⑯2015年1月28日、 三菱航空機はMRJ 32機の購入について日本航空と正式契約を締結。三菱航空機にとって、MRJ の合計受注機数は、今回の契約を含めると 407機(確定223機、オプション184機)となる。
JAL への納入は、2021年に開始する予定。
⑰2015年4月1日、三菱重工執行役員の森本浩通氏が第4代社長に就任。
⑱2015年10月15日、MRJ量産初号機の組立開始に伴って「鋲打ち式」を実施。
⑲2015年11月11日、県営名古屋空港において初飛行を行った。その後19日に2回目、27日に3回の飛行を実施。
⑳2015年12月16日、三菱航空機は試験工程から量産初号機の納入時期に至るまでの全体スケジュールを精査し、納入延期の方針を発表(4度目の納期延期)。
同日に発表された納入延期について全体スケジュールのレビューを行い、スケジュールを変更し、量産初号機の納入時期を2017年第2四半期から1年程度先に変更すると発表。
㉑2016年2月16日、三菱航空機は、米航空機リース会社エアロリースから最大で20機(確定10機、オプション10機)を受注することで基本合意したと発表(2021年1月8日、米エアロリース社と20機分の受注契約を解除)。
㉒2016年7月11日、ファンボロー・エアショー会場でスウェーデンの航空機リース会社のロックトン(Rockton AB)から、MRJ90を20機の購入で基本合意したと発表。
これは、欧州企業から初の受注である。
(筆者注:最終的には正式契約には至らなかった模様である)
㉓2017年1月20日、機体を制御する電子機器の配置を見直しするなど設計変更が必要となったため、航空会社への納入開始予定が2018年半ばから2020年半ばへと2年間延期されることが判明した(5度目の納期延期)。
報道によれば、理由は耐空証明を行う際、極端な状況(機内での爆発、キャビンからアビオニクス・ベイへの水漏れなど)での継続的な運用のために認定要件を満たす必要があることが判明したため。
㉔2017年4月1日、三菱重工常務の水谷久和氏が第5代社長に就任。
㉕2018年三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」について、米国のイースタン航空と結んでいた最大40機の契約を解除したと発表した。
契約解除の理由はイースタン航空が買収されたことに伴い航空事業から撤退するためである。これが、「MRJ」の初の契約解除である。
㉖2019年3月28日、三菱航空機は、FAAによるMRJの型式証明飛行試験開始に向けて、 LOA(Letter of Authorization)をFAAより取得したと発表した。
FAAのLOAを取得したということは、MRJの開発の最終関門である型式証明取得のための飛行検査を開始してもいいということを意味する。