はゆでガエルのようにじわじわと悲惨な状況に送り込まれていたことに政権末期に気づいたという方が良いかもしれない。おせえよ、ニュージーランド。
彼女が首相になってから6年、ニュージーランドは明らかに分断が進み、治安も恐ろしく悪くなったので、少なくとも素晴らしい政治家ではなかった。
そもそも多文化国家である新興国家ニュージーランドにはまだ「国民」と言うべき存在はいないと言ったほうが良いだろう。
建国当時にイギリスから来た人々がニュージーランド人かといえばそんなことはなく、やはりイギリス人としてニュージーランドにいたが、産業革命のブラック労働だけは嫌だと言っていたくらいの違いはある。
中国人はやはり中国人だしアメリカ人もやはりアメリカ人だ、いろいろな国の人々がそれぞれのコミュニティを作って共存している国家という見方が正しい。
かつてジョン・キー元首相がニュージーランドファーストのウィンストン・ピータースが「中国人やオーストラリア人が不動産を買い漁るせいでキウィ(ニュージーランド人は自分たちをそう呼んでいる)が家を買うことができない」と問題提起したときに、「このニュージーランドにおいて何を持ってキウィとするかは全く明確ではない(そのため外国人に不動産を買い漁られたとしてもうまく解決する方法を見つけることは困難だ)」という答弁をしたことがある。結局Resident VISA以上のビザがあるかで不動産購入の可否が決められるというなんとも乱暴で抜け穴だらけのルールになった。
移民国家であるニュージーランドには様々なビザを持って滞在している人がいる。
観光ビザを持って入国したからと言って旅行が終わったらそのまま帰国するとも限らないような国だ、何ならそのまま学生ビザを取得して留学をしたりする場合もあるし、投資目的の視察で来ている人もいる。
ワークビザを持っているからと言っても働く意志があるとも限らないし、永住権をとっても永住する気がない人もいるし、そもそも市民権を持つ人のかなりの割合がニュージーランドに住んでいない。
つまり、「この国にいる人々を明確にキウィとそれ以外に分けることは非常に難しい」ということでもあり、それはそのまま「この国では国民を定義することが非常に困難であり実質的に不可能である」ということでもある。
そのため、多くの人が彼女に対してする評価の一つである「国民目線の政治家」というのは一体誰の目線なのかもわからないということであり、そういう意味では国民目線の政治家は存在しようがない。
そういうわけで「国民目線の政治家」という表現が適切な政治家は少なくともこの国にはいないと言ったほうが良いと思っている。
もっと言うならば「ニュージーランドの文化」というものも存在しない。マオリ文化はニュージーランドではなんだかんだと排除されているし、イギリス文化をニュージーランドに適合させようとしているわけでもない。様々な国々の文化が溶け合って一つの文化を醸成するにはまだ時間がかかることだろう。
それでは国民目線と言っている人たちは何を持って国民目線と言っているかだ。
ジャシンダ・アーダーンは極左であることは割と有名な話であり、国際社会主義青年同盟の委員長まで努めたほどの筋金入りだ。
大学ではかつてプロパガンダと呼ばれたパブリックリレーションズを学んでおり、政治とプロパガンダを組み合わせることは容易な上に筋金入りの左翼であることを考えるなら、一体誰の目線に立っているのかというのはわかるかもしれないが、その誰かをここで勝手な予測に基づいて書くと恐ろしいことが起きるかもしれないから書かない。
先日就任した新首相のクリス・ヒプキンスは、「ジャシンダ・アーダーンにぶつけられた様々な攻撃を容認しない」と言っており、一体どこまでを「攻撃」とみなしていたのかは範囲が不明なため少々恐ろしい発言とも取れる。
実際に彼女に対する殺害予告だとか、事務所に刀剣が投げ込まれる事件なども政権末期には発生していたのだが、彼らを単にジャシンダ憎しのミサンドリーだと切って捨てるのではなく分析はしたほうが良いのではないかと思うが、クリス・ヒプキンスの来歴はわからないが、全体的な雰囲気からジャシンダ・アーダーンとは息が合いそうだ。
ちなみにニュージーランドの申し子とまで言った人がいるようだが、ニュージーランドの申し子なのだとしたら、ガチガチのキリスト教徒であるはずだし、キリスト教文化を破壊する人々を容赦なく排除したことだろう。
わかりやすい良いエントリー ひどい投稿ばかりの昨今の増田だけどこういう記事が増えてほしい
NZ増田さんだ!久しぶりに見た(^ ^)
ニュージーランド増田生きとったんかワレ
ヒプキンス氏は副首相に、カーメル・セプロニ氏を指名した。太平洋諸島系ニュージーランド人がこの地位を得るのは初めて。 セプロニ氏は、「私はサモア系として、トンガ系とし...
お前がアーダーン憎しで眼鏡曇ってるのはバレバレなのに何でさも俺が正しいみたいに書けるんだろうな ガイジなんだろうな
およそ高等教育を受けた人間が書いたとは思えない下手くそな文章だし、こいつを持ち上げてるバカはなんなんだろうね ブコメにも反語の意味も理解してないバカがスターもらっててゾ...
またNZのサイレント・インベージョンやってる中〇の人か 研究熱心なのは良いことだけどね なぜ日本の掲示板のここに書く?w
まるで安倍晋三のようなやつだな
マインドコントロールだよなあ
北太平洋の残虐な漁で百万頭以上もいたアザラシが絶滅しかけたとか マオリと白人漁師らとでしばしば抗争があったとか 白人って過去バレを恐れて支配者に居座る
お元気そうで何より
この国に国民の概念が薄いということはわかったけど、結局アーダーンが具体的に何をしたのがよくなかったのはよくわからなかったです
日本がもっとも寒い冬の2か月間くらいだけNZですごしたい。八月のくそあつい数週間を北海道のキャンプ場ですごす